2010年5月29日土曜日

危険な過去への旅

永遠の淵に立つ都市(The City on the Edge of Forever)とも。



永遠の管理者北方。



この宇宙大作戦のエピソード、小説版では永遠の守護者と呼ばれていた時の門は、いわゆる時間旅行が可能なタイムトンネル(ジュオンジュオンジュオン~)。時間モノSFのはしりの名作としては外せない一品であろう。

ヒューゴー賞のみならずアメリカ脚本家組合(WGA)賞も受賞しているスタートレック史上屈指の名エピソードとしても名高いのだがそのはず、脚本はSF作家ハーラン・エリスンである。

よく知らない人でも、短編集『世界の中心で愛を叫んだけもの』の著者といえば、エヴァンゲリオンTV版最終話タイトルの元ネタとしてもあぁと思うかもしれない。

邦訳はほとんどないが、

『「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった』(1966年世界SF大賞受賞)

『おれには口がない、それでもおれは叫ぶ』(1968年ヒューゴー賞受賞)

『世界の中心で愛を叫んだけもの』(1969年ヒューゴー賞・世界SF大賞受賞)

とかタイトルがとてもかっこよく庵野や片山恭一なんかがまねっこしたくなる気持ちもわからんではない。


ただこの「永遠の淵に立つ都市」脚本は当初ストーリーと比べ大きく変更がなされており、後にオリジナル脚本収録の書籍も出ているようです。

ノベライズを執筆したジェイムズ・ブリッシュも巻頭に、

「この物語の筋は、ミスター・エリスンがわざわざ送付してくださったオリジナル台本と対照した場合、部分的にたいへん相違せる箇所があります。本稿を執筆するにあたり、筆者はオリジナル篇のすぐれた箇所をできるだけ生かすように努力をはらいました。しかし、改作があまりにもむずかしく、したがって全編にわたって謝罪をしなければならない箇所が多々あります。本篇は詩情ゆたかな、珠玉の作品であり、万一、見苦しい箇所があれば、その不手ぎわはすべて筆者の責任であります。 J・B」

とまでわざわざ断り書きを書いているほど。


「たとえば、きみがながいあいだまちこがれていたとするな―――その時間がいくらながく感じようと、そう思うときはつねにいまだろう―――・・・」

「わたしの世界では、夜がとてもながい。しかし、朝がおとずれると、空に舞う銀鳥(シルバー・バード)のさえずりが聞こえます。われわれの星では、ことをなしとげるための時間がたっぷりあることを、みんなが知っているのです・・・」

「この世の時間というものは……」

「すべて、あすにつうじているのです」


確かに詩情である。


「……早く地獄を出よう」(TV版)

2010年5月28日金曜日

謎の精神帰省隊

多田乃伸明「70億の針」4巻(完結)を読み終わったよー。



津田です。



うん、微妙。

絵も技術的にもいいし展開もそつなくこなしてるんだけど要所要所で今ひとつ。

後半の展開はSFとしては稚拙、ジュブナイルとしてならぎりぎりの線。

でも新人さんらしいし絵柄はSF向きだと思うので今後の漫画家としての展開に期待といったところでしょうか。

新時代のハル・クレメントを期待するのは酷ってモンだし、漫画なんだから地味な(バトルの無い)絵面だと売れれないだろし。

それでなくともガチSFなんて一般的には人気出ないだろうし。


この人、ほんとにSFヤル気あるんならマズは売れてから、といった戦略もありだと思う。

しかし出版社の痛々しいあおり文句は何とかして欲しいものではある。


とはいえ貴重なSF漫画(を志すかもしれない)人材、今後にも期待しよう(大上段)。

2010年5月27日木曜日

君の人生はそれでいいのかい?

ゼブラーマン(漫画)読み終わったッス。



津田です。



ななななんて真っ当なヒーローモノなんだこの漫画。マイフェイバリットヒーローがまた一人増えたよ。

原作・宮藤官九郎(『メタルマクベス』戯曲もこの人か。ゲキ×シネで観たな)、漫画・山田玲司ですが、基本設定は借用されているもののストーリーその他はほぼ山田玲司のオリジナルらしい。

そのうち映画版も借りてみて比較しよう。


しかしこのヒーローは特殊能力を全く持たず機械的サポートも受けていない。

敵は(漫画版は)心に闇を抱えた普通の人間(犯罪者的なんだが)であるし、より現実感あふれる作品なんだが、そうね、普通にイメージされているヒーローモノっていっていいのかといわれれば微妙なのかもしれないと今思ったよ。

絵も汚い系だし暗いし説教臭いと言えばモロにストレートに過ぎるきらいもあるし。

でも面白かった、読んでよかった。

廉価版だけでなくて普通に単行本を買ってもいいかもしれない。


さて、映画「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」はまだやってんのかな?知らんけど漫画版「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」は残念ながら評価は芳しくないようですね。

