2010年10月2日土曜日

あっあっアイアンマーン社長な君は

行っけ!会社の富ーまーもるったーめー
あぁ胸の傷が痛むってそういう。



津田です。



マッドハウスのアニメ「アイアンマン」見せてもらったけど絵も動きも良くてすっごく面白かったよ。
第1話「アイアンマン、来日」ということで日本との国際的な関係や対テロ、核問題、エネルギーや環境問題など現行問題もしっかり盛り込まれつつ話が作られている上で、アイアンアーマーのケレン味もたっぷりなのはさすがアメコミ。日本じゃなかなかお目にかかれない作りなので新鮮に映った。
映画観てみようかな(観てないのかよ)。

なんでかってーと俺にとってアイアンマンっていえばイギリス桂冠詩人でもあったテッド・ヒューズの「アイアンマン 五つの夜の物語」であるからなのだ。
乏しい記憶力のなか、門司の図書館で借りて読んだ記憶は鮮明なんでかなり印象に残ったことは間違いなく、一種叙事詩めいた独特な語り口だったように憶えている。
宇宙まで行ってなんかと闘った時、太陽に近づくことでその高熱を利用した気がするんだけど定かではない、何かと勘違いしてる可能性も。
そういえば「アイアン・ジャイアント」として映画化もされてるんだが、なんか別もんだろって思って観なかった。だってアイアンマンのデザインがカッコわるいし白痴っぽい性質なんだもん。
原作はもっと詩的な美しさと迫力と幻想に満ちていたハズだ!!(と思う(あやふや))

んでストーリー展開があってるかどうかちょっと調べたら、なんか劇場版OOの流れに近いところが。
もちろんアイアンマンの方が深みがあるんだけどな。
「アイアン・マン 鉄の巨人」として今でも入手して読むことは可能なようだけど、印象が違うかもなぁ。

忘れないさ記録 こぼす涙はない だけど君は飛ぶんだ

2010年10月1日金曜日

アンティでお茶を

英国紅茶とスコーンで有名なAunty(アンティ)が小倉の街中に帰ってきましてよ。
葉山ですの。



かつては小倉ミスドの上階と船場町地下、旧北九州プリンスホテルにも出店していたアンティ、清水店に移転してからは足が遠のいていたのですけれど、9月17日から還暦を機に小倉の街中に戻られたそうなので行ってまいりました。
還暦って・・・みすずさんもそんなお年でいらっしゃいますのね。
狼さんがお出迎えですの。
懐かしい顔がみえたよ~と迎えられましてなんだか手ぶらでやってきたのが申し訳なかったのですけれど、こういう気の利かないところがいつまでたっても変わらないといわれる所以かもしれませんわね(トホホですの)。
アリスのコースターが素敵ですの。
スコーンとキッシュ、季節限定のブルーレディ(でしたっけ)を頂きました。
珈琲もよろしいのですけれど、街中でちゃんとした紅茶を飲めるお店があるのはなんだか嬉しいもの。
皆様も紅茶がお好きなら是非、午後の優雅なひとときをアンティでお過ごしくださいませ。

英国紅茶とスコーンの店 アンティ http://homepage2.nifty.com/aunty/
北九州市小倉北区船場町6-2 ガッシュビル2F
【営業時間】11:00~20:30  (日曜日のみ)19:00閉店
【定休日】月曜日(祭日の時は翌火曜日)

2010年9月30日木曜日

人と場所と物語

「インスマスを覆う影」を観ましたよ、地SAN値少とはまさにこのこと。



津田です。



1992年、ギミアブレイクというTV番組枠内で放送された一時間のドラマ映画ですが、現在の目で見ても遜色なく楽しめる非常に良質なクトゥルフものの映像作品だと思います。
脚本:小中千昭ってところであぁこりゃカルト的な面白さは折り紙付きだなと確信しましたが。
小中脚本にそんなに馴染んでいるわけではないんですが、「serial experiments lain」のゲームあたりから意識しだしましたかね。
lainはアニメも観たしシナリオ集を買ったな。
デジモンはテイマーズしか観てないんだけどこれも小中脚本で驚いた記憶がある。
ガサラキとかビッグオーとかもそうなんだよね、自ら特殊脚本家を名乗ってるだけはあって特殊な感じだ。

