2010年9月11日土曜日

笑わない大天使

彼は政府の方針に反し陰でホークを支持、兄に関する情報を流すかわりに重要な作戦にホークとエアーウルフの協力を要請・・・それは開発責任者CIA特別作戦部長。



上舞です。



準天頂衛星初号機「みちびき」はキレイに打ち上がりましたね~。
一時は結構批判もあった衛星なのにニックネーム公募やツイッターによる擬人化と「はやぶさ」大明神様の後押しで好意的に見られているようでなによりだが、土曜夜ということもありネット中継は途切れがちで見づらかったよ。
なぜTV中継しない。

まそれはともかく先日、とある書店員から川原泉の雑誌形式の本を借りたんで(正確には光子企画さんへ渡すよう言われたんだが案の定もう読んでた)、せっかくだから読むかととりあえず一冊読んでみたよ。
メロディ9月号増刊「まるごと川原泉」第1号~第3号、2004年に出たやつだね。
昔、サークルの本棚に「空の食欲魔人」があって手に取ったような記憶はあるのだが入り込めない感じの漫画だったのはおぼえていて、今回もなかなか集中して読めない感の少女漫画ではあるなぁという印象は拭えない。
川原泉は鹿児島県指宿市出身、砂蒸されましたなぁ(なつかし)。
「ブレーメンⅡ」は2005年第三十六回星雲賞コミック部門を受賞、2004年度第4回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞してるんでSFとは関係がある、ということにしておく(読んでないけどな)。
このセンス・オブ・ジェンダー賞というのは、前年度1月から12月中刊行のSF&ファンタジー関連文学、マンガ、映像作品等から広く性差、性別役割というテーマを探求する作品に贈られる文学賞のようで、アメリカのジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞の日本版として設立され、発表と授賞式は毎年日本SF大会にて行われるという経緯がある。
ジェンダーSF研究会ってのもよく目にするしね。http://gender-sf.org/
今年2009年度は大賞:日日日『ビスケット・フランケンシュタイン』、話題賞:樺山三英『ハムレット・シンドローム』らしい。むぅ、知らぬよ(アンテナ低し)。

しかしジェンダーっつうのはよく知らないのだが、なぜか女性の立場からのものの方が多い印象。
日本では独自のニュアンスを持つようだし。

まぁ男だ女だっていう立場で議論しているようじゃまだまだ良くないですよ。
昔から言うでしょ。
ジェンダー、悪だー、ジェンダー、悪だー、ワオー、ワオー(酔ってんのかてめぇ)。

2010年9月10日金曜日

打ちっ・・・上げ!

さぁ、導くぜ!



津田です。



準天頂衛星初号機「みちびき」の打ち上げはいよいよ明日に迫りましたね。
・JAXA|みちびき特設サイト:みちびき特設サイト

打ち上げ1日前天候判断はGO。
天候は順調そうなんでこのまま20:17の打ち上げを目指すようですな。
朝7時頃からH-IIAロケット18号機は大型ロケット組立棟(VAB)から大型ロケット発射場第1射点へ移動するようです。
いつものライブ中継は11日(土)19:45から。
http://www.jaxa.jp/countdown/f18/live/index_j.html

特設サイトには壁紙やペーパークラフトなどダウンロードコンテンツもある。
他にも、
・みちびきデータ公開サイト「QZ-Vision(キューズィービジョン)」:http://qz-vision.jaxa.jp/
てのがあるぜ。

みちびきさん:「俺をダウンロード、してくれるかな?」

この人工衛星「みちびき」の主な目的は簡単にいっちゃうと凄いGPS機能を提供する、という感じだ。
実はあと同様の衛星が二つ必要で、三機一組でその真価を発揮できるのだ。
まぁつまり予算食い虫として一時はなんやかんやいわれてたんですけどね。

みちびきさん:「この地球は汚れてなどいない!そう思うのは、お前の心が歪んでいるからだ!」

あと搭載されているリアクションホイールは海外メーカーから購入しているやつ(またか)なんで懸念事項が確認され打ち上げ延期になったことは記憶に新しい。
とにもかくにも無事打ち上がって、その使命を見事まっとうしていただきたいものですね。

