2011年6月25日土曜日

僕の妹はSFが読める

ホビージャパンが発行するライトノベル系文庫レーベル、HJ文庫の第5回NJ(ノベルジャパン)大賞銀賞作品、
「僕の妹は漢字が読める」
がちょっと目を引いたのでweb上の“ちょこっと”立ち読みで読んでみた。



北方妹子



http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/tachiyomi/1107/110702/_SWF_Window.html

すげぇ。
なんつうか度肝を抜かれるな。
話自体はもうどうしょうもないんだけど、冒頭の訳者序文「二十一世紀のみなさまへ」からあぁライトノベルでもこういった構成の作品はあるんだなぁと思った。
漢字が衰退し日常では使用されなくなった23世紀日本で刊行された作品を改題意訳したもの、という設定。
ひらがなと記号だけの極端な萌え系ライトノベルが「正統派文学」という世界観だ。
まぁSFというかファンタジー設定としても甘いのではあろうが、~だったらおもしろいよねーという酒の席での与太話を真剣に書いてみたぜというような勢いがある。

だ☆が、内容は本気で酷いなこりゃ。
き が く る っ と る 。
うーむある意味ネクロノミコン級なのかもしれぬよ。

続きが気になるけど自分では買いたくないな!
買ってよ糟谷さん!

2011年6月24日金曜日

小っちゃいって事は便利かもねっ

震えるぞハート!伝えるぞ電力のビート!!
ナノジェネレーターだッ!!!



津田です。



ジョージア工科大学研究者チームが、世界初の無線通信できる自己発電装置を開発とのこと。
この小さな装置は、その周りで起こるごく小さな動作や振動、たとえば弱い風とか心臓の鼓動などもエネルギー源にすることが可能。
自分の周辺環境からエネルギーを取り出すことができるとか、どこの外燃機関〈イレーザー・エンジン〉ですか。

んで、その発電されたエネルギーがこの装置の蓄電器に貯えられ、センサーや無線発信機で電力として使われるという仕組み。
この発信機からの信号は現在約9m先でも検知可能とか。

用途としてはスパイカメラなどウェアラブルデバイス、医療用インプラントなどが考えられてるようですが、ほかにもいろいろ応用が利きそうですよね。
米国エネルギー省やDARPA(国防高等研究計画局)が資金提供なんだそうです。
そういえば日本でも振動による発電装置の開発とかあってたんじゃあ……

微細なエネルギーでも使いどころ、といったとこでしょうか。

2011年6月23日木曜日

記憶を記録

脳に埋めたチップによって記憶を複製することに成功、って記事が上がっててびっくり。
ホンマかいな。



津田です。



南カリフォルニア大学プレスリリースによれば、同大学・医用生体工学学科セオドア・バーガー教授が、脳の長期記憶を司る海馬の機能を模倣したチップを使い、ラットが学習した記憶を複製することに成功したようです。

また、脳につながれたスイッチを「ON」にすることで長期記憶を復元、「OFF」にすることで忘却させることが可能だったらしい。
ここからさらに忘却したラットに、エンコード(符号化)した記憶を再インストールするとこもできたというんだからスゴイ。
このデバイスをラットに繋いだ状態で学習を行ったところ、ラットの記憶能力を向上させることにも成功したということなんで、これはまさに電脳化に向けた第一歩ということになるんでしょうね。
電脳ネズミ!(お墓には花束を供えてやってください)

今後はサルで検証し、将来的には海馬を損傷した患者へ適応することを目指すようです。
脳卒中やアルツハイマーなどの脳疾患にとって画期的な方法になるだろうとのこと。
そういえば数年前に、脳にチップを埋め込んだサルがロボットアームをコントロールする技術は確立してましたよね。

このチップがいったいどういう形態のデバイスなのかが気になるところですが、これの天然有機タイプってのが仁先生の頭の中にある胎児状腫瘍に近しいのかもしれませんな。

2011年6月22日水曜日

歴史上もっとも多くの彫像をもつ実在の人物

それが仏陀ことゴータマ・シッダールタ。



津田です。



というわけで手塚治虫のブッダが中途半端にアニメ映画化されるなか、「仏陀再誕The REBIRTH of BUDDHA」を見る機会があったんだが、なんというか子安武人VS銀河万丈だったよ。
あれだ、宗教版二次創作って感じだ。
敵役の池…荒井東作は超能力的集団催眠能力で日本全土に巨大津波が押し寄せる幻覚を作り出したりするわけだが、なんかすごいね。
演説はショボイもののギレン閣下を思わせて大変おかしい。
また対する大…空野太陽は子安声の安っぽさ満載でする説教が、なるほどご自身のことをおっしゃっていらっしゃるんですねと吹き出さざるを得ない。
最終決戦は、ドームですよ!ドーム!(東京ドーム)。
そういえば劇中ではすでに東京スカイツリーがすでに完成してた気がする。
んで韓流歌手が歌ういいムードのエンディングテーマなんだがタイトルが「悟りにチャレンジ」。
初音ミクの法蓮華経や般若心経(実際ある)の方がありがたみがあるよ、とか思ったけど新興宗教がボカロに目をつける日も遠くないのかもしれないと思うとちょっと空恐ろしいものがある。
宗教ってすごいね、びっくりだね。

