糟屋さん:「女性のメカニックデザイナーとかインダストリアルデザイナーとか誰か知ってる?」
津田:「明貴美加」
津田です。
「飽きた神か」って誤変換して感心した。
現役女子高生メカデザイナーを名乗っていた彼は、モビルスーツと少女の融合を描いた嚆矢MS少女シリーズでも富に有名ですが、「MOBILE SUIT GIRL 明貴美加 MS少女アートワークス」が角川書店より3月26日発売予定らしいです。定価2205円(税込)A4判。
月刊ガンダムエースにて好評連載中の「MOBILE SUIT GIRL」とあるのでまだやってたんだと正直驚いた。
やはり一定の需要はあるということなのかなぁ。
近年のメカ少女定番どころはやはり島田フミカネであろうか。
『スカイガールズ』『ストライクウィッチーズ』『メカ娘』『武装神姫(一部)』となかなか見られないデザインセンスは特記に値する。
女性にメカニカルなモノの組み合わせのフェティシズムは、さかのぼれば鎧甲冑をまとった聖女とかであろうし、新しいところでは女子高生と楽器「けいおん!」、女性軍人と楽器「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」などすぐにでも思い浮かぶ。
メカというほとんど正反対の性質の中に女性的なものを見出すんだからなかなかに業が深いといわざるを得ない。
もちろん、メカと女性、女性がメカ、メカが女性とバリエーションにも事欠かない。
ドロッセルやカーリー・ドゥルガー、NCC-1701エンタープライズなんかは比較的わかりやすいメカが女性の分類だが、アイギスやレディなんかちょっと迷う(よく知らないから)。
メカデザの話に戻すと、フィクション中には近いところで女性メカニックや研究開発者なら見受けられますニナ・パープルトンとかコードギアスにもなんかいたし。
だが、ここで言われるメカとは日本初専門メカデザイナー大河原邦男さんのように、多くの場合ロボットのデザインであることに注目させられるだろう。
つまり人型メカとは男性のリビドーが産み出す生産性の内包されないあまつさえ破壊的な衝動を備える息子や娘たちであり、分身であるということも可能なのでは、と考える。
メカとの融合はこのように倒錯した感情の発露であると捉えることはないのかもしれないが、少なくとも無用な物、過剰な物を作り出す能力において、見聞狭い俺の目から見て今のところ男性の方がより多く研鑽しているのではないかと思うのである。
奇しくも「闇の左手」において、文明は過剰で華美な体裁を取らず機械的テクノロジーの発達は非常に緩やかに描き出されている。
生存に直接関わらないヒトの行動のうち多く、ユーモア、音楽、視覚芸術、言語創作能力などが性淘汰によって獲得された求愛行動であるとする仮説から、最も遠いところにあるようなのがメカ好き(フェチ)なような気もしてきます。
ま、そもそもモノをつくる道具、工具や文具などは都市生命を産み出す外部子宮とも考えられるので、男女関わらずモノを大事にしない輩はあれれ耳が痛くなってきましたよなのでこのへんでドロン。
女には向かない職業というよりは、あえて選ぶほどの魅力や必然性を感じさせることの無い職業なのかもしれませんね。
届いているか 聞こえるか はるかメカ次元