みちびきさん:「運用終了が俺たちのゴールだ!」

2010年9月9日木曜日

テキサスで興亡

まぁいつまでかかってるんだって話ですよ。すみませんすみません。



「整備が遅れているようです」マリガン北方。



ギャン経過報告。
ギャ~~~ン!!
パッケージ風(いやいや)
キャッキャウフフ
つう感じでミニプラも素朴でいいですよね。

で、MGギャンですが、

素で組むことは組んでます。
まぁそりゃMGなんで普通にかっこよくなるわな。
マさん。
お台場っぽく。
以下ちょっとアクション。

2010年9月8日水曜日

編集者の記憶

【C】\キャンベル!/ 【J】\ジョン!/
SF雑誌編集者ジョン・W・キャンベル!(立木文彦ボイスで)



津田です。



「月は地獄だ!」は図書館の岩崎書店シリーズでしか読んでないけど作家としてのジョン・W・キャンベルは映画「遊星からの(よりの)物体X」の原作者でもあります。
その名を冠した新人賞があることからもわかるように、編集者としては数多くの新人作家を世に送り出したことでも知られ、A・E・ヴァン・ヴォークト、ロバート・A・ハインライン、シオドア・スタージョンなどそうそうたる面子を雑誌アスタウンディングからデビューさせています。
アイザック・アシモフも彼の元で一流作家として育てられ、出世作の短編「夜来たる」はキャンベルのアイディアであり、かの「ロボット工学三原則」もアシモフの短編を元にキャンベルが設定したものなのだ。
トム・ゴドウィンの短編「冷たい方程式」の原稿を三度送り返し、あのエンディングにOKを出したのも彼である。
まさにSF黄金時代の立役者のひとりであり、もうSFはアスタウンディングだけでいいんじゃないかなって感じで無双状態。
原爆投下1年前に核兵器を扱った小説が掲載されると、FBIがキャンベルのオフィスに踏み込み販売停止を要求したというから、いかに最先端の科学知識を駆使した作品作りを実践していたかということがうかがい知れるというものであろう。
また同時期にファンタジー専門誌「アンノウン」を創刊。その編集方針は現代ファンタジーに重大な影響を及ぼしたとされており、アイディア的には現日本におけるラノベ界にまで当然影響が及んでいる(憶測)。
またフリッツ・ライバー、シオドア・スタージョンのデビュー誌でもある。

でもね、こんな強大強力かつ豪腕で確固たる人物だったようだから悪い影響だってことさら大きかったようです。
疑似科学に傾倒していったようだし。
無名だった新人を発掘して育て、大成までさせた作家陣からも総スカンをくっており、親友だったハインラインも最終的には親交を絶ってしまったらしい。
キャンベルがもたらしたSF黄金時代の始まりは7月、1939年夏。
1971年7月11日、61歳で急死するその最期までSF専門雑誌の編集者であり続けた。

アスタウンディングの現誌名は「アナログ(Analog Science Fiction and Fact)」。
今でも刊行中である。

2010年9月7日火曜日

メトセラへの鎮魂か?

TV版邦題「6400歳の恋」、最近流行の非実在老人もびっくりですね。



津田です。



リゲル熱という腺ペストに似た症状を発し罹病後24時間以内にほとんどの患者が死亡するという伝染病に襲われたエンタープライズ号は、唯一の治療薬として知られるライタリンを確保すべく、大鉱床が存在する無人惑星に到着した。
だが既に下士官一名死亡、四名が重態という危機的状況にあった。

まぁこんな惑星にはたいてい世捨て人がひっそり隠れ住んでいるのはお約束、歴史学者だというミスター・フリントなる人物がM4と呼ばれる金属球体ロボを召使に隠遁生活をおくっていたのだ。
最初は出て行けと言っていたフリントだが一応薬の精製をロボに指示してエンタープライズ一行(カーク、スポック、マッコイ)を地下住居へ招き入れる。

