予告編が「戦場にかける橋」だったので即ジョージ・タケイを思い出したのですが、それは「クワイ河からの生還/戦場にかける橋2」の方でしたわ。
葉山ですの。
史実の映画化だけあってその緊張感と臨場感は半端ないのですが、そこはかとなく漂うコミカルさと哀愁をも併せ持つ、まさに戦争娯楽映画の超大作。
172分を感じさせない、何度見ても飽きのこないこの名作「大脱走」を大スクリーンで見られて感激ですわ。
「独房王」ヒルツ(スティーブ・マックイーン)の食えない笑顔とバイクアクション、閉所暗所恐怖症の「トンネル王」ダニー(チャールズ・ブロンソン)など一人一人が個性豊かでキャラ立ちまくり。
「調達屋」なんてまるで魔法のような活躍ぶりでしたわ。
捕虜収容所側のドイツ軍らとの奇妙な関係など、見どころをあげればきりがないほど。
“大脱走”を指揮するビッグXが最期に、計画を立て遂行することが楽しかったと言っていたのですが、お祭りは準備期間中が最も楽しいということに相通ずるところがあるのかもしれません。
当然のように男達の世界ですので、腐の目でみるとまたすごいことに。
話が進めばカップルができましてよ(自然に)。
うーん、マンダムの人は絶対それっぽいですわ。
今の世の中では戦争を娯楽に、なんて申しますとなにかと角が立つようなご時世ですが、このように頭脳戦を駆使した生きるための闘いには、人間賛歌を謳うジョジョのような一種の清涼感あふれる清々しさが感じられるのです。
荒木飛呂彦先生が描く「大脱走」、見てみたいですわ!!