2009年12月5日土曜日

Outside Springs

顔、素敵な夜。



上舞です。



というわけでGALLERY SOAPで開催中の外田春:初個展のオープニングパーティーにひょっこり行ってきましたよ。

歴代肖像のように並べ掛けられた51人の生首は「聖人(saints)」と題されていました。

土気色の面々に囲まれていると来場者の方々が皆血色のいい生き生きとした表情ある幸福そうな人々に見えてきますよ(大半はアルコールのせいです)。

非常に興味深く、楽しい展覧会でした。


さて、人類は三種類の色覚受容体を持つためその色覚は「3色型色覚」と呼ばれています。

光刺激を三種類の錐体で吸収し三次元感覚情報として処理、光の色を三原色の混合比として捉える、というシステムを構築しているのです。

中生代哺乳類が夜間活動を強いられたため、本来有したとされる4色型色覚のうち2種の視物質を喪失し、その後狭鼻猿類や人類は昼間活動増加に伴い一つの錐体が分化、3色型色覚を再獲得したものと考えられているようです。

このため分化した方の錐体は特性に違いが少なく、歪な3色型色覚ともいえるので、まれに色覚が少ない人も存在するようです。

また人間でも女性の中には遺伝子の関係上4色型色覚を持つ人もいるようで、どのように知覚しているのかを表現する方法には非常に興味深いものがあります。

案外、霊が見えるとかの類は通常感知出来ない電磁波などを知覚しているせいなのかもしれませんね。

4色型色覚を有する場合は原色が4種類になるので、三原色の光で人工的に再現した色(テレビ画面や写真)を見る場合、当人にとっては全然自然な色には見えないのだろうと思います。

どちらが優れているとかいうことではなく、ただ単にシステムの違いに過ぎませんが、原理的に理解しあうに難いことは確かです。

ただその違いを橋渡しし、ある程度の理解を構築しようとする試みが、芸術というもののひとつのありようでなのかもしれませんね。

2009年12月4日金曜日

不在の読者

糟屋さんから借りてた桜坂洋「All You Need Is Kill」を読み終えたんだけど、これは良かったよ!

出だしあたりで大丈夫なのかな感はあったんだけど実にきちんとした戦争SF物語でありました、好みかそうでないかは別として。

神林長平推薦は伊達じゃなかったというところ。



津田です。



つうかいわゆるラノベ系というのは本当に振れ幅が大きすぎると改めて実感した。

出版社側の事情と責任ではあるのだろうが読み手にも問題があるのではないだろうか。

質の高い良いものが売れるとは必ずしも限らない市場経済ではあるが、生産者とは一番の理解ある消費者であり消費者とは一番の生産を左右する存在であることをそろそろ自覚してもいい頃だとは思うのだが。

