2010年8月7日土曜日

エレメェントォオオオオハンタァアアアアアアー!

巨乳ハンターのノリで。



虚巨実実幻想元素北方。



漫画版「エレメントハンター」2巻(中島 諭宇樹)が出てたんで購入、これで完結なのね。

しかし・・・

ムッハーっこれ超面白かったよー。
SF視聴者が求めていたものはコレなんですよー。
二次的創作物が本作を上回るなんて滅多に無いことなんだろうけど、むしろこの漫画が原作といっても過言ではない出来のよさ。
アニメの間延びした構成は一体なんだったんだ(主題歌は良かったけど)。
絵も上手いし一年かけてやった分量を2巻12話でぎゅうぎゅうヅメながらもまとめ上げきったこの力量は素晴らしいと思います。
個人的に星雲賞やってもよくね?と思うほど。

うーんこの漫画を元に映画化して欲しいぞ。

待望のエレメントハンナーも(やりやがったぜ)

ひゅーほほほほほほほほほほほほ!!(ハンナ様の笑い声ではありませんよ)

2010年8月6日金曜日

明日から第49回日本SF大会2010 TOKON10

ですね、
行けませんけど残念ながら。



津田です。



今年の星雲賞はどうですかね。
日本長編部門はグインかなぁ。個人的には『アンブロークン・アロー 戦闘妖精・雪風』(神林長平)ですが。
メディア部門には『スター・トレック』(J・J・エイブラムス監督)にとって欲しいがまぁアバターかな。
だがなぜプリキュアが候補に挙がってるのか謎。
コミック部門は『HELLSING』(平野耕太)を推すがPLUTOが堅いか。
アート部門はそろそろ岩郷重力さんが取ってもいい頃。
自由部門ラインナップは、実物大ガンダム・KOBE鉄人PROJECT・セカイカメラ・ラブプラス現象と奇しくもフィクションのリアル化と現実現象の電子化という対照的なものに、面白いなあ。

あ、暗黒星雲賞も毎回微妙に気になるんですけど。
柴野拓美賞は無いんだろうな(ご冥福を)。

来年は静岡県グランシップでドンブラコンLが9月3日・4日の日程で予定されてるようですが、実物大ガンダムもいるのでこれを機会に静岡見物へってのもいいかもしれません(時間と金が許されるなら)。

TOKON10 http://tokon10.net/
日本SFファングループ連合会議(星雲賞リストとかある) http://www.sf-fan.gr.jp/index.html 



8/7追記:第41回 星雲賞受賞作品

・国内長篇:グイン・サーガ(栗本薫)
・国内短篇:自生の夢(飛浩隆)
・海外長篇:最後の星戦 老人と宇宙3(ジョン・スコルジー)
・海外短篇:暗黒整数(グレッグ・イーガン)
・メディア:スタ・トレじゃなくて残念
・コミック:PLUTO(浦沢直樹・手塚治虫)
・アート:加藤直之
・ノンフィクション:日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで(長山靖生)

・自由:ガンダム30周年プロジェクト Real G 実物大ガンダム立像
・特別賞:柴野拓美

2010年8月5日木曜日

レンホーがヨサンをサクゲンしてもイプシロンした。なぜだろう?

「はやぶさ」さんががんばったからだよ!



津田です。



小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの本体容器や耐熱カバー、パラシュートなど6点の展示品の一般公開が始まり、連日大賑わいのようですね。
相模原キャンパスとつくば宇宙センターでの公開に留まらず、展示を希望する博物館や科学館を公募するようですよ!
北九州へも是非!
「はやぶさ」さんはロボット技術とも関連付けられるしさ。
ていうかスペースワールドとかあるんだから北九州はもっと宇宙したらいいのに。

キャプテン・スペースワールド(ギンギラ太陽's)が泣いているぞ!

