2009年5月16日土曜日

Pegasus free flying

そうはいっても飛ぶのもタダじゃない



津田です。




北九州市立文学館に行ってきました。
中央図書館に隣接している、くるっと丸まったアンモナイトのようなトコね。

第五回特別企画展として「生きた、書いた、愛した 女性作家の手紙展」が開催されており興味深く閲覧したのですが、二階の常設展示に夭折の天才発明家「矢頭良一」の手動計算機の実物があり大変心惹かれました。

矢頭良一(やず りょういち 1878-1908)は以前から研究していたエンジン搭載の飛行機の発明を試みたが資金が無く、1901年に小倉の森鴎外を訪ね計算機の模型を見せ協力を要請したようです。

資金を得る目的で自働算盤(パテント・ヤズ・アリスモメトール:Patent Yazu Arithmometer)を1902年に発明し、1903年に特許を得たのですが、くしくもライト兄弟のライトフライヤー号の初飛行成功の年ですよね。

この機械式手回し計算機は歯車式で1個の円筒と22枚の歯車から成り、数値入力方法はそろばんと同様に2進法と5進法を併用。

乗算の桁送りは自動で行われ演算終了も自動であったとされます。

当時最大の8桁までの計算ができ、国産初コンピュータは言いすぎですが、初の機械式計算機を発明したことには間違いなく、外国製と比べても優れていたようです。

当時の価格で250円、約200台が作られ、 森鴎外の協力もあり陸軍省、内務省、農事試験場等に販売され、鴎外の日記には夏目漱石も持ち歩いたと書かれているようです。(携帯には重そうなんですが)

また25歳のとき、現在仕組みは不明だが「漢字早繰辞書」という漢字を手早く引ける辞書を考案し、27歳の時から売り出しています。(今で言う検索エンジンですかね←言いすぎダロ)

資金を得て試作エンジンが成功したものの飛行機の夢叶わず、病にて31歳の若さで没しました。

「飛行機」という言葉を最初に使用したともされるようです。

まったく知らない人だったんですが、こうして現在でも知ることが出来る機会があり、感謝の極み。




北九州市立文学館に寄贈された「自働算盤」は、2008年7月に機械遺産の30番として認定されたようです。

興味がある方は是非一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

2009年5月15日金曜日

ウオッチナインの春ちゃんを愛す

大人気ですよね、春ちゃん。



上舞です。




『黒龍とお茶を』 Tea with the Black Dragon

R・A・マカヴォイ (1983年) 著

黒丸尚 訳:ハヤカワ文庫FT(1988年)

1983年:ネビュラ賞受賞

1984年:ヒューゴー賞、ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞

1984年:ジョン・W・キャンベル新人賞受賞

表紙絵が素敵ですよ。(加藤洋之&後藤啓介)

でもこれから想像されるようなハイ・ファンタジーではありません。

ミステリの要素が強いですかね。

モダン・ファンタジイというのでしょうか。


簡単粗筋

娘リズの窮状を救うため、ニューヨークからサン・フランシスコへやって来た母親のマーサ。

だが、リズは行方不明。

娘を捜すマーサの前に一人の中国人が現われた。

名をメイランド・ロングというこの浅黒い痩せた初老の男、自分は太古の龍の化身だと言うのだが・・・


カッコいい中国人はフィクションの中にしかいないかもしれない説。
まぁファンタジーですし。

初老のカップルが主役ってのも珍しいですかね。

マーサはたしか50歳くらい。黒龍のロングさんは達磨大師と会ったことがあるくらい。

全然違うんですけどなんとなく『こちらブルームーン探偵社』のマディ&デイブが思い起こされましたよ。


作中でも言及されていたと思うんですが、なんだか龍って猫っぽいですよね。





『黒龍とお茶を』の続編、Twisting the rope (1986年)が未訳なのは残念です。

2009年5月14日木曜日

ゆうきを探して

コ コイツ 不死鳥のごとくっ・・・!!