そこには未発見のダ・ヴィンチの絵画やブラームスの新曲譜面があり、フリントの養女だという聡明で美しいレイナ・カペックという若い女性がいた。
ここでフリントの宇宙連邦批判とかあったりもする。
ビリヤードなんかでくつろぐなか当然のようにレイナと魅かれあうカーク、カークたちを引きとめようとしているようでなにか懸念しているようでもある曖昧な態度をとるフリント。

タイトルで壮大にネタバレしているように、フリントの正体は紀元前3034年メソポタミアで生まれ、
以後歴史に偉人として名を残すことも少なくなかったという経歴を持つ不老不死の男だったのである。
そしてその孤独を埋め合わせる究極的な女性、不老不死の永遠の配偶者を望み作り出したのがアンドロイド・レイナなのだ。
レイナに情緒、そう言ってよければ愛情という感情を呼び起こすためにカークを利用したというかたち。
それなんて寝取られ。
うん、男は何年経っても馬鹿なんだなぁ。

こんな計画が上手くいくはずもなくスポック曰く、
「愛の歓びが彼女を人間にした。そして、愛の苦しみが彼女を滅ぼしたのです」
「神の手が複製された。一個の生命が創造された。だが、そのあとで―あなたは理想的な反応を要求した―そのようなものは、神でさえまだ待たされているのに」
となかなか哲学的な感じに、ここらへんTV版では台詞どうだったかな。
事件後ドクター・マッコイの報告というかたちで、フリントは自分が形成され完全な均衡を保っていたそのエネルギー場の複合体である地球を離れた時、不老不死性を失っていたことが報告される。
こんな馬鹿げたことをやっちゃったのも精神的老衰ゆえであったと考えれば、まぁつじつまは合うのか。

この回はSFではよく取り上げられるいわゆる不老不死テーマと人造人間に感情を持たせるピグマリオンテーマが絡み合った(悪くいえば詰め込んだ)、なかなかに考えさせられ印象にのこる作品。

だが最も驚愕するのはラスト。
なにその腐女子や貴腐人狂喜乱舞な展開。
興味ある方は是非。

続きは書籍で!

2010年9月6日月曜日

仮面ライダー蝗 -175-、このあとすぐ!

その蝗の姿は、出陣の用意を整えた馬に似ていた。
頭には金の冠に似たものを着け、顔は人間の顔のようでもあった。
髪は女の髪のようで、歯は獅子の歯のようだった。
胸には鉄の胸当てのようなものを着け、その翼の音は多くの馬に引かれて戦場に急ぐ戦車の響きのようであった。

主題歌は175Rで(メンバーは小倉出身だし。年内をもって活動休止らしいですが)。



津田です。



仮面ライダーOOO/オーズは出だし好調つかみはOK、なにかと好評なようで喜ばしいかぎりです。
で俺も仮面ライダー考えてみた。

仮面ライダー蝗は改造人間である。
脳改造のみを施されており神を見るクオリアを獲得、その力で超常的な能力を発揮できるのだ。(参照:神狩り2リッパー(山田正紀))

蝗は、地の草やすべての緑のものと木も損なわずに、「額に神の刻印を押されていない人には害を加えてもよい」と命じられた。
殺してはいけないが、五か月間は苦しめることを許されたのである。
その蝗が与える苦痛は、蠍が人を刺したときの苦痛のようであった。
その人々は、死にたいと思っても死ぬことができず、切に死を望んだとしても死が彼らから逃げて行く。

第3の目を持つ可能性のある人類以外は蝗の餌であった。
彼らは人類に壮絶な苦痛を与えることにより、そこから発せられる生体エナジーを糧とする新人類なのである。
家畜と化す人類。
だがこんなこともあろうかと、太陽神経叢制御ベルト、監視拘束具、自爆装置でもある首輪を開発していた城北大学教授は、新人類として目覚めつつあった学生(主人公、名前未定)に各アイテムを渡して人類の命運を担わせたのだ、勝手に。
主人公は仮面ライダーシンみたいに生物的変身も可能なのだが、壮絶な苦痛が伴うしその苦痛を和らげるためには他の人間の苦痛を吸収することが必要になるという設定。
おもちゃも売らないといけないし。