さてドラマはH・P・ラヴクラフトの生前に出版された唯一の短編「インスマスの影」を、日本の架空の閑散とした漁村「蔭洲升」に舞台設定を変えて作られている。
赤牟(アーカム)、壇宇市(ダンウィッチ)、王港(キングスポート)、だごん様などファンならニヤリとさせられるパロディ要素をふんだんに盛り込んではいるものの、全体をとおして覆う陰鬱とした不安定な雰囲気が崩されることはなく、本当に恐ろしいホラー作品であります。
つうかこれ勝因は配役とロケーションで半分は占められてるだろうと思った。
主演:佐野史郎をはじめみんな顔が怖いよ!インスマス面だよ!
鄙びた漁村もよくこんなとこ見つけてきたなと感心するほどの素敵ロケーション(いや素敵じゃないか)。
妙な音楽(モンゴルっぽい)と効果音がいい感じで嫌な雰囲気を盛り上げている。
あと郷土資料館の館長の「人は物語を作らずにはいられない」という台詞が印象に残りますね。
主人公は写真家でラスト、出版社に今回の旅取材の原稿記事を置いていくんですが、ペンネームも必見ですよ。
この劇中の「原稿記事」」は小中さんの初小説「蔭洲升を覆う影」として小学館「クトゥルー怪異録」に収録されているようです。
“書庫”にもあるようなんでそのうち読んでみようかな。

いあ!いあ!

2010年9月29日水曜日

タカ!バッタ!コウモリ!

タ・バ・コ タバコタッバッコッ



スモーキングチャージ北方



まぁ煙草吸わなくなって久しいんですが。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)と民間企業・大学との共同研究により得た技術を応用して製品化された被服、およびJAXAが公募・選定した船内被服、JAXAが認証した宇宙日本食、いわゆる宇宙活動関連物資が関係メーカーより外務省へ提供され、チリ鉱山事故被災者へ発送されたようですよ。

・VネックTシャツ・ボクサーブリーフ(船内被服)グンゼ株式会社
・アンダーシャツ・ボクサーブリーフ(被服)株式会社ゴールドウイン
・Tシャツ(船内被服)株式会社モンベル
・黒飴・ミントキャンディー(宇宙日本食)ヤマザキナビスコ株式会社

なんでアメちゃん?
とか思ったんですが、チリ鉱山事故で地中に閉じ込められている33名のだれかが酒とタバコ買ってこいよとか言い出したらしいんで、口寂しさを紛らすためなんじゃないかという光子企画さんの推測、なるほどなぁ。
そうまでしてタバコ吸いたいかな。一日1、2箱くらいしか吸ってなかったけど苦せずすんなり止められた派なんでよくわからない。
いろんなタバコ吸ってみたけど普段はJPSだったな。味もだけど黒パッケージに金文字でカッコイイだろう?(他のフィルターが茶色のタバコの中では一番安かったからということもあるが)
チーム・ロータスのスポンサーとしてJPSカラーのF1マシンで記憶に残ってる人もいるだろう。
今では「煙草は老後の楽しみにとっているんだ」が自分の決め台詞、100歳辺りで使うつもり。
はっきり言って喫煙者のマナーがなっちゃいないので現状の迫害はある程度致し方ないといっても過言ではない。
近々値上げされるようだけどパイプにすれば結構経済的らしいと聞いたことがある。
日本人なんだから煙管って手もあるぜ。
キセルで思い出したけど国鉄の赤字補填にはタバコ税が当てられたとも聞く、皮肉なもんである。
喫煙者は優秀な納税者でもあるんだから、もっと気品ある振る舞いをしてしかるべきであるよ。
そうそう、嗅ぎタバコはスナッフっていうけど語感からもわかるようにスナフキンの名の由来だ。

しかしどんなに規制されようとも23世紀まではフィルターが異様に長いタバコが残っている。一日4本吸える。
そしてタバコはマッチで点けるものだ。
それが“愛”というものだ。(フィフス・エレメント)

2010年9月28日火曜日

オカルトだけどイイハナシダナー

「世紀末オカルト学院」終わっちゃったよー、最後までテンションを保ちきった素晴らしい作品でした。



ノストラダムスの北方



アニメノチカラ枠はオカ学で最後になっちゃったみたいだけど、いやーこの作品で有終の美を飾った形になるんでしょうか。
結果的にこの順番での放送が一番良かったように思います。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」、「閃光のナイトレイド」と観てきてそれぞれの作品には直接的なつながりは無いものの、根底に一本筋が通ってるように思えてきてなかなかに感慨深いもの。

「閃光のナイトレイド」は第二次世界大戦前という過去の世界。
特殊能力(超能力)を持つエージェントたちそれぞれが未来を想い憂い闘う物語。
未来を変えようとして手段を選ばなかったものたちと未来への不安を抱きつつも現状の惨劇を止めようとするものたちの葛藤を描き、今を憂い将来に暗い影がさしかかる中でも未来に希望を求めた、過去の世界の物語でした。

