2010年8月28日土曜日

何事も出だしは善意から始まる

たとえそれが偽善に変わろうとも、偽善すら成せない俺たちは一体なんなのだ。
-リチャード・ハーディー-



上舞です。



今年のスペシャルアニメはネオ・ファウストとかどうかな(絶筆)。
さてこれまこれまでのスペシャルアニメは、
  • 第1回(1978年)100万年地球の旅 バンダーブック(原作:手塚治虫)
     
  • 第2回(1979年)海底超特急マリンエクスプレス(原作:手塚治虫)
     
  • 第3回(1980年)フウムーン(原作:手塚治虫「来るべき世界」)
     
  • 第4回(1981年)ブレーメン4 地獄の中の天使たち(原作:手塚治虫)
     
  • 第5回(1982年)アンドロメダ・ストーリーズ(原作:光瀬龍、竹宮惠子)
     
  • 第6回(1983年)タイムスリップ10000年プライム・ローズ(原作:手塚治虫)
     
  • 第7回(1984年)大自然の魔獣バギ(原作:手塚治虫)
     
  • 第8回(1985年)悪魔島のプリンス三つ目がとおる(原作:手塚治虫)
     
  • 第9回(1986年)銀河探査2100年 ボーダープラネット(原作:手塚治虫)
     
  • 第12回(1989年)手塚治虫物語 ぼくは孫悟空(原作:手塚治虫)
     
  •  第13回(1990年)それいけ!アンパンマン みなみの海をすくえ!(原作:やなせたかし)
以後はアニメないんですねー。
あ、あれ?「マリンスノーの伝説」は?と調べたら、それはテレ朝「ゴールデンタイム・スペシャルアワー」第1弾企画製作のもので1980年8月12日に2時間枠(本編94分)で放送されてたものらしい。
夏期放送だったんで勘違い勘違い。

真面目に見たしレンタルでも見返したのは「海底超特急マリンエクスプレス」くらい。
他の作品も機会があれば見たいなぁ(ただしアンパンを除く)
今更ながら手塚は漫画の神様であると同時に、アニメの神様でもあったということがよくわかる。
まったくもって恐ろしい神である。

あっ、そうだ。
「三つ目がとおる 天狗山の秘密」というオリジナル短編小説を書いてるつながりで『NOVA 1 書き下ろし日本SFコレクション』 収録の田中啓文短編「ガラスの地球を救え !」をスペシャルアニメ化するってのはどうかな。
ダイコン・フィルム的なノリのアレでひとつ是非よろしくお願いいたします(抹消)。

2010年8月27日金曜日

上陸休暇中止!?

TV版邦題は「おかしなおかしな遊園惑星」。



常に絶対にそうだ、なんてものは存在しない北方。



シオドア・スタージョンが原案のこの話は、TV放送は最初の方なんだけど小説版では実質最終話に位置しているという構成はなかなか味があると思ってる。
初っ端からギャグテイスト満載で、背中の筋肉が引きつったカークの背中をマッサージするスポック、と思いきや女性下士官だったーなんて出だしだ。
乗組員430人全て連日の激務で肉体的にも精神的にも疲労が溜まっているという状態で、オミクロン・デルタ地帯の地球に非常に酷似したのどかな無人惑星を周回しているエンタープライズ。
偵察班の報告を待って上陸休暇を与えようと考えるカーク船長だが、自分の休暇はとりたがらないのであった。
上陸班に加わっているマッコイはこの人間も動物もいない素敵惑星をまるで「不思議の国のアリス」の世界だ、っていうんだけど早速チョッキを着て懐中時計を手にした白ウサギに遭遇。
この映像がもうすごく着ぐるみ、よちよち歩き去っていく白ウサギを唖然と見送るマッコイは当然のように金髪エプロンドレスの少女にも出会うのです。
なにこの展開。
スポックはカーク船長に、非常に疲労困憊しており苛立ちやすく能率性を失い怒りっぽくなっている乗組員が休暇を取りたがらないことへの相談を持ちかけるのだが、前述のように船長自身のこと。
まんまと船長に船長自身への休暇命令を出させることに成功、やるなスポック。ここら辺のやり取りも面白い。
以後、上陸班の面々はなんとなく考えたり思ったりしたことがそのまま現出する現象にドタバタ劇を繰り広げるのですが、各乗組員の個性が出てて楽しい。
スールーはまた奇行に走るし。
助けに降りたスポックすら惑星上で起きている現象を説明する際、
「例えばロドリゲスが虎を考えたとき・・・」ガオーッ!虎来た(笑)。