また自戒にもなるが薦める側も問題があろうと思う。

つまりSFソムリエが不在なのだ。

人には薦めたいが薦められたものは読まない傾向に結構あるのではないだろうか俺はある。

SF離れで読者の高齢化が提示され久しいが、しかしながらそろそろ次のループに入るんじゃないかとも思っている。

新世代はまた同じようなことをも繰り返すのであろうが、ちょっとひとつくらいは先へ行って欲しいものだと思う。

模型専門店がたどった道筋をミニマムでテレビゲーム専門店がたどったのと同じ縮小路線を、たどらないように。

まぁいっそつぶれてしまったほうが清々しいやと思わんことも無きにしも非ずなのだが。

2009年12月3日木曜日

夢と希望と誓い

これが~オタクの~生きる道~



アトマイザー北方。



というわけで北九州・折尾製作所~京都営業所~さんと黄金の腕を持つ男さんと会食してきました。

折尾さんは二回もマクロスF映画を観にいくほどの文化人でかるちゃ~


Bセット(ラーメン+肉焼き飯)600円なり。


折尾さんのいきなり小松基地に行ってきた話とか面白かったですよ。

メロンブックスのポイント交換でもらえるご当地キーホルダーの小倉バージョンを見せてもらったんだが、焼きうどんをすすってたなり。

博多のは明太子の中に入ってたし名古屋のはやはりしゃちほこ。

バリエーション中に、だるまメロンとかあったがまさか片野野獣会仕様じゃないよね。

あとサークルKサンクスは博多駅周辺に3店舗、天神周辺に2店舗、薬院に1店舗あるらしい。

波動砲ドッグください。

そしてお土産となんかチラシを色々もろた。

なんか楽しいですよ。

北陸土産のベビースター特製金箔入りこしょうで食べる!かにラーメンが目を引く。

ウィスキーのつまみにします。


実に楽しいひと時でした、また呼んで下さいね~


最後に今回は現在品薄で貴重なコレ、本当にありがとうございました!

全種そろってました!ダブりはリン。



オタで銀河が救えるわけないでしょ!

2009年12月2日水曜日

世界征服と世界統一

(f゜д゜)fた~か~の~つ~め~



津田です。



すっかり「秘密結社鷹の爪 カウントダウン」に魅了されつつあるんですが、正義のヒーロー⇒たちの悪い小市民、世界征服推進者⇒善人、という図式がいつの間にやら増えてきているような気がします天体戦士とかも。

トイザらスで一時期CMで見かけたクマ(禁句)はレオナルド博士だったのね。

政治や社会風刺という時事ネタも盛り込まれており、深夜ゲリラライブ的アニメとして非常に面白い試みであると評価できる。

現在放映中のセカンドシーズンは、2010年1月16日より公開予定の劇場用アニメーション映画『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3 http:// 鷹の爪.jpは永遠に』の前宣伝番組とされているようだが、北九州で上映があるなら足を運んでもいいかもしれない。

OP曲「黄昏ムーン」の歌は依布サラサという陽水の娘、ED曲「我等!鷹の爪団」歌唱はmanzoが担当しておりどちらも結構いい感じ。

サントリー非提供の流れは関東地区のみらしいんで(まぁ見るけど)手落ちだなぁと思うがまぁ悪ノリとしてもよくやるよな。


そういえば同時放映の『古墳ギャルのコフィー キャンパスライフ』も一応見てるんだが前方後円墳ギャル:コフィーの幼馴染である四隅突出型墳丘墓ダニエルが、とある知人を彷彿とさせて痛々しかったり。

先日、城野遺跡から発掘された北部九州最大級の方形周溝墓は方形低墳丘墓とも呼ばれているのでダニエルの親類に当たるのかなぁ(中の人は残念ながらいませんでしたね)とか。

(もうなに書いてんのかよくわからん)


優しく殺して〜!

デラックスボンバー(淡々と)

2009年12月1日火曜日

宇宙の漂流者

もう寒くない。もう苦しくない。ただ、眠いだけ・・・



上舞です。



「冷たい方程式」で有名なトム・ゴドウィンの名著『宇宙の漂流者』は小説で泣いた初めての経験だったかもしれない。

現在、岩崎書店からSF名作コレクション(第1期)の一冊として改題され、「宇宙のサバイバル戦争」として再販されているので比較的入手しやすい。

タイトルや表紙・イラストが改悪過ぎ残念で仕方がないのではあるが、児童向けとはいえ読んでみる価値は十分にある。

小学校の図書館で借りて読んで強烈に印象に残っていたため、卒業後どうしても読みたくなった折には妹に借りてもらってたなぁ、と思っているとネットは広大なもので同じように妹に借りさせていた人がいたよ。

数世代間に渡る物語であるため一章ごとに主人公が変わる群像劇となっており、当時はSF可能性の深さに驚きを隠せなかったものだ。

“書庫”の整理を手伝っていた際、こちらから貸していた『宇宙の漂流者』を見かけてまた読みたいと思ってたら、まさかのアスキーアートでの物語化!を発見。

2ch系まとめサイトのAAまとめブログのコンテンツ「やる夫とやらない夫たちが、ラグナロクに挑むようです」がそれ。


「やる夫とやらない夫たちが、ラグナロクに挑むようです」

http://blog.livedoor.jp/aamatome/archives/774906.html


ラグナロクとは舞台になる惑星の名前です。

原作との違いも多少あり、どんな感じに表現されているのか不安でもありますが、どのような形であれ本作が少しでも広まるのは嬉しいことです。

さて、今から読むぞ~

2009年11月30日月曜日

宇宙にきらめく

エルドラド~(惜しい)

