2009年11月21日土曜日

色の重さ

彩華 讃岐うるし三人展を北九州市立美術館分館へ見にいってきたぜ。



麗しの北方。



美術関連に興味がある人はもちろん、模型好きなら十二分に行く価値はありましてよ、300円だし。

なんか流れで作家さんのひとり廣田洋子先生と喋ったんだがいろいろ興味深いお話を伺えた。

赤、黄、緑をはじめ華麗な色彩表現を特色とした香川漆芸特有の彫漆という技法は、100回塗ってやっと3mmの厚さになるという色漆を何層にも塗り重ね、文様を彫刻刀で彫り、研ぎ出すことによって生み出される色彩豊かな模様が美しい清緻な難易度の高い技法。

漆はウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料で、熱・湿気・酸・アルカリにも強いが紫外線で劣化、長期間極度乾燥状態には弱い性質をもつ。

硬化は乾燥ではなく酵素酸化という反応によるもので、ある程度の温度と湿度が必要という、溶剤を必要とする塗料とは全く違う過程を経る。

なので吹き付け塗装は無理だけど完全硬化後は人体に無害だし、腐敗防止(例:即身仏)や防虫の効果もあるという塗料としては最高品質を持つんだけど如何せん値が張るんだろうなぁ。

間違ってもプラモに塗りたいとかそんなレベルじゃないと思うし。

漆器と聞くと芯材(素地)はもっぱら木だろうと勝手に思ってたが、今回の展示物の多くは布(麻)を使用しているらしく、そんな使い方も出来るのだなと驚いたり。

印象に残ったのは、「色には重さがある」という言葉。

ここでいうのは色の心理効果としての感じではなく、実際の重量のこと。

色漆には顔料を加えるため、確かに顔料材ごとの重さが加わるのは当たり前なのだが、面白く感じられた。

え~っと白が一番重いって言ってたかな(うろ覚えかよ)。

心理効果とは逆なんだなぁ。



彫漆という馴染みの薄い分野でしたが、漆という興味深い素材を考えるきっかけになりましたよ。

そういえば太刀目盛りという独特な伝統的手法で碁盤上に線を引く時の素材には、黒漆を使用するようです。

時と空間を封じ込めた四角い宇宙の座標としても使われる漆、伝統の中にも新しい考えや末来を見出すことは可能だと思えるのですよ。

2009年11月20日金曜日

今日はイトカワ着陸記念日

地球からステップ踏んで 軽くして浮いている

2005年11月20日は小惑星探査機「はやぶさ」の第1回目タッチダウンの日です。



バルシュ!(トルコ語で平和の意)北方。



TVでラピュタやってたんでペットボトル入り新酒を飲みつつちょっとだけ流し見。

飛行石というのはまぁなんともロマンあるアイテムですな。

ブルーウォーターとも近しい関係ですよね。

もっとSF的にはコリン・ウィルソンの「賢者の石」ってのがあるが未読、面白そうではあるんで読んでみたい本リストに加えておく。

しかし通常の3倍のスピードじゃなく3倍偉大なるヘルメス・トリスメギストスさんが賢者の石を手にしたのかどうかはともかく、石には魔力的な魅力がありそういえばCPUのことを石って言ってたよなぁ。

そうそう、北部九州八女にある石人山古墳の武装石人心臓部には謎の磁気異常がありオーパーツってのは誰が言い出したんだろうむー。

アンドレ・ノートン 「ゼロ・ ストーン」「ゼロ・ストーン2未踏星域をこえて」っつーのが昔ハヤカワから出てたけど今だったらラノベ分類で売れるかもしれんですねぇ。

不思議な石を飲んだ猫から生まれた知的生命体のイートが萌えキャラって感じで。

これは表紙やイラストが加藤雅基(唯登詩樹)であり一時期「銀河市民」もこの人の表紙だったよな。

現在ハヤカワはトールサイズ文庫を展開しており、戦略としてはありなのだが早すぎたなんちゃらにならなければよいと思う。

いっそDSで読むSFとか出せばどうか。絵とか音とかも出るしタッチパネルでページをめくる感覚も再現。

SFマガジンにオマケとして付ければ立ち読み防止にもなっていいかも。

模型誌のノリですな。

売れんけど。


動く石とか増える石とかパワーストーンとかオカルトもあるけど石って本当にロックですね(超人)。

でも結石だけはカンベンな!(結石気味の猫を膝に抱えながら)




地球にThank you! タッチして 空に向かって飛んでゆく

2009年11月19日木曜日

コ コイツ不死鳥のごとく…!!