ま結局この惑星は<遊園地>的な娯楽施設であって、管理人たる高度に発達した種族が遊ぶために作ったものだったというわけ。
小説ではスールーが、
「遊ぶですって?そんなに進歩した人種であるあなたがたでも、遊ぶのですか?」
というのに対しカーク船長は、精神構造が複雑になればなるほど遊びの単純性が要求されるものだと説く。
こういうお遊び回でもキチンとSF的要素を押さえてくるのがいいですよね。

この回はSTOエピソードでも類を見ない能天気さなんで印象的なのか、のちにTNGでは乗組員のためのリクリエーション施設「ホロデッキ」として取り入れられたのだろうと自分は考察している。
ホロデッキ・エピソードはかなり重要な位置を占めてくるようになると聞いてるし、VOYにおいては緊急用医療ホログラム「ホロドクター」として重要な乗組員の一員にいたるまで繋がってゆくのだ。

「休暇」という概念をしっかり一エピソードとして取り入れているスタトレは先見の明があるなぁ。
休暇は重要ですよね。



さて、自分はそろそろ休暇を切り上げ、ワープ1で前進!
ですかな。

2010年8月26日木曜日

水の星へ・・・

一酸化二水素(DHMO)は薄着の女性などに対しても有害なので即刻規制対象に以下略。



津田です。



輝きを!オリハルコーン!!(滅びの挨拶)
こう暑いと水棲人にでもなりたいところですね。
24時間以内に水に浸からないと干からびて死んじゃうマーク・ハリスの気持ちもわかろうかってもんです。
こう生臭くなさそうな海洋棲型人類って少数な感じですよね、即インスマスとかになりそうだっぴゃ。
海底人類アンチョビーとかどんなだったのかな。

暑さのおかげか紫川沿い紫江`Sの地下にある「北九州市立水環境館」は結構人気で人が集まっているようですよ(まぁタダだしな)。
1、2回行ったことがあるけどそれなりに面白いし井筒屋やリバーウォークの近くだしクーラー効いてるようだし、のぞいてみるのも一興かとこんな時でもないと寂れ具合が痛々しいし
ていうか昔の井筒屋地下通路をなんとなく思い出したりした。

水といえば水の第四形態ってネタが「二十面相の娘」であったけど、あれって水というより重水素や三重水素をレーザーによるプラズマ化した上で核融合反応を起こすレーザー核融合の一種なのかな。
従来の水爆って核分裂反応(原子爆弾)を起爆剤として使ってるのね。
核分裂物質によらない純粋水爆は実用化されてないらしい。
非常に小規模な核爆発力の提供と、核分裂の高レベル放射性降下物減少の可能性が示唆され、きれいな水爆とも呼ばれてたらしいが、兵器にキレイも汚いもないもんだ。
田中芳樹「銀河英雄伝説」のレーザー水爆やニーヴンの「プロテクター」での言及がコレじゃろね。
アニメではマクロスシリーズの反応弾やエヴァのN2兵器とかが代表的なもので、ほんと日本人は核兵器好きだなーリアル核兵器の廃絶に努力していると思います。
つうか個人携行可能な超小型核爆弾とか実際はあったらしいし同時多発テロの時、ビル爆破に純粋水爆が使われたんじゃねぇの?とかいううわさもあるらしい。
オカルトなんて恥ずかしい!

きな臭くなってきましたがそういえば海底人8823とかもありましたね。
「はやぶさ」といえば8月28日(土)午後10時00分~10時43分、NHK「追跡!AtoZ」で「“はやぶさ” 快挙はなぜ実現したか」という番組がありますよ。
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/next.html
お好きな方は是非。



とりとめがなくなったところで、水でもかぶって反省しましょうかね。

2010年8月25日水曜日

今夜は、小さい満月ちゃん!