ミッション・トゥ・北方。



NHK教育の地球ドラマチックは時々見るけど面白いよね。

今日19:00~19:40「火星着陸大作戦~探査機フェニックスにかけた夢~」

恐怖の7分激突を回避せよ

ってのを見ましたよ。(語り:渡辺徹)

NASA火星探査機フェニックスの開発、打ち上げ、着陸成功までの研究者と技術者の長い道のりを記録した汗と涙のドキュメント。

探査機を火星に着陸させる計画は1998年のマーズ・クライメイト・オービダー、翌99年のマーズ・ポーラー・ランダーともに失敗。

そして2008年5月、いよいよフェニックス着陸の日が・・・。


いいもんですね。


「火星に生命体はいるのか?」この謎に挑むべく、フェニックスは二つの使命が与えられていたようです。

地表下に存在しているとされる水の氷の発見と、生命の元となる有機物の発見です。

氷はほぼ間違いなく発見されたといってよい証拠が見つかったようですが、有機物はどうだったんでしょ。

データの分析待ちなんでしょうか。ちょっと情報が無いです。


探査機自体の活動はすでに終了していますが、フェニックスには種々の観測装置の他に、石英ガラス製DVD も搭載されています。

惑星協会提供のこの『フェニックスDVD』には会員と公募された名前25 万の他、未来の火星探検者へ向けた火星に関連した様々な分野の資料や芸術作品集『ヴィジョンズ・オブ・マーズ』が納められています。

記録ディスク搭載は、かのジーン・ロッデンベリーも発案者の一人らしいんだけどほんまかいな。




遠くない未来、人類がこの記録ディスクを回収したときにこそ、探査機フェニックスは本当に不死鳥として蘇ることになるのでしょうね。

2009年5月13日水曜日

あきらめの早い現実主義者

キャプテン度30%

キャプテン・カークからのお言葉:「男にはどんなときもガッツが必要なのさ」



上舞です。



あなたのキャプテン度チェック!とかあったんでついやってしまいましたよ。
http://cinematoday.jp/page/A0002148

ガッツ・・・少ないです(笑)

スター・トレック関連の話題を

○新宿に「U.S.S.エンタープライズ」出現

『スター・トレック』(J.J.エイブラムス監督、29日公開)に登場する宇宙船「U.S.S.エンタープライズ」が12日、東京は新宿に出現。

新宿ミラノでのプレミア試写会のため、4日がかりで製作された全長13m、全幅7m、全高4mの“巨大宇宙船”を劇場前広場に設置。

試写会で舞台挨拶に立ったエイブラムス監督をはじめ、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、エリック・バナら出演者も喜びの表情を見せたとのこと。

いいなぁ、立体物いいなぁ。

写真で見る限り結構しっかりした造型で、実物を見たいなぁと思ったものです。


○エイブラムス監督、AKB48の続編出演交渉に笑み

13日、六本木グランドハイアットでおこなわれた『スター・トレック』の来日記者会見において、AKB48の高橋みなみら6人が花束贈呈に登場。

前回来日した際に村上隆氏から勧められ、当日AKB48のライブを観てファンになったというエイブラムス監督は、高橋の「ぜひわたしたちを続編に!」とのおねだりに「続編ではダンスナンバーを取り入れて、ジェームズ・T・カークと絡ませようかな」とそれぞれに『スター・トレック』入隊IDカードをプレゼントし、満面の笑みを浮かべたとのこと。

好評につき、続編製作はすでに決定したらしいんですが、どんどん心配な方向にいっている気がするという・・・。


まぁジーン・ロッデンベリーさんの確たる意思さえ継げていさえすれば、外観はどのように変化してもかまわない、と今では思えるまでになっているんですけれどね。

2009年5月12日火曜日

はっぶるはっぶる

スペースシャトル「アトランティス」の打ち上げ成功

ハッブル宇宙望遠鏡改修へ向かう



津田です。




地上約560kmを周回する「ハッブル宇宙望遠鏡」改修のため、米航空宇宙局(NASA)は12日(日本時間)午前3時1分、スペースシャトル「アトランティス」をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げ。

アトランティスは予定軌道に入り、打ち上げは無事成功とのこと。


スコット・アルトマン船長ら7人が乗り込んだアトランティスは、飛行3日目に「ハッブル宇宙望遠鏡」に到達。

11日間の任務中5回の船外活動で、広角カメラなどの観測装置を新型に取り換えるほか、故障したデータ伝送装置を交換する予定。


大気の影響を受けずに高解像度で天体観測可能な「ハッブル宇宙望遠鏡」は長さ13.1m・主鏡口径2.4mで、1990年に打ち上げられた。

NYのビルの最上階からワシントン記念塔の頂上に置いた10セント硬貨がはっきり見えるほどその鮮明度は高いらしいがよくわからん例えだことよ(詠嘆)。

スペースシャトルによる修理は5回目で、今回が最後らしい。

改修が済めば2013年頃までは使用可能とのこと。


数々の成果を上げ、その観測結果は次々と新しい宇宙の姿を我々に示してくれています。

是非とも天寿をまっとうしてほしいものです。


そうそう、望遠鏡には乗組員の退避設備はないので、アトランティスに異常があった場合に備えてケネディ宇宙センターには乗組員救助用シャトル「エンデバー」が待機しているようですね。