そんななか文部科学省宇宙開発委員会・推進部会での審議によると、来年度予算での「はやぶさ2」の開発研究フェーズ入りとイプシロンロケットの開発フェーズ入りは、GOという結論になったとのことです。
「はやぶさ2」は有機物があると推定される別タイプの小惑星で地下物質を採取、生命誕生の謎に迫る予定。
計画では2015年までに打ち上げ、2020年に地球に帰還。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は開発費148億円、運用費16億円と試算。
文科省としては新設の特別枠で別途要求する意向とのこと。
他にもH-IIAロケットでの打ち上げ費用は約100億円。
また、2006年に廃止した固体燃料ロケットとしては世界最高性能を誇った小型ロケット「M-Vロケット(ミューファイブ)」に代わる次期ロケット「イプシロン」についても、実機製造に向けた開発着手を認めたようです。

来年度予算が確定するまで安心はできませんが、ひとまず宇宙開発の糸は繋がっているようでなにより。
あと「イプシロン」は名前もカッコイイよね。
http://www.jaxa.jp/projects/rockets/epsilon/index_j.html

2010年8月4日水曜日

せ:SETIては孤独を慰める

元々は「CETI(communication with extra-terrestrial intelligence)」という「地球外知性との交信」とオズマ計画で対象となったくじら座タウ星のラテン語名 (タウセティ) をかけた語句だったんだけど、後にNASAの学者が「SETI」とスペルを変えて意味も「地球外知性の探査」(search for extra-terrestrial intelligence) としたらしい。
なんでかってーと今のところ大規模にやってることは電波望遠鏡で受信した電波を解析して地球外知的生命から発せられたものがないかなーって探すというものだけなんで、これって交信とはいえないよね常識的に考えて、という理由らしい。
マイナス思考じゃないですか、やだー。



SETIがらい世の中ですね北方。



人類が滅びた後、他の文明が地球を見つけたとき、なんか変な電波いっぱい出してる不気味な星があるんだが・・・とか思うんだろうか。
胸が熱くなるな(恥ずかしさで)。

2010年8月3日火曜日

真実に美なきや?

原題:Is There In Truth No Beauty?
TV邦題:美と真実
は、ジョージ・ハーバートの詩、
"Who says that fictions only and false hair become a verse? Is there in truth no beauty?"
(フィクションと付け髪だけが詩になると誰が言っただろうか。真実に美なきや? (こんな感じ?))
より。



上舞です。



ジョン・キーツのBeauty is truth, truth beauty(美は真実、真実は美)が思い起こされますが、「アイザック・ニュートンが虹の原理を解明したことによって虹の美しさが損なわれた」という見解を示したのは彼だったんですね。
これに対しリチャード・ドーキンスが自著「虹の解体(Unweave the Rainbow)」において、キーツに代表される文学者の科学に対する否定的見解に反駁、科学の発展は宇宙に対する"センス・オブ・ワンダー"(驚嘆する精神)を生み、それこそが詩情の源泉となる、と説いているようです。
出たなSense of Wonder
これこそがSFの真髄であるよなぁ。
ドーキンスは「利己的な遺伝子」、「神は妄想である-宗教との決別」とかを書いた人、読んでないけど書名は有名だよね。

さて本題、このエピソードではメデューサ星人という既知銀河系において高度に思考能力が発達し航宙航法技術にも長けた種族が出てくるんだけど、その形態は人間が直接肉眼で見るとあまりの醜悪さに発狂してしまうという生物、という設定。
そのためメデューサ星人大使は外視から遮られた生息環境維持器に入れられており、付き添いとしてヴァルカンで4年間も修行したテレパスでもある女性心理学博士も同行している。

博士の歓迎会において彼女の名誉をたたえるためスポックがI・D・I・C<無限多様無限結合>メダルを礼装制服に付けて登場してるんだけど、これが出るのはここが初めてじゃないかなぁ。
「この三角形と円―つまり、相異なる形と素材と構造―は、相違しながらも互いに結合して真実もしくは美を創造するあらゆる二立物象を象徴しています」(スポック)
<エンタープライズ>の設計者のひとりが出てきたり、テレパスの他人の感情に対する防衛(憐れみってのが一番たちが悪いらしいですよ)、見るに耐えられないほど醜いのか美しいのかの判断、そしてヴァルカン精神融合技術と銀河系外縁部に存在する航宙艦を寄せ付けない銀河バリア(第一話の設定)の存在とか、シリーズも後半になって多様な設定を上手く使用している。