さすがに全一巻でまとめるには無理があったってことなのかな、どこかで見かけたら買うかもしれませんが。


ヒーローモノを愛するヒーローってのは本来邪道なのかもしれませんが(ウイングマンとかあったよな)、本当に特別な能力を全く持たない主人公が活躍するこの漫画「ゼブラーマン」一作だけなら許されてもいいのではないでしょうか。

2010年5月26日水曜日

アトランティスは沈まず

優雅に舞い降りた。



津田です。



オービタ4号機にして初の退役機、ですかねアトランティス。

万が一のためしばらくは待機状態だと思うけどひとまずは運用終了、今までほんとお疲れ様です。

そういえば日本人にはあまり馴染みのない縁薄い機体ではありましたな。

宇宙ステーション・ミールとシャトルとの初ドッキングを成功させたり、ハッブル宇宙望遠鏡の最後のサービスミッションを行ったりしましたよ。


また、アトランティス・ラストミッションSTS-132クルーとの共同作業を終えた野口宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船(21S)での帰還に向けた準備を進めているようです。

ソユーズは日本時間で6月2日午前9時08分にISSから分離後、同日午前11時37分に軌道離脱、同日午後0時27分にカザフスタン共和国に着陸する予定。

予備の着陸機会を設けるため、5月26日にプログレス補給船(37P)のスラスタを噴射、ISSを減速し軌道高度を下げる予定らしいです。

野口さんからの美しい写真の数々がもうすぐツイッターで見られなくなるのは残念ですが、無事帰還をお待ち申し上げます。

もちろん、2日(水)11:10~から野口宇宙飛行士地球帰還ライブ中継もJAXAなどで行われる予定ですよ。

ソユーズ宇宙船(21S)の着陸 http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/noguchi/library/live/


宇宙関係で心配なニュースは「あかつき」と共に打ち上げられた相乗り小型衛星3個が所在不明になってるってこと。

宇宙の迷子、3衛星って「ここは惑星0番地」かっつーの(冒険ファミリー)。

関係各所は引き続き電波受信を試みるらしいけど見つかるとよいですね、あとISSから持ち帰ったはずの植物種子も。



「はやぶさ」関連では、~帰還祝い~ はやぶさ迎え酒(オレンジゼリー×企画日本酒蔵)ってのが発売されるようです。

http://k-osake.shop-pro.jp/?pid=21075480

「はやぶさ君ver.」純米吟醸(山廃)と「はやぶささんver.」純米大吟醸の2本で1セット、720ml化粧箱入りで価格5250円(内税)とな。

どうしましょうかね。



あと北九州で上映しろ!って願ってたけど実現しなかったプラネタリウム全天周映像、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」がBlu-ray版5900円(税込)・DVD-VIDEO版3400円(税込)で共に6月11日(金)から発売開始らしいです。

http://www.live-net.co.jp/live/hhd/index.htm

DVD版にはポスター画像データが特典として入るようだがBlu-rayには規格的にデータを入れることが出来なかったらしい、なして?

そして今のところweb販売アストロアーツ・オンラインストアではBlu-rayしか取り扱いがないという罠。


同じトコで超カッコいいクリアファイルも販売らしく、「すっごく欲しい」(海東)と喜んだのに

http://www.live-net.co.jp/live/news/100524/01.htm

タイプA:イトカワへの旅
タイプB:地球帰還
サイズ:A4
価格:各300円(税込)

現在はまだ販売業者の募集・・・誰かー!北九州中に販売業者様はいらっしゃいませんかーッ!


売ってるところが増えるといいよね!!(web販売でも可)

2010年5月25日火曜日

月の神殿にて

「インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン展」を見にいってきましたよ。



上舞です。



志賀島で発見されたアノ金印のホンモノが展示されていることでも有名な福岡市博物館の特別企画展で、6月20日(日)まで開催中。

先住民の言葉で「月の神殿」を意味する“シカン”と、この文化を名付けたのは島田泉考古学教授(南イリノイ大学)、ロマンチックですね。

インカ、マヤ、アステカといったよく知られている中南米の文化と違って全然聞いたことないなーとか思ってたんですが、いやはやどうして、かなりの量と質の展示物で素晴らしかったですよ。

一番の売りであろう「シカン黄金製大仮面」はそれほどでもないだろうと思っていたらほんとにでかくてびっくりした。

死者が仮面を被ることにより神へと変身出来ると考えられていたようなんですが、今も昔も仮面好きだねぇ(ライダー)。

これまでインカのものと考えられてきた特徴的なつりあがったアーモンド・アイ(ダイヤはアラビア)と呼ばれる目の装飾をもつ金製品は、このシカンの地にルーツがあると島田教授は確信してるらしい。

ツリ目ファンとして興味深いですな(そこですか)。

また映像展示も多いのでじっくり時間をとって観賞されることをオススメ。

最後の3Dシアターナチュラル(ナチュラル?)も結構見ごたえがありますぞ。


しかしこのシカン文明、彫金など金属加工での技術輸出産業が盛んだったようで、貿易や長大な灌漑用水路建設などもあり食生活はかなり豊かだったことがうかがえるらしいです。