スペースデブリも増加してきていて、結構危険なミッションのようです。

無事終了して帰還できるよう、祈っています。



そして、若田飛行士の地球帰還便は6月13日打ち上げのようです。

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田光一宇宙飛行士(45)の地球帰還便スペースシャトル「エンデバー」打ち上げ目標日を6月13日日本時間午後8時19分に設定。

エンデバーには日本宇宙実験棟「きぼう」の最後の構造物:船外実験施設を搭載。

これを取り付け、地球帰還は6月末を予定。

日本人初の長期宇宙滞在も後半戦、こちらも無事の帰還を祈っています。




(省略されました。全てを観測するにはハッブルハッブルと書き込んでください)

2009年5月11日月曜日

バックベアード様が見てるかもしれない

光化学スモッグのようなものがその正体かもしれないともいわれていますが、水木しげる先生の創作妖怪のようなのですね~バックベアード。



上舞です。



工場や自動車から排出される窒素酸化物などの一次汚染物質が、太陽の紫外線により光化学反応を起こすことによって、二次汚染物質を生成する。

この酸化性の汚染物質の総称が光化学オキシダントであり、光化学スモッグの正体です。

二次汚染物質の大半を占めるのは「オゾン」。

殺菌や消毒にも使用されるオゾンが生物に害をなさないわけはない。


日本では1970年代をピークに減少してきたはずなんですが、最近注意報がよく発令され、実際煙っているのをよく見かけます。

再発の原因はいろいろ言われていますが、まだよくわかっていないようですアル。

注意報発令の場合、被害を防ぐ方法は屋内に退避し、外に出ないことのみ。

まさに西洋妖怪の親玉。

引きこもり助長ですな。



最高気温25℃以上
2.5時間以上の日照がある
夏型の気圧配置

あと風が強くないことが発生条件のようです。


世紀末的都市近未来像のビジュアルイメージの先駆け「ブレードランナー」では、同じく有害な過酸化物質「酸性雨」が降りしきる汚染された暗い画面を生み出していたわけですが、コントラストが真逆でありながら同様な効果を表しているのでありますなぁ。


北部九州は最近特に発令が多いので、注意が必要ですね。



警報、注意報はTVやラジオのニュースでわかりますが、webでももちろんOK。

携帯用もあるようです。



環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」

(そらまめ君は、空をマメに監視します。)

http://soramame.taiki.go.jp/

2009年5月10日日曜日

金色の眠りから覚めて

ゴールデンウィーク気分も今日で最後ですかね。




津田です。




折尾製作所さんからの情報で、今年の「門司港まつり」での一般公開には護衛艦「ちょうかい」がやってくるようですよ。

護衛艦「こんごう」型4番艦 DDG-176「ちょうかい」の定係港は長崎佐世保。

いわゆるイージス艦ですな。

イージスシステムはこの4番艦のみが最新バージョンのベースライン5。

のせいかはわかりませんが、去年末の迎撃実験でちょっくら失敗していましたね。

あと、前の三隻が三菱重工業長崎造船所建造なのに「ちょうかい」だけ石川島播磨重工業東京第1工場。

そして1998年3月20日竣工なので今年で11歳ですね!

母港が一緒の姉妹艦1番艦「こんごう」と共に、守れ!日本の海を(特に北九州)。

(ちなみに2番艦「きりしま」は横須賀、3番艦「みょうこう」は舞鶴が母校母港)


・入港日時 平成21年5月23日(土)0800

1000~1045入港歓迎行事
1300~1600 一般公開
2000~2200 電灯艦飾

平成21年5月24日(日)
1000~1200 一般公開
1300~1600 一般公開
2000~2200 電灯艦飾

・出港日時 5月25日(月)0800
・場所 北九州市門司区西海岸 JR門司港駅から徒歩3分



「ちょうかい」簡単スペック

排水量:7,250t、長さ161m、幅21.0m、深さ12.0m、喫水6.2m

主機械:ガスタービン4基2軸

馬 力:10,000馬力 

速力:30kt

兵 装:イージス装置一式、VLS装置一式、SSM装置一式、高性能20ミリ機関砲、127㍉単装速射砲×1、3連装短魚雷発射管×2

乗 員:300名