2011年2月12日土曜日

Luna -幻想の記憶-

ルーンマスカーの二巻はいつ出ますか。



津田です。



幻想水滸伝は1・2あたりまでは面白く遊べたんだけどな。
ゲームでいうとLUNARザ・シルバースター/エターナルブルーはオーソドックスなRPGがら、2Dと3Dアニメーションを融合させたムービーシーンや声優による音声会話を積極的に取り入れた、当時としては画期的でアニメ調RPGの走りともいえる。
“せっけん”が超重要アイテム。ブロマイドも集めまくれよな。
ルナティックドーンとか早すぎたオフラインネトゲ(なんじゃそら)風味であったともいえるか。

幻想といえばルイス・キャロルやエミール・ガレをはじめ、シュルレアリスム作家らにも多大な影響を与えたフランス挿絵画家J・J・グランヴィルの本邦初個展が、平成23年2月23日から4月3日まで開催されるようですよ。練馬区でなんですがね。
練馬区立美術館『鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス幻想版画』

そういえば神林長平作品には月が重要な位置を占めることも多いが、タイトルになっているにもかかわらず神林度が低いためかあまり話題に上らない作品、「ルナティカン」ってのがある。
光文社から出てたけど今はハヤカワで入手可能なはず。

関係ないけどプリンセス・ルナは山田邦子に似てるって言われてたよな映画版。
警告。ハルマゲドン、接近。

月は太古から狂気の象徴ともされてきて、今も、これから先どんなに未来になってもそれは変わらない。
今宵も月がみている。

海と月の光

2011年2月11日金曜日

Key -鍵の記憶-

銀の鍵欲しいな(カダスにでも行くつもりか)。



上舞です。



鍵というものは文字通り鍵の形態をとらずとも、物語のあるいは謎の鍵として頻繁に登場するガジェットのひとつ。
現実世界においても鍵はここかしこに増殖する一方で、私たちは常に無数の鍵された回廊をさまよう旅人であるのだ、普段は意識していないのだけれど。
また黒と白の調和は、時として感情を喚起させ心の扉を開くカギともなりうるインハーモニシティを奏でるのだ。

SFガジェット的にはコンピューターなどのパスワードなども一種の鍵にあたるだろう。暗号なども近いイメージだ。
近年ではリアルに生体認証が一般化してきているが、これもその一つ。
バイオメトリクス認証で用いられる鍵は、指紋・掌形・網膜・虹彩・顔・血管・音声・DNAから筆跡・キーストローク認証・まばたきやリップムーブメントのような行動的特徴情報を利用するものまであるらしい。
まぁ鍵があればなんとかして鍵なしでも開錠したいと思う輩はごまんといるわけでいたちごっこなのだがいたちごっこってなんか語感がかわいいよな。

さて、鍵はあなたにとって閉ざすイメージだろうか、それとも開くイメージだろうか。
無限の未知なる可能性世界を開くその鍵は、今まさにその手に握られているのかもしれない。

君たちに最新情報を公開しよう!
北九州SF研究会NEXT!
次回もこのチャンネルでファイナルフュージョン承認!!
君が勝利の鍵だ!!!

2011年2月10日木曜日

Joker -切り札の記憶-

空飛ぶパトカーですよね。




上舞です。



廃止になった銘柄の煙草にジョーカーという細巻120mmロング、見かけによらず甘いフレーバーとちょっとおしゃれなものがあって何度か試したことがありました。
漫画では道原かつみ「ジョーカーシリーズ」とかバットマンの敵役の一人とか星団最強が多いジョーカー太陽星団とか。
ご存知のようにもともとトランプのワイルドカード、切り札としてのジョーカーは、よくタロットの愚者と比較されるよね。

マルドゥック・スクランブルはカジノシーンが圧巻ですが、あれも切り札の応酬的な読みごたえはあった。切り札とは決してジョーカー一枚だけのことではないのだ。
そういえばメダル(というか百万ドルのチップだっけ)を獲得するために画策する様相は、今ならなんだか途中でオーズとグリードたちが介入してきそうですよねぇアンク。

しかし近年、ここ一番という時の奇跡の切り札を持っていたと思えるのはやはり「はやぶさ」、小惑星探査機「はやぶさ」だろう。
努力、根性、そして奇跡プラスワン。
多くの人々の夢と希望の結晶体が、本当の幸運を引き寄せたといっても過言ではないほどの「切り札」で勝ち得た栄冠は、今でも私たちの心を勇気づけるものです。
その目では見えない微細な微粒子は、何よりも大きく重い意味を持っているのだ。

未来 悲しみが終わる場所
奇跡 切り札は自分だけ

2011年2月9日水曜日

Iceage -氷河期の記憶-

世間では一足早い氷河期のようですね就職的な意味で。



津田です。



三万円(月給)の派遣社員で、敵はインベムらしい。
まぁ与太話は置いといて、氷河期SFだと海野十三「氷河期の怪人」「第五氷河期」とかは青空文庫で読めますね。
氷河期が舞台といえばジーン・アウル「大地の子エイラ」は面白かったように記憶しています。
といっても評論社版の最初の上・中・下だけなんで抄訳らしいですが。
最近エイラっていったらウィッチのほうなんでさしずめクロマニョンヲソンナメデミンナーって感じでしょうか。
安部公房の長編SF小説「第四間氷期」もいいよね。
ニーヴンの「天使墜落」は氷河期再来という舞台設定。
あと忘れちゃならないのがマイクル・コーニイの「ハローサマー、グッドバイ」。名作っすね。アニメ化とかどうかな(おいやめろ)。