他民族に関してもその文化的特長を残した土器などが出土しているところから、かなり寛容であったようにも推察されるとか。

そうそう、実験考古学で土器の製法や青銅の精錬を再現しているのがあり、それぞれの道の専門家や現地の人々の協力を経てこそ、このような偉大な成果を成し得るのだというところもクローズアップされている点が非常に好感の持てて感心しました。


あとショップにはなぜかキティがコラボってたりするんだがまぁそれは置いといて、オフィシャル・ガイドブック「古代アンデス文明を楽しもう」(1000円)がマジお勧め。

子供向けのようだがかなり詳しくしかも簡潔にまとめられていて、シカンだけでなくカラル・ナスカ・モチェ・チムー・チャビン・ティワナク・ワリ・インカに関しても言及がある。

プロローグの初っ端から「今から500年前、キムチで有名な韓国料理はぜんぜん辛くありませんでした。」とか書いてあるし。

 ←オマケのシール付き。



さて、墓の主が女性という珍しい発掘品も見ることができるのですが、女性と判明した一つの要素に銀製の胸当てがあったとのこと。

インカでは月の涙とも称された銀、黄金は太陽の汗と称されていました。

神林長平「太陽の汗」は時々読み返したくなる私の中では好きな一冊。

この作中に出てくる世界通信社の情報収集機械ウィンカとかのガジェットは、Googleのストリートビューが話題になるたびに思い起こされます。


太陽と月。

対になる当たり前過ぎて普段は意識しない存在も、たまにはこうして想ってみるのもいかがでしょうか。

2010年5月24日月曜日

さ:サイバーパンク日々に疎し

1980年代に確立されたSFのサブジャンルでありその運動や思想を含む“サイバーパンク”は当時最新流行のムーブメントであり、構造・機構・体制に対する反発や反社会性を主題としたサイバーでパンクなテックでありメタ的なものの何かであり、よくわからんSFの上にさらによくわからんというジャンルを形成。

しかしそんな反骨もサイバースペース(インターネット)やインプラントなどのサイバネティクスなどサイバーパンクガジェットの着想が大衆に広く浸透、一般的で当たり前なものになった今日では、いわゆるサイバーパンク感覚は着実に現実に浸透しつつあり普通。

当時から言われていたが“サイバーパンク”なるレッテルを貼られてしまった時点で既に形骸化、古典の一ジャンルとなってしまっており形式を破壊するという形式化にされてしまっていたのだろう。

しかしそのガジェットやスタイルはわかりやすくされればカッコよく、使いやすく、調理における風味付けとしては欠かすことの出来ないスパイスにはなっている。

尖がっていて新しくなんだか最先端の思想や運動であっても月日が経つにつれ、段々と日常化していくものであるということ。

それがいいとかわるいとかいうのでは、決してなくね。



北方、没入(ジャック・イン)。



「サイバーパンクとか超懐かしいですね!」

2010年5月23日日曜日

不思議だったり鏡だったり地下だったりの国のパーシカ

黄泉戸喫には気をつけて。



姿見を抜けての冒険で見たものは北方。



ひさびさにパーシカが光子企画さんとこから戻りましたのでシニヨンセンサーとか付けてみたり。

パーシカ:「光子企画さんとこにも神姫いたよ。フェレット型で名前はパトラだって」

 パーシカ:「どう?似合う?」

パーシカ:「あらっ、こんなとこにビンが(わざとらしく)・・・“Drink Me”?」

 パーシカ:「飲めばいいのね?」

ごくごく

パーシカ:「わぁ!ちいさくなったよ~(棒読みで)」


まぁ肌色素体smallのver.4と5を購入したんですが(4は光子企画へ)、5は残念ながら軟質素材(頭部・手首部・足首部)とそれ以外の色の差が激しく、手持ちのver.2に近い色合いで大変残念な結果に。

こんなに違うのにコナミは仕様だと言う・・・(写真わかりにくいが)。

5は手首の軸の色と手首の色が何故違うのか、2と間違えてるんじゃないのか(怒)。


まぁそんなこと言っても仕方が無いのでとりあえず背比べ。

 頭一個分くらい違う、ちいさいなぁver.3。

女学生風。鞄がトリコーダーなのは内緒。     今日のおy・・・おめしもの。

     


詩とメルヘン風(どこがだ)。キッコロとモリゾー、なつかし。

  


アクション! 時を駆けたり天昇脚だったりライダーキックだったり。

  



じゃぁ久しぶりに武装でもしますか。

キャスト・オフ!→アームド!

索敵!               旋回!            構え!

  


照準!               発射(ファイア)!   パーシカ:「一丁上がりよ!」

  

ストライクウィッチーズっぽく。

ブックマーク ア・ヘッド風に。たった今を進まなくちゃ未来も無いでしょ~

   

戦い抜くよ戦いなど無い私たちの世界のために~



以下、適当に。

   

  

              あれだ、流行り?の抱き枕風。

  

ハイパー・キャスト・オフ!

  

 相変わらずの夢魔っぷりである。

パーシカ:「また遊んでね、マスター」