くると思っただろう。
上舞です。
ロバート・シルヴァーバーグの
マジプール三部作。
SF執筆からの引退を宣言して五年後の1980年に発表されたファンタジー。
ハヤカワSFから出てたけどね。
シルヴァーバーグは凄い多作家で小説工場とも呼ばれていたそうです。
原稿が書けなくなった時の体験談として「あるとき15分ばかり書けなかったことがある」と語ったというから凄まじい。
ジュブナイルとして学校の図書室とかにあったSFのシリーズ物のうちのひとつ「第四惑星の反乱」は、シルヴァーバーグの処女長編だったんですね。
・ヴァレンタイン卿の城(1981年ローカス賞ファンタジー部門)
・マジプール年代記
・<教皇>ヴァレンタイン
マジプール年代記は短編集的な形式になっています。
巨大惑星マジプールに人類が植民して幾星霜、
<教皇><皇帝><聖母><夢の王>からなる四権分立のような制度で平和を保っていた。
しかし新皇帝即位には恐るべき陰謀が・・・
といった趣。筋立ては王道ですな。
ヴァレンタインは旅芸人一座に加わり旅をしていくんですが、ジャグリングをするんですよね。
あの玉投げの芸はジャグリングというんだ~と知ったのはこの本でした。
シルヴァーバーグさんは日本SF大会でお見かけしたのですが、
赤ら顔の好々爺といった風体で、
まだまだお元気そうなご様子。
そういえばサインももらいましたよ。
(忘れるなよ)
この本はいつかネタにしようと持ち続けていたのですが、
今日このような形でお披露目できることはとても喜ばしい限りであると存じます。
・・・なんか、スミマセン。