月に吠えてろ(res.萩原朔太郎)



津田です。



今年、満月が最も地球から近く大きく明るく見えたのは1月30日で、地球からの距離は35万6593km。
今日は逆に遠地点に到達するため、月は40万6389kmの距離に位置するらしい。
近地点の満月より見かけの大きさが約12%小さくなるみたいだ。

月は最も地球に近く馴染み深い天体でありながら、実はまだよくわかっていないことも多く、いつの時代も興味の対象であり続けている。
先日も、月が縮小を続けているという事実が新たな研究結果で示唆されたばかり。
月の耳たぶ状の崖と形容される断崖地形には断層が生じており、高さ数百m全長数kmに及ぶ。
崖形成は溶解状態だった月内部が冷却していることに起因すると考えられており、過去10億年間に形成された比較的最近の変化だと考えられている。
最近って遠いな。
月縮小は専門家からするとかなり衝撃的な発見らしく、惑星進化に不可欠な熱を月は初期段階で大量に失ったと考えられていたにも関わらず、断崖地形形成が続いているという発表は予想外だったらしい。
月震や一時的月面発光現象の原因って案外このへんじゃないのかな。

近代観測の成果により月は荒廃した死の世界というイメージが漫然と植えつけられていますが、その昔は狂気や変身や不老長寿や異界生物の宿る暗き生命の源でもあります。
遠ざかりつつある月ですが今でもその潮汐力で生命の根幹を握り続けているともいえるでしょう。
かつてより近くにありその大いなる重力で生命誕生を促した地球上の夜の支配者は、また人類を宇宙へ誘う甘美で恐ろしくもある銀の女王でもあるのかもしれませんね。



月に代わって、(以下自重)

2010年8月24日火曜日

ラララ科学の

子どもは観覧料安い上にカードもらえていいよな(大人気なく)。



津田です。



というわけで久留米の福岡県青少年科学館まで「はやぶさ」映画を観にいったわけだ。

プラネタリウム・コスモシアターで結局、
・『仮面ライダー 恐怖の地球温暖化計画』
・『HAYABUSA ~Back to the Earth~』全天周映画
・『ダイナソーDX ~パダゴニア・巨大恐竜の謎~』全天周映画
と三本。
席が余っていれば半券で一本無料なんでわりとお得。

大画面に流れるインストゥルメンタル「仮面ライダーのうた」と共に1号、2号の雄姿を堪能できる地球温暖化計画は、南米マヤ遺跡チチェン・イツァのカラコルから金星からイースター島のモアイまで出てきて地球を股にかけた活劇っぷり。

夏といえば恐竜、のダイナソーDXは全天周ならではの迫力で生き生きと恐竜の時代を再現、しかし子供の恐竜はかわいいなぁ。滅びゆくものの哀愁をも堪能させてくれる。


そしてHAYABUSA、多分に泣かせの擬人要素入りすぎな感は否めないものの、やはり、いい。
オープニングの地球が全天周スクリーン一杯にまで迫ってくる映像は本当に美しかった。
ここまで大きく鮮明な地球を見られたのは初めてかも。
あと満身創痍のHAYABUSA、特に不時着時に付いた太陽電池パドルの汚れがリアリティをかもし出してて泣ける。
スタッフロールに流れる「宙よ」は卑怯なくらい泣けるし、サントラはiTunesのダウンロード販売のみってところもNA☆KE☆RU☆DE。
ナレーションは篠田三郎、ウルトラマンタロウの人だ。非常にいい声で、タロウ最終回好きな俺としても大満足、いやほんと観に行けて良かったよ。
今回は映像メインだったけど、福岡県青少年科学館自体かなり充実している施設なので大いに楽しめること請け合い。
マスコットキャラ「くるめットくん」もかわいいし(だがHP上ではキャラクラーロボットと・・・誤植なのか?)。
開館20周年記念として「ロボット展」もやってた関連か、入館してすぐのロビー入り口にはダンボール製のドでかいモビルスーツが。
天井位置で大きさを実感してくれたまへよ。
しかも・・・プロトタイプ・ドムという渋すぎるチョイス。
な、なぜなんだぜ、ほとめきの街久留米?

では以下ロボット展や館内の様子などを。

受付ロボ「SAYA」は超ホラー。なるほど眼鏡で軽減されてるけどもろ不気味の谷入ってる。
 工業用ロボアームも。
↓毎度おなじみ番竜や歴代アイボやパロやプレオ、掃除ロボ「ルンバ」もいた。
そうそう、マッスル・スーツの体験なんてのも(子供だけだが、ギギギ)↓
 
館内とか。
写真じゃわかりにくいけど中庭に巨大な水と重力のオブジェや、対になったパラボラ鏡で小声で話せるのが面白い(↓真ん中の写真)。 あと恐竜とかも。
  鳴くし動くよ!
お話ロボット。ギラリッ、ガクガクガク、プシューッ。超怖い、モニターが途中でバグるし。
  TA☆SU☆KE☆TE
VRペルシダー号:放射性廃棄物処理を学習するVR(バーチャルリアリティシミュレーション)。
・・・なぜ?ここでそんな学習を?
  