・太陽神経叢制御ベルト:光る!回る!音が出る!あと最近のだったらしゃべって欲しいよね(声:初音ミクか若本規夫あたりで)。
・監視拘束具:腕時計型でベルトと連動してフォームチェンジする(非接触型機器)。武器にもなりそう。暴走の際の人類側の監視装置でもある。
・自爆装置でもある首輪:モチーフはマフラー、っていうよりネクタイかな。
また、蠍のように尾と針があって、その尾には五か月間、人に害を加える能力があった。
上記能力を封印してある設定にしよう。

彼らには王がいる。それは底なしの淵の天使だ。
その名はヘブライ語でアバドン、ギリシア語ではアポリオン。
敵はショッカー。
ショッカーシンボルである鷲のレリーフは首領所在地がアンデス山中にあるらしいことが劇中でも示唆されていることからわかるように実はケツァルコアトル。
金星の神ともされるケツァルコアトルは古代ナワトル語で「羽毛ある蛇」(ケツァルが鳥の名前、コアトルが蛇の意)を意味し、無数の蛇で覆われた顔であったショッカー首領の素顔とも合致する。
つまりショッカーの目的、地球征服とは前地球上の支配者、爬虫類型人類たちによる復興計画であり、地球温暖化計画もそのためだったんだよ!!!
連日連夜の酷暑も全てはショッカーっていう悪の秘密結社の仕業なんだ。

以上、ヒロインは黒木メイサでよろしくお願いいたします。

2010年9月5日日曜日

ヒューゴーってなんか呼吸音っぽい

最初のSF雑誌の創刊者、ヒューゴー・ガーンズバックにちなんで名付けらられたヒューゴー賞は、創設1953年からの「SF功労賞」と呼ばれていた賞の愛称がそのまま正式化したもの。
受賞者にはロケット・シップ型トロフィーが与えられ、世界で最も権威あるSF賞って言われてるけど世界っていうのはアメリカのことです。



津田です。



もちろんメインは小説部門なんだけどそのほかにも映像部門もあって、今年2010年の最優秀映像作品 (長編) 賞にはスター・トレック、アバター、カールじいさんの空飛ぶ家、第9地区、月に囚われた男がノミネート。
スタトレ映画は今まで、ST5「新たなる未知へ」・ST10「ネメシス」以外は全てノミネートされてるけど受賞歴はない。SWはⅣ・Ⅴ・Ⅵ全部取ってるのにな。
今回も残念ながら「月に囚われた男」にかっさらわれてしまったようです。
つうか見たかったのだが北九州じゃ上映してないし。
でもTVシリーズでの受賞は多いよ。

1967年 『宇宙大作戦』「タロス星の幻怪人」
1968年 『宇宙大作戦』「危険な過去への旅」
1993年 『新スタートレック』「超時空惑星カターン」
1995年 『新スタートレック』「永遠への旅」

んで、今年のヒューゴー賞。
・「The City & The City」(チャイナ・ミエヴィル)
・「The Windup Girl」(パオロ・バチカルピ)
長篇部門は二作同点受賞で、これは1966年『デューン/砂の惑星』(フランク・ハーバート)・『わが名はコンラッド』(ロジャー・ゼラズニイ)、1993年『遠き神々の炎』(ヴァーナー・ヴィンジ)・『ドゥームズデイ・ブック』(コニー・ウィリス)に続いて3度目のようです。

他には、
関連書籍部門受賞:「This is Me, Jack Vance!」(自伝)ジャック・ヴァンス(94歳)。最高齢受賞じゃないかっていわれてる。
ウルフの「新しい太陽の書」好きだし『終末期の赤い地球』読んでみたい。
《暮れゆく地球の物語》シリーズとかD&D魔法体系に絶大な影響を与えているようだし、日本語で読めないものかな。

あとファンライター部門受賞:フレデリック・ポール(90歳)。

まぁこういう賞を取ったものを手にとってみるのもきっかけの一つとはなるのではないでしょうか。
(ほとんど読んでないヒューゴー賞長編小説部門受賞作一覧から目を逸らせながら)