ブッダといえば漫画「聖☆おにいさん」の6巻をようやく読んだ。
すでにマンネリ感は否めないもののそれなりに面白く読み進めてたら第43話のハロウィンネタのラストで、キリストの父さん(鳩)のトリック・オア・トリートでむせた。
「水系の(トリック)」

リボルテック仏陀とかfigmaキリストがリリースされる日も、そう遠くはないような気がしまよね。

かみすらもしらぬ

2011年6月21日火曜日

タウン ライト ウィンドウ

新刊「Papa told me ~窓に灯りのともる頃~」が出てたんで買うてきた。



上舞です。



不定期連載になってから通巻ナンバリングしないんで買ってたかどうか不安になるよな。
表紙裏表紙をパッと見てすごく劣化した感が(特に裏表紙)あったんだけど、中身は安定。
まぁだんだんに等身が低く顔が丸くなっていく傾向が強いのは、ある程度しかたないとこなんだろうけど。
しかし……丸いな。おたふくみたいな作画もあるし。
ストーリー自体はもうファンタジーの域に達してるし、とても安定。
悪く言えばマンネリなんだろうけど、不定期になったことで忘れた頃に読めるというのがまた私にはちょうどいいくらいのスローペースなのかも。
試し読みがあるんで興味のある方はどうぞ。
http://www.s-manga.net/comics_new/cn_20110617_ch_quc_9784088656274_papa-told-me-madoni-akarino-tomorukoro.html
父娘モノといえば今やってるアニメ、[ C ](ノイタミナ枠)ってのがこっそり父娘VS兄妹モノになっててなかなか盛り上がってまいりました。
観念的経済バトルがメインかと思いきや、クトゥルフものだったでござるよ。
http://www.noitamina-control.jp/index_top.html今期意外な掘り出し物でしたか。
アセット(パートナー)との関係がちょっと武装神姫っぽいし。

『オープン・ディール』

即メゾフレーション:スコーチド・アース!

はさーん

2011年6月20日月曜日

黒ひげ危機一発

で助からないけど。



パイレーツ・オブ・北方ン



「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」を観てきた。
むぅ、正直びみょ~だみょ。
迷ったけど3Dでなくてもいい感じだった。しかも3Dメガネが眼鏡着用者には優しくない仕様のものだったんで。
今後はよほどでなければ3Dじゃなくてもいいか(オーズvsあば将は3Dで観る気まんまんのくせに)。

さて、今回のストーリーはティム・パワーズの歴史ホラー・ファンタジー小説、「幻影の航海」がベースになってる。
それでハヤカワが推してたんだな。
まぁ映像は面白いとこもありましたよ。人魚いっぱい出てきたし。
あと見どころはスペイン海軍、ひでぇ。異教は破壊、みんな破壊です。
今後2作は作られるようなんで、もっとこうジャック・スパロウの変な活躍が見てみたいもの。
あ、キャプテン・ジャック・スパロウのね。
船も戻ってきたことだし。

3Dといえばスペースワールドのポップステラくらい飛び出る!ってやつをついつい期待しちゃうんだが、違うアプローチでの3Dがようやくその片鱗を垣間見せてくれたようです。

【初音ミク】3D映像のミクがテーブルから飛び出して踊るよ【fVisiOn】


くわしくはNICT ユニバーサルコミュニケーション研究所のHP:http://mmc.nict.go.jp/people/shun/fVisiOn/fVisiOn_j.htmlを参照してもらうとして、周囲から多人数で観察可能なテーブル型裸眼立体ディスプレイとはまさしくSFでは見飽きたガジェットではあるけどこうして現出する時代になったんだなぁと非常に感慨も深い。
しかも初音ミクだし。

今月末のS-Fマガジンも発売前から増刷という異常事態。
創刊以来最高の売り上げが見込めそうだし。

時代はミクから動いていく。
そんな未来も、いいじゃないか。

2011年6月19日日曜日

レッドスキンって

アメコミヒーローかよ!(グリーンランタンみたく)



上舞です。



つうわけで映画「赤ずきん」を観てきた。
出だし微妙な感じでどうなるんだコレ、と心配になったが意外と原典に準ずるところも多く、エログロ恋愛要素も思ったよりは控えめでしかもハッピーエンドだったよ。
人狼が村人の中にいるとわかってからはミステリな雰囲気も加味され、あーこれってゲームの「汝は人狼なりや?」からも影響を受けてるんじゃないかと思った。人狼ゲームやったことないけど。
まぁ北九州じゃコロナでしか上映してないってことからも評価が低い作品なんだろうけれど、私的にはそれなりの見どころがあってなかなか楽しめました。
雪に赤は映えるね(イメージシーン)。

ところで人猫だったらどうかニャー。
噛まれるだけで人猫になるんだったらそろそろ九尾になっててもおかしくないレベル。
にゃー。

以下ネタバレ。