「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」は長く続いた戦争により荒廃、現代世界が半ばおとぎ話となりはてたはるか未来の物語。
世界は終わりを迎えようとしていると言う人々もいるなかでも、二国間の国境を挟んでの緊張状態が今だ続く世界で、辺境部隊が駐留する比較的平和な街にも戦火の足音が聞こえてくる。
あわや国境での衝突を未然に防ぎ停戦させ、街を、両軍の命を失わせなかった少女らの奮闘記。
終わろうとしている世界の中でも今日を生きていく力強さを今だ持ち続けている、明日を未来を希求する人々の姿を描いた、未来の世界の物語でした。

そして「世紀末オカルト学院」。
過去のありとあらゆるオカルトを集め日夜研究にいそしむ学園に、未来から世界を破滅に導くという“ノストラダムスの鍵”を破壊すべく送り込まれたエージェントが、オカルト嫌いで学園を廃校させようと画策する学園長の娘と遭遇する、一種のボーイ・ミーツ・ガールもので現代の物語。
親と子の確執をバックグラウンドに、二人の主人公がそれぞれの見失っていたものを周囲の支えもあるが最終的には自分自身の力で取り戻し、過去を受け継ぎ未来を救い、今を歩みだす物語。

ま前二作は間違っても他人には進められない感じの出来だったんですが、「世紀末オカルト学院」は掛け値なしに名作でした。
オリジナルアニメーションとして非常に作劇に優れた作品であるといえましょう。
つうか最終回でOPがかかるシーンのテンションと台詞は異様なカタルシスがあった。
真っ当に金があればDVD買ってるレベル。
アニメノチカラはこの作品を生み出しただけでも高評価に値すると思うよ。
観たいものはしっかり魅せてくれたしそれ以上に期待を上回った。

オカルトだけど自分史上に残る名アニメ「世紀末オカルト学院」、実に終わるのが名残惜しく一抹の物悲しさと余韻に浸らせるものよ。

2010年9月27日月曜日

年末までのスクリーンの中の冒険

最近映画観に行ってないような気がする。



上舞です。



さて今後の映画事情は(一応SFやファンタジーに限る)?

○公開中
バイオハザードⅣ アフターライフ:Ⅲまで見てるけどレンタルとかでもいいのかどうか。
劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer:行きません。

○予定
10月
大奥 10/1(金):漫画は2009年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞。
パンドラム 10/1(金):宇宙船を舞台に得体の知れない恐怖を描くSFスリラー、ちょっと良さそう。
七瀬ふたたび 10/2(土):ここらへんではシネ・リーブル博多駅のみ。
REDLINE 10/9(土):映像が凄そうな手書きアニメ(マッドハウス)。レースモノっぽい?
・10/23(土):日本のお笑いノリの邦画、宇宙で1番ワガママな星、無知との遭遇 CLOSE ENCOUNTERS OF THE STUPIDとかあるけど好きくないのでパス。
牙狼~RED REQUIEM~ 10/30(土):見るからに雨宮慶太映画。

11月
マルドゥック・スクランブル The First Compression 圧縮 11/6(土):福岡は今のところユナイテッド・シネマキャナルシティでのみの放映。原作は改訂版が2種類も出てて記述も微妙に異なるらしいんでファン殺しですな。
エクリプス/トワイライト・サーガ 11/13(土):バンパイアVS狼男、でかいわんこがたくさん。
ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1 11/19(金):ようやく完結へ。

12月
SPACE BATTLESHIP ヤマト 12/1(水):第2弾予約特典がクリアファイルなんでそろそろ買っとくか。
ロビン・フッド 12/10(金):ま歴史モノですがファンタジーのくくりで。
トロン:レガシー 3D 12/17(金):まさかのリメイク。前作ってレンタルで観れる?
キック・アス 12/18(土):ブラッド・ピット×ニコラス・ケイジ作品で、なりきりヒーローもの!個人的に超楽しみ。
仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE 12/18(土):吉川晃司が出るんで行こうとは思ってたんですがオーズのサブタイが「ノブナガの欲望」なんで観ること決定、可笑しすぎるだろ。フルCG敵仮面ライダーコアも楽しみ。
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 12/23(木):まぁなんだ、義理でか(笑)。

以降
ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島 2/25(金):はやくしないとハリーの二の舞に。
・冗談のようだが、パラノーマル・アクティビティ第2章 TOKYO NIGHTとかライトノベルの楽しい書き方とか映画であるらしい、本気か。

以上。

あれ、ザ・キング・オブ・ファイターズとかそろそろじゃなかったっけか?