ちょっと違うけどスノーボールアース地球全凍結とかあったよねー。
現在は間氷期であり一時期は地球寒冷化で氷河期に再突入するのではという見方もあったようだけど、核の冬とか大規模火山噴火とか隕石や彗星衝突とかコロニー落としとかでもない限りはまだまだ温暖な時期は続くようであります。

夕顔の 命短し かんぴょう長し   -北方多聞-

2011年2月8日火曜日

Heat -熱き記憶-

熱です(ヒートデス、いわゆる熱的死のこと)。



上舞です。



宇宙の最終形態として最も有力な説がこの宇宙の熱的死で、宇宙のエントロピーが最大となる状態を指します。
まぁ無限に近しい時間が経過しちゃうと全エネルギーが均等に分布する状態に漸近的(ジョジョ徐々に近づくが無限の時間をかけても到達しないって意味)に到達すると考えられるというのはわかりやすい、いくらなんでも冷めちゃう。
熱力学第二法則ってやつですな。

じゃあ宇宙の最初のほうはどうだったのよってことになるんだけど、面白いことにビッグバン直後の初期宇宙は熱力学的平衡状態にあり、熱的死に似た状態だったことがインフレーション宇宙論によって示唆されている。
その後、急激な指数関数的な膨張(インフレーション)の時期を経て、現在の宇宙に存在する構造が成長していった、とまぁこういうわけなのだ。
アニメでいうとテコ入れで人気急上昇、みたいなもんか(違います)。
このインフレーション宇宙モデルを見るにつけ、吸気→圧縮→爆発→排気の内燃機関構造が頭をよぎりますよね。
宇宙におわりがあるのかっていう疑問は今後も続いていくのだろうけれども、愛知県あたりには昔あったような気がします。

ところで熱き記憶には過去に戻るという時間操作能力があるともいわれていますよね。

時よ もどれ
なつかしい想い つれてもどれよ

2011年2月7日月曜日

Gene -遺伝子の記憶-

遺伝子組み換えでないんじゃないかな



津田です。



デニムが抑えられなかった新兵ではありませんよ。
遺伝といえば遺伝子で、それを担う物質としてのDNAなわけだが、それ以外の要素による遺伝もある。遺伝情報の担体は一つではないのだ。
まぁほぼ知られてないけど一番有名なのは狂牛病(BSE)の原因物質と目されているプリオンたんぱく質であるな。
ネタバレですみませんが漫画は終わってるしいいか、年末にやってたタイムスリップ医療ドラマ「JIN―仁―」にも重要なファクターとして(いささかファンタジックではあるが)登場している。
おそらくマイクロキメリズムがネタなんだろうと思う。

関連して、プリオン病感染によりホモ接合型を持つ人類は激減してヘテロ接合型を持つ人類が多く生き残ったとする説があり、ホモ接合型を持つ人類、すなわち遺伝型が近しいもの同士の子孫には遺伝病をはじめさまざまな病気を発症するリスクが高いということがうかがえる。
しかし、病気のリスクを乗り越えることができれば将来的に長生きできる可能性が高い、ともいわれているようだ。
日本人にはホモ接合型の割合が高い、とされていることからもなんだか符合するところもあるのか。

このことを踏まえて思索するに、そのうち進化の過程でトリプレットスパイラルDNAが発生して、人類をさらなる進化の高みへと誘うとすごいね。
三位一体っていうしね。唱えよ、創聖合体!!

念心!
合体!
GO! アクエリオーーーン!!!

精神や魂なんてものが抽出できるとして、それをほかの適当な生物種の中に入れれば、その情報をもとに外殻たる身体を形成してゆくことも可能かもしれない。そう、バクテリオファージのように。
ただし、その場合精神や魂なんてものも遺伝子であるということが前提なのだが。

行くぜ友よ!我に力を!!

2011年2月6日日曜日

Fang -牙の記憶-

きーばー



キバっていかない北方。



SFじゃないけど白い牙は名作ですよ。藤岡弘のじゃないですよ。
牙といえば太陽の。いい感じの政治劇が素晴らしいけど暗い。今見ると非常に面白いと思うのだが、ボトムズばかりにスポットが当たってしまうのはメインが元タカラだから?

本題に戻って、牙っていうと堀晃「マッド・サイエンス入門」の第四章キバ民族説というのが思い起こされる。
出ッ歯は牙の一種ではないかという耽美派吸血鬼ファンが激怒しそうな説が展開されてるんだけど、紹介されてる“Rat Race”っていう作品の中でアメリカ、日本、中国をモチーフにしたであろう惑星間関係にて、攻撃的で狂暴、繁殖力旺盛なネズミに似ているとして描かれている種族が日本とみなして話されておる。
1986年ごろの本なので、今となっては隔世の感がありますな。

まぁ一部の人々にとっては牙といえばキャラ的にはラムちゃんなんだろうけど、八重歯や牙がかわいいなんて感性を持ってたのは日本人くらいのものだったんじゃないかな。
そういえば単に牙っていうと男性的イメージなんだが、毒牙っていうと女性的に感じる、なぜかしら。

「オレにだって……わからないことぐらい……ある……」キバヤシ