どういうわけか指紋認識装置での登録が必要、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。

とまぁ駆け足で周るにはもったいない、一日中遊んで学べる良い施設です。
ショップ規模が小さいのが残念ですが。

北九州市桃園の科学館も大々的にリニューアルしてほしいものですが、博物館や美術館と違って経年が趣にならないから難しいとこですよね。
北九州イノベーションギャラリーみたいに常設は極力なくして期間展示で回していくのがいいのかも。



追記:スペースワールドでも「はやぶさ」イベントが!
9月12日(日)「宇宙の日」にちなんで13:30~15:00(予定)に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)吉川真准教授を招き、『「はやぶさ」から「はやぶさ2」へ』と題した記念講話を開催。
ただし応募抽選で合計200名様までの招待。
応募締切は8月31日(火)24:00到着分までなんで、興味がある方はお早めに!
http://www.spaceworld.co.jp/news/detail.php?seri=407

そして『HAYABUSA ~Back to the Earth~』特別上映も!!
・・・オゥ・・・もっと、はやく言ってくれよん。
http://www.spaceworld.co.jp/events/2010autumn/#05 

2010年8月23日月曜日

処暑の奇妙な残暑

2010年夏
人々は融けかかったアスファルトに
己が足跡を刻印しつつ歩いていた。
酷く暑い。



津田です。



15年前、1995年はもっと気温は低かったですよ今考えれば。
台風発生も記録的に少ないようですな。
大体異常気象で地球がピンチってったらSFでは寒冷化が多いのにどういうことだキバヤシ!

おりしも21日午前3時半ごろ、熊本市アマチュア天文家が自宅天文台望遠鏡設置のビデオカメラで撮影中、偶然「木星」表面に光る斑点を発見、国立天文台に報告してちょっとしたニュースになってますよね。
コレなんてSFのプロローグ?
最近、小惑星が衝突しすぎな感がある木星さんは南赤道縞が一本完全に消失してみたりと何かと気苦労が耐えない様子。
2010年なんで太陽化とかしないでくださいよただでさえ暑いのに。
ピテカントロプスになる日も近いですか?
シュークリーム・サンデー!
間違えた。



待っていたのは、俺だけだ。

2010年8月22日日曜日

火星に代わって折檻よ!

間違えた。
レイ・ブラッドベリさん、90歳のお誕生日おめでとうございます。



津田です。



今日22日に90歳の誕生日を迎えたブラッドベリさんですが、16日のロサンゼルス・タイムズとのインタビューでは有人月探査計画を打ち切り月面基地建設に消極的なオバマ大統領(政権も)ならびにデジタル書籍を痛烈に批判したようです。
曰く、

「月面基地を建設すれば火星にロケットを飛ばすことができ、人類は永遠に生き続けられるのに
「アメリカの政府は大きくなりすぎた。革命が必要だ
「携帯電話にインターネット、われわれの身の回りには電子機器が多すぎる。これらを駆逐していかなければならない

わぁお、現役バリバリで素晴らしい!
また自著のデジタル書籍化の提案を拒絶したことも明らかにし、

「去年、デジタル書籍化のオファーを3度受けたんだが、ヤフー(Yahoo)にはこう言ってやったよ。
『いいかよく聞け、地獄に落ちろ』とね」

とまぁさすが「火星年代記」と「華氏451度」 の作者、ガン=カタもかくやという暴れっぷりで心地よいですな。

というわけでハヤカワの『火星年代記〔新版〕』を購入。
20世紀フォックスが映画化といううわさもあり、老いてなお盛んで喜ばしいかぎりですな。

限定豪華本のコンプリートエディション第一部を底本としているようで、筆者による新たな序文、2短編を加えたり差し替えがあったり、全体の年代を31年ずつ更新してみたりと結構違う。
読み比べてみるのも面白いだろう。
第二部(「その他の火星物語」)と第三部(筆者自身の未発表映画シナリオ2編)もそのうち訳されそうなので、もしかしたら映画化のタイミングで日本でも豪華版出るかもね。
日本では今、金星が注目されがちだけど、火星のことも忘れないであげてのぞみPLANET-B(うぅ・・・)
バーニング・マンダラー!(ハッピー・バースデーの意)