2008年12月13日土曜日

ロボットは産めない性が生む子どもたちなのか

津田です。

SFには欠かせないテーマおよびガジェットとしてロボットの存在があります。

SF作家御三家のひとりアイザック・アシモフがまとめあげた「ロボット工学三原則」に基づくロボットシリーズは最も有名なもののひとつでしょう。

アシモフのロボットは人類が創造したより優れた知的生命体、つまり人類の子孫であり、また同時に人類の守護者であるかのようにも描かれています。

ロバート・A・ハインラインは「宇宙の戦士」でパワードスーツ(強化服)の概念を描き、日本でもおなじみの乗り込み型ロボットを定着させました。

このタイプは厳密に言えばいわゆるロボットの概念とは異なるのですが、AI(人工知能)等ある程度の意思を有しているかのように振舞うものもありますので、ここでは含めます。

またハインラインはいわゆるヒューマノイドタイプのロボットは描かなかったといわれています。

ですが「夏への扉」では一般家庭への家事ロボットの普及を予見し扱われている事は特筆に価します。

ここに描かれるロボットはあくまでも道具であって利便性に富むものであるがいわゆる擬人化しての存在ではないようです。

アーサー・C・クラークはロボットの議論には欠かせない人工知能、人工意識や感情の問題を投げかける、スーパーコンピュータHAL9000を「2001年宇宙の旅」と続くそのシリーズにおいて登場させています。

拡張すれば「モノリス」も宇宙人(未知の知的生命体)のロボットとも捉えることが可能でしょう。

より高度な知性の象徴、人類を促す物であるとも思えます。

北九州はロボット特区ということもあり、テムザックをはじめロボットの話題には事欠きません。

私たち北九州市民こそ、ロボットにもっと関心を持ってしかるべきではないでしょうか。

2008年12月12日金曜日

私の記憶がたしかなら


津田です。

何故か年末のイメージがある『12モンキーズ』ですが、この映画が非常に影響を受けたとされる『ラ・ジュテ』(1962)をやっと観る機会に恵まれました。

30分弱の短い作品にもかかわらず、さすがはうわさに違わぬフランス映画。

しっかりしてなければ危うく寝てしまうことよ。

あの押井守監督にも絶大な影響を与えたというのも納得。

『ラ・ジュテ』を観ることができて本当に良かった。

タイトルはジェットのことかな?訳せば『空港にて』とでもなるのだろうかと調べると、La Jetéeとは“送迎台”を意味する仏語なのですね。

空港心中(まちがい)

さて、ノベライズを購入後長らく放置していた『12モンキーズ』ですが、これを機に読みました。

野田大元帥が訳だったのですね。

とても心に印象付けられた映画でしたが、詳細は忘れていたのですよね。

ところが思い出す思い出す。

よく知っている、全く知らない。どちらでもない新鮮な感覚で一気に読み進められました。

記憶力の良くないことも、悪くない。

空港にはちょっとした思い入れもあるので、感慨はなおさら。

また近いうちにDVDで借りて観ようと、心に決めるのでした。

あぁ、なんとこの素晴らしき世界よ・・・

2008年12月11日木曜日

信頼できる医者はフィクションにしかいない、

かもしれない。

北方でぃ。

フィクションの医者もいろいろいますよね。

ドクターマッコイ、ワトソン博士、伊織先生、ドクター・オールカム(おっと)などなど。

そのなかでも非常に信頼でき尊敬できる、星々を渡る巡回医師の物語を紹介しましょう。

『メド・シップ』シリーズ全3巻 著:マレイ・ラインスター

星間医療局員:カルフーン

助手?:マーガトロイド(宇宙生物トーマル)

小型医療船(メド・シップ):<エスクリプス20>

この素晴らしい表紙絵にまずウットリですよ。

50標準トンの白い船体に赤十字マークがチャームポイント。

エスクリプス20かわいよエスクリプス20(医者の話はどうした)

つづくかもしれない

2008年12月10日水曜日

牽強付会

津田です。

「SFはたいてい未来の出来事を描いているけれど、実際は書かれた当時の世情を色濃く反映している」

とはその昔、友人が語った言葉である。

当時もなるほどなぁと感心した覚えがあるけれど、現在のほうがそれを実感として捉えることができるようになっていると思う。

見方を変えれば、現在のSFといわれているものに触れてみる事によって、今の世情を浮き彫りにして見ることも可能かもしれない。

今日のSFは、どうですか?

登場人物がキャラクター化し、ストーリーが形骸化していると感じるのならば、わたしやあなた自身、またその生活がそうであるのかもしれません。

視点を変えれば非常に興味深く、分析することも楽しいものです。

そこからなにか新しいものが垣間見えてくる瞬間が、たまらない。

2008年12月9日火曜日

What is your name?


上舞です。

さて右の少年ですが、誰だと思いますか?

私も最初予告を観た時には、別作品と間違えたかと思いました。

では左の写真でおわかりでしょうか?