Stay Dream Stay Gold



津田です。



11月28日、国際宇宙ステーション(ISS)にスペースデブリ(宇宙ごみ)が約9km近くまで接近するも、今回は大きな影響がなく、ISSの軌道を上げるなどの回避行動もおこなわなかったとアメリカ航空宇宙局(NASA)が発表。

11月30日(日本時間12月1日)にはソユーズTMA-15による第21次長期滞在クルー3名が帰還予定だが、このデブリがスケジュールに影響するか、さらに監視中とのこと。

今回接近したデブリは1999年に打ち上げられた「スターダスト彗星探査機」を搭載したデルタⅡロケットの一部と見られている。

スペースデブリとは、地球を周回し続けている壊れた人工衛星、ロケットや衛星から剥離した塗料や破片などの物体のことでぶり(語尾)。

これらは高速で飛行してるんで、スペースシャトルやISSと衝突すれば即大惨事。

オービタル・デブリ・プログラムなどで比較的大きなデブリは常時監視しているが、当然小さいデブリの方が多くあるし、発見することが難しく問題視されているんだけど今のところよくみて避けるくらいしかできないよね。

28日はちょうど北九州でもISSが観測出来たので俺も観てました。

以前観た時より光度が上がっていて、木星(多分)付近を通過した時は同等かそれ以上の明るさ。

とても見つけやすいし、ツーっと長く動いているのが目視で観測できるんで感動モノです。

一度は是非!

なんか四角い人工物のように見える気がします(気のせい)。


宇宙ゴミを回収出来るロボットアームかネットを持ったデブリ回収ロボット衛星とか出来るといいのに。

ダイソンあたりと提携して(それはないだろ)。

2009年11月29日日曜日

小さな星の話をしよう

今更なんだけど「ハローサマー、グッドバイ」を味わった。



津田です。



マイクル・コーニイ「ハローサマー、グッドバイ」は、あのサンリオだったんで長らく読めない状況だったんだけど去年めでたく河出文庫から新訳となったわけらしい。

1975年発表のこんな傑作がやっと復活したことは本当に喜ばしいかぎりだとつくづく思う。

青春恋愛小説でもあるんだがそれ以前に「SF」という冠詞が絶対条件として備わっており、これぞ「SF」という読後感を味わうことが出来る、と俺などが保証せざるとも枚挙にいとまない。

物語としての完成度もさることながら、これぞSFの醍醐味ってところを味わわせてくれるに相違ないだろう。

SFはイマイチ好きじゃねぇって人でも、小説が好きなら十二分に楽しめる、本当に丁寧に作りこまれてある作品なのだ。


光子企画さんの“書庫”から借りて呼んだのだが、これは改めて買わなくては(売り上げが上がらないと他のSFも訳されないだろうから)。

続篇“I Remember Pallahaxi”を何卒よろしくお願いいたします。

そして絶版(理由:サンリオ)「ブロントメク!」も読みたい。再販か新訳を願うものです。

「ブロントメク」(ブロントさんじゃありませんよ)とはコンピュータ制御の農耕機械のことらしい。

6つの月を持つ惑星アルカディアが舞台と聞いてはワクワクしないわけがないし。


「ハローサマー、グッドバイ」。

ウマい・・・美味いぜ!

贅沢に詰め込んでありながら素朴なこの味わいは、読後またすぐ読みたくなっちまうぜ。


しかし、こんな美味いもん人に薦めたくねぇという狭量の持ち主(フリーザー)なんで困るジレンマ。


どうでもいい感想:やっぱ役人はダメだわ(笑)