2010年9月26日日曜日

ネウロイは砕け散った

というわけで「ストライクウィッチーズ2」は好評のうちに最終回を迎えたようですね。



津田です。



前回の宮藤成長物語としての側面はやや薄れ、上官坂本少佐の失われつつある魔法力に焦燥する物語でもありました。
この世界の設定は実に巧妙に女性が尊敬される存在としてまた醜いものを極力排するようにして構築されており、兵器と少女という相反する存在を巧みに融合させています。
アニメではその限りではないようですが、世界地図から中国と中近東のうちイラン・イラクにあたる部分は排除され巨大な湾となっていて、アメリカ大陸にあたるリベリオン大陸は星型となっています。
作品の舞台となる世界では魔法が存在し使用されているいわゆるファンタジー世界。
魔力を使える人間は圧倒的に女性が多く、しかも魔力の影響か容姿に優れた女性が多いという美しいものが嫌いな人がいて?
10代をピークに年齢と共に魔力を失うことが多いというここは古典と違い現代の超能力モノか一種のスポ根のようなテイスト。
中でも魔法シールドを失うことでこの世界での強大な異形の敵ネウロイと戦う戦士としての寿命が終わってしまい、この理由から兵役期間がとても短く、人々から「儚い花」さながらの憧れの象徴とされている、らしい。
ここまである意味女性上位で持ち上げた特殊設定なのでジェンダーSFとしても注目されそうなもんだがそんなことはまぁなかろうと思うので安心。
エンジョイ&ノットパンツである。

では彼女らが闘う敵、ネウロイとはいったい何者であろうか。
古代ギリシャ歴史家ヘロドトスが『ヒストリアイ(歴史)』にその名を見ることができる。

まず、カリピッタイというギリシア系スキタイが住んでおり、その向こうにはアリゾネスという民族が住む。アリゾネスの向こうには農耕スキタイが住み、その向こうにはネウロイが住むが、ネウロイ以北は我々の知る限りでは無人の境である。

ネウロイはスキタイ風の慣習に従っているが、ダレイオスの遠征より一世代以前に、彼らは蛇の襲来に遭い、全国土から退散せねばならぬという羽目に陥った。この国に多数の蛇が発生したのみならず、さらに多数の蛇が北方の荒野から来襲したためで、遂には困窮の果てに故郷を捨て、ブディノイとともに住むこととなった。この民族はどうやら魔法を使う人種であるらしく、スキタイやスキュティア在住のギリシア人の言うところでは、ネウロイは1年に一度だけ数日にわたって狼に変身し、それからまた元の姿に戻るという。私はこのような話を聞いても信じないが、話し手は一向に頓着せず真実であることを誓いさえするのである。

なんとこんなとこから引っ張ってきて妄想考証してるなんて恐れ入る。歴史、お好きなんですね。
この古代ギリシャ時代の黒海北部に住んでいた遊牧民族には上記のように人狼伝説があることが知られ、ここを魔女(ウィッチ)の使い魔設定にしてるんだろな。
アリゾネスというのはあのアマゾネスのことなのでなるほど女性だけの部族ってとこはかなり近い。
あれ、でもこれネウロイの設定ですよ?
そう、我々の世界では。ストライクウィッチーズの世界での侵略者、侵入者とはこの世界が排除した人間同士の戦争に象徴される醜悪なもの、つまり我々の世界の視線そのものというわけではないだろうか。
1939年、突如世界各地に出没した、金属の航空機や陸上兵器のような外形を持ち圧倒的攻撃力を有すうえ、金属を根こそぎ吸い尽くし大地を腐らせる「瘴気」を撒き散らしながら進行する正体目的不明の謎の軍隊、ネウロイ。
いわずとも男性原理を象徴とする兵器や戦争そのものの凝縮化であろうことは明らかだろう。
なかなかに深いテーマ性を内包しており、主人公宮藤芳佳軍曹の異常とも思える胸部への執着は単に幼児性を表しているというわけではなく、母性を希求する平和な世界の象徴たりえるのだ、そうだそうに違いあるまい。

そういえば坂本美緒少佐のモデルである大空のサムライこと坂井三郎は、戦記物について水木しげるにアドバイスしたことがあるらしいが、向井理に坂本少佐がアドバイスしてる絵が浮かんで変な気分になった。

なんの話だっけ。

とまぁ、守りたいから私は飛ぶ(闘う)という主張は同じく今日最終回を迎えた「戦国BASARA弐」で赤いのも青いのも同様なことを言っていてこれがシンクロニシティかと思った。

なにを信じるのか、守るべきものがなんなのかってことが大事なんじゃねぇのかyou seeでござろう(混ぜるな)。