つりあがった眉、

額で切りそろえられた髪型、

写真では見えにくいですが尖った耳。

そう、典型的(?)なヴァルカン人の少年です。

と、いうことは!

“My name is James Tiberius Kirk!”

スタートレックのカーク船長の少年時代のお姿だったんだよ!

来年夏公開予定のSTAR TREK映画第11弾"Star Trek"の最新予告映像が公式に挙がっていました。

ちょっと目を離した隙にこれだよ!以下、気になる点など。

少年時代の話というわけではなく、ちゃんと成長してから(といってもオリジナルTV時より以前の話ですが)の各乗組員の前日譚が描かれるのだと思われます。

予告にはスコッティ、ウフーラ、スールー各人そうかな?と思われる人物も見られました。マッコイも出るといいなぁ。

←のスポックはレナード・ニモイそっくりですな。

ヴァルカン星に転送降下するシーンか。

建造中の宇宙船。

ワープナセル前部形状に傾斜がついており、第二船体との接続シャフトには僅かに湾曲が見られます。

コンスティチューション級じゃないのか?

地上作業に見えるがステーション内から見てるんだと思いたい。

手前の人影はバイクに乗った青年カークだと思います。

そして初見のNCC-0514U.S.S.KELVIN。

第一船体上部に第二船体?

よく見ると下部にも同様の船体が・・・

円盤部を上下に挟む構造か?

形式番号からエンタープライズ以前の船体なのは間違いないでしょうが。

迫力の戦闘シーンも満載のようです。

非常に気になる点は第二船体前部のセンサーアレイ形状が映画版改修型アレンジっぽくなっている点。

TV版のパラボラ型は無かったことにされてしまうのだろうか。

もしかしてこれは太目のワープナセルという解釈も!

スペースドックから出航する連邦宇宙船。

はたしてこれがエンタープライズ号の勇姿なのだろうか!

来年夏が待ち遠しいぞ!

2008年12月8日月曜日

生命誕生は隕石の衝突が起源?

物質・材料研究機構と東北大研究チームは、隕石が海に衝突した瞬間を実験で再現し、アミノ酸など生命のもとになる生物有機分子を作り出すことに成功。

12月8日、地球上の生命起源を解明する新たな材料を示すとして、英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」電子版に掲載。

実験では、隕石に含まれる炭素、鉄、ニッケル、初期地球の大気にあった窒素、水をカプセルに詰め秒速1キロの高速で衝突させたところ、アミノ酸、カルボン酸、アミンの3種類の生物有機分子が生成したとのこと。

津田です。

少し前、NHKの月観測衛星「かぐや」の特番の時に、このような主旨の説を解説していました。

地球上の隕石衝突痕はすでに消えていますが、月面のそれを観測することで生命誕生時にはかなりの数の隕石の衝突が確認されたとか。

そしてそれら隕石は軌道計算などから、火星木星間の小惑星地帯のものである可能性が高いとのこと。

失われた第五惑星説ですか?

オールドなSF感覚にドキドキします。

ダークエネルギーとかダークマターとかもうね、エーテル宇宙なのかと。

説でしかなかったものが、高度な設備や観測機器により、実験や観測で直接確かめられた事実となって現れてくることには胸の高まりを覚えます。

そういえば上記NHK特集解説で「木星の軌道が僅かに動くことで小惑星が軌道を外れ地球に・・・」というくだりがあったと思うんですが、なんで軌道が動くかそこ詳しく!大事そうなトコさらっと流さないで~と心中悶えていました。



2008年12月7日日曜日

東京の帝国ホテルでクリーニングしてもらったシャツが着たい


というわけで

『地球が静止する日』も間近な冬の休日をどのように過ごされたでしょうか。

ジェットストリーム(エコー)

北方でつ。

さて、キアヌ・リーブスはSFが良く似合う役者さんです。

代表作は『JM』(俺の中で)。最高!でも人にはお勧めしない(できない)。

もうすぐ公開の『地球が静止する日』の宇宙からの使者クラトゥ役でもきっと大活躍ですよ。

TVでも予告が流れてますが今から楽しみです。

で映画は普段、レイトで1000円で鑑賞しているのですが、今回は前売り券を購入いたしました。

もちろんおまけにつられて。

『キアヌの生声入り 宇宙からの使者クラトゥのメッセージ付きボールペン』

ボールペンをノックすると

「If the earth dies,you die. If you die,the earth survives.」

と人類驚愕のメッセージが流れます(6秒ぐらい)。

だがしかし、

あれれ、しゃべりませんよ?(焦)

電池交換で大丈夫だろうとは思ったんですが、結局しゃべるヤツに換えてもらいましたひと安心。

このお話はリメイク作品ですが、それにしてもなんでタイトルを微妙に変更したんだろ?(『の』⇒『が』)

う~ん、パンフレットも買ってみようかなぁ。