小惑星探査機「はやぶさ」帰還運用再開! 



津田です。




宇宙航空研究開発機構JAXAは、今月9日小惑星探査機「はやぶさ」イオンエンジン異常について報告後、対応策を検討。

4つのイオンエンジンについて中和器起動確認や流量調整等確認作業を実施。

その結果、スラスタA中和器とスラスタBイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できたとのこと。

この方法の問題は、消費推進剤および電力が2倍となる点だが、推進剤残量は十分で電力も太陽に接近中なので支障ないようだ。


しかしさ、スラスタA中和器とスラスタBイオン源を組み合わせるには、スラスタBで分離した電子をスラスタAにバイパスする必要があるよね。

本来、別スラスタ中和器を使う必要なんかないので、ハードウェア的に不可能であってもおかしくない。

だが、こんなこともあろうかと(真田志郎)トラブルを想定しダイオードによる回路を追加していたのだ!

なにそのドラマティックな展開。

スラスタAがほぼ新品状態で残っていたのも結果的に幸運だったのだろう。


稼動できるスラスタCについてはバックアップ用に取っておくらしい。

JAXAでは、今後の運用に対する見通しが得られたので、姿勢制御装置やイオンエンジンの状況を注視しつつ帰還運用を再開するそうです。

なんという、あきらめない心。

引き続き慎重な運用の必要はあるものの、この状況を維持出来れば平成22年6月の「はやぶさ」地球帰還計画を維持できる見通しという。


今後も北九州SF研究会は、はやぶさ地球帰還を応援しています。

なにができるって~わけでもないんだが。

2009年11月18日水曜日

スターシップと私

いつか木の葉の宇宙船で



上舞です。



宇宙一優美な宇宙船といえばNCC-1701 U.S.S.エンタープライズ号であり異論は受け付けないが、確かに乗船はしてみたいが乗ると外観をあまり観賞できないということもあるし、個人所有の船ではない。

まぁカーク船長はほとんど個人所有物みたいに扱ってたけど(そんなことありません)。

美しい船としてブリュンヒルトを挙げてもいいが私はヤン・ウェンリー派なんでやや落ちる。

松本宇宙系列の船はどれも好きなんだけどアクが強すぎるしどれも乗ってはいけないような気がする。

でも旗艦アンドロメダ率いる地球防衛軍連合艦隊は頼もしそうで好き(でもすぐ沈む涙)、だが松本あんまり関係ないな。

傾向として推進装置(エンジン部分)と他のユニットが外観上独立している構造がなんとなく好みのような気がする一例として、ソロシップが挙げられる。

しかも180度回転式推進装置なんてちょっと他に類を見ないよね。

あとラブリーエンゼル号(TV版)はエンタープライズ号を意識してデザインされてるんで当然好きとして類例にナデシコ級一番艦「ナデシコ」が挙げられる。

形状的にはペガサス級強襲揚陸艦もなかなか好みではある木馬。

アニメ多くね?

というわけで2001年のディスカバリー号、をモチーフにしたであろうアニメ版コメット号とか外宇宙練習艦ジェイナスとかもイイね!