スポックと精神融合したメデューサ星人大使の台詞で、
「あなたがたが言語と呼ぶこのしろものは―何よりも驚異的だね。このようなものにこれほど多くを依存しているなんて。しかし果たしてあなたがたの中で真にこれをマスターしている人はいるのかな?」
が非常に興味深いですね。

しかしこう激しい憎悪と嫉妬心の物語の結末に、それでも人間の持つ美しさの再生を垣間見させてくれる、いいエピソードであると思いますよ。

「それと、われわれの持つ相違を結合して新しい真実と美の創造を可能にするやりかたも、です」

長寿と繁栄を
I・D・I・C画像提供:北方多聞

2010年8月2日月曜日

も:モノポールは時期や

モノポールとは磁気単極子ともいわれ、単一の磁荷を持つとされる仮想的な素粒子。
竿竹屋のブランド商品ではない。
一時流行って忘れ去られたようになっていても、時期が来れば形を変えて現出するだけのポテンシャルを持っているということ。



上舞です。



その昔、友人から借りて読んだラリイ・ニーヴン「プロテクター」(ノウンスペース・シリーズ)は夢に出たら超怖い感じの緑色っぽい目玉みたいなヤツが宇宙空間に浮かんでる表紙で、その強烈なインパクトは今でも憶えているほど。
当時相当苦心しながらも頑張って読みきったはずなんだけど肝心な内容はロストメモリ。
でも、モノポールの持つ(とされてる)強力な磁界を利用した核融合エンジンが出てきてここで初めてモノポールって単語を知ったのだった、確か。

適当に言うとモノポールって磁石のN極のみ、S極のみを持つ“なにか”のことで今んとこ神岡さんチでも観測されてないしねぇよ!って言われてるけどいやいやマクスウエルの方程式をいじれば存在は許容されるねんで~とか1931年にディラックが量子力学でもモノポールを考えることが出来るしこの存在から磁荷の最小単位が定まっちゃうよーほらとか言い出したもんで一躍注目をあびたモノ(ポール)です。
最近のSFでは、モノポールを磁場の中に封じ振動させることで燃料物質の陽子崩壊を誘発、これをエネルギー源として利用する触媒としてのモノポールというアイデアが登場しているらしいです。

YAMATO2520でも波動エンジンに代わる新型機関「モノポールエンジン」は触媒物質としてでした。
でも最近一番有名なのはプラモ好きなら一つは持ってると思われるモノポール動力機関がありますな。
ハイ、GNドライブー。
待って待ってー!
今思い出したけど「劇場版機動戦士ガンダム00」 のスチルにプロテクターの宇宙船っぽいヤツがいたよな!!
ガンダム00ってそういうことだったのかーッ。
パク人くる?きちゃう?
まさかイノベイターがプロテクターだとは思いもよらなかったよ。
資源を奪い合って永遠に続く闘争・・・これだったとは。
(全部妄想です念のため)

うーん、今猛烈に「プロテクター」読みたくなったぞ!

2010年8月1日日曜日

海岸道路振り向かず行くよ

サヨナラは八月。



葉山ですの。



その昔、ひむかの国を離れ、この北部九州の地に到りたのもこんな暑い八月のある日であったかもしれません。

炎天下の夏は一種の恐怖。

灼熱光が視界を、蝉の唸りが聴覚を、アスファルトから立ち揺らめく透明な夕立の蒸発が嗅覚を、陽に押し付けられ重く粘着な空気は味覚を、炙られ絞られた汗の張り付きが触覚を、五感をま白く圧倒していく。

茫漠とした無音の律動が、熱による蛋白質の肉の溶解が、気化ゆく思念の噴出と対流が不安定な大気のうねりとなり不確実な未来が種の綻びた背なから押し入らんとするかのようだ、にじみ入らんとするかのようだ。

あぁその海岸線からよれ分岐した、海に入り続いて錆び朽ちようとするレールが見える。
なにかまろびつ沈んでゆくのか、なにか這いずりよじってくるのか。
一刻も早くここから立ち去らねばならぬ。



という夢にまどろんだような気がしたんですの。
nobody's perfect