原作とは違うけどってならブリタニア Ⅱとか。アルフィーの歌の方が有名。

そういえばミレニアム・ファルコンのオンボロだけど銀河一速いぜってノリ設定は豆腐屋に受け継がれていますなD。

最近では(もう最近じゃねぇが)惑星間漁船を改造した「ビバップ」号なんて渋くてよかったよジェット・ブラック36歳。

あ、ラジェンドラvsカーリー・ドゥルガーはガチで。

忘れてはならないのが小型恒星間医療船エスクリプス20。

イラストのまるっとした感じがイルカっぽさも携えておりキュートなのだ。



というわけで好きな宇宙船の名前を連ねてみたかっただけ。

2009年11月17日火曜日

宗像教授、大英博物館へ行く

星野之宣(ゆきのぶ←いつも間違える)原画展がロンドン大英博物館で開幕中らしいですな。

会期は1月3日までだとか。



上舞です。



宗像教授のイメージは博物学者の南方熊楠(みなかたくまぐす)から得ており、熊楠自身は明治時代に大英博調査員をしていたこともあるとか。

縁というやつですかね。 

星野さんは現在、宗像教授が大英博を訪れ欧州古代の謎に挑む新シリーズ構想を練っているようなんで、今後とも楽しみです。


ところで北九州市の城野遺跡で、九州最大級の「方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)」が発掘 されたようです。

弥生時代集落跡「城野遺跡」(以前の医療刑務所跡地)では今年度から発掘調査が行われ、これまでに弥生時代中期から末期の堅穴住居跡9か所、方形周溝墓、石棺、貯蔵穴、などが見つかっているとのこと。

今回発掘された方形周溝墓は縦23m横17m程で、弥生時代終わりごろとしては九州最大級有力者層の墓と考えられ、この地域に大きな勢力をもった集落があったことがうかがえるらしい。

他にも旧石器時代の剥片石器や貯蔵穴からは炭化した米も出土。


今月21日(土)午前10時に現地説明会が開かれる予定。



ここを発掘してる先生の言葉:「土器は命!」

まぁホントに発掘作業してんのは北九州のパートのおばちゃんたちなんだけどね。

2009年11月16日月曜日

最高度の翼

NASAスペースシャトル「アトランティス号」

打ち上げ予定時刻:アメリカ東部時間 11月16日14時28分

日本時間 11月17日4時28分



津田です。



ミッションコード:STS(Space Transportation System)-129

オービタOV-104アトランティスによるISSの組立・補給フライトとしては31回目のフライト。

最初に退役する機体アトランティスのミッションも今回を含めラスト2回になりました。

シャトル計画終了後は民間のスペースX社およびオービタル・サイエンシズ社がISSに物資供給するらしい。

スペースX社 使用ロケット:ファルコン9 宇宙船:ドラゴン

オービタル・サイエンシズ社 使用ロケット:トーラスII 宇宙船:シグナス

ま、2015年までは日本のHTVがあるので任せな!

ATV(欧州補給機)もあるしね。


今回も無事ミッションが完了することを祈っています。



STS-129 Mission Information

http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts129/index.html

国際宇宙ステーションの組立フライト ULF3(STS-129)

http://iss.jaxa.jp/iss/ulf3/


今後のスペースシャトルミッション予定

  • STS-130    2月4日    2010年    STS-130    エンデバー
  • STS-131    3月18日    2010年    STS-131    ディスカバリー 日本人宇宙飛行士山崎直子搭乗
  • STS-132    5月14日    2010年    STS-132    アトランティス最後の飛行計画
  • STS-133    7月29日    2010年    STS-133    エンデバー最後の飛行計画
  • STS-134    9月16日    2010年    STS-134    ディスカバリーおよびシャトル計画最後の飛行計画

2009年11月15日日曜日

アニうた KITAKYUSHU 2010 開催決定

折尾製作所~京都営業所~さんからの情報。



津田です。



いつもオタ寄りありがとうございます。

2010年3月14日(日)、前年と同じく北九州メディアドームでの公演。

時間は出所不明だが13:00~17:00を予定してるらしい。昼間ですね。

前回は土曜の夜じゃなかったっけ。

あとJAMは確定のもよう。


ライブ自体に行ったことなくて、Nippon 2007であった串田アキラさんのミニライブを体験してるくらい。

初開催には所用で行けなかったんだけれど、今回は行けるといいなぁ。




アニうた KITAKYUSHU 2010公式 http://www.aniuta.net/