2011年2月19日土曜日

モノドール百億の伝説がひそむ

デビュー40周年記念「萩尾望都 原画展」を福岡アジア美術館で鑑賞してきましたよ。



マルグレーヴ北方。



遅い新年会も兼ね、知り合いを募って7人で。関係者の皆様、ご参加ありがとうございました。
糟谷さん、店の手配、改めてありがとう。
11人はいなかったよ……

さて展覧会は見応え十分、原画の他にも人形等の立体物、インタビューや演劇などの映像展示もふんだんにあり、なんだかんだで2時間くらいはいたかな。インタビュー映像が充実だったんで音声ガイドはいらなかったかな。

「半神」は実写映像作品も目を引いたが、16ページ全部原画が展示されていてよかった。名作中の名作でありますからねぇ。
「11人いる!」「スター・レッド」「トーマの心臓」「ポーの一族」「百億の昼と千億の夜(光瀬龍原作)」など、どれも代表作といっても差し支えないほどの作品ですが、それ以上にいろんな作品を描いていてちょっと驚きましたよ。
過去三回も星雲賞コミック部門を獲得しているのもうなずけますな。

第11回(1980年)スター・レッド
第14回(1983年)銀の三角
第16回(1985年)X+Y

何回目かは忘れたけど星雲賞のトロフィーも展示があったな。
自分が好きなのはやはり「マージナル」。分量的にも完成度的にもマイベスト萩尾望都かな。

展覧会は3月13日(日)までやっているようなので、ファンの方は是非。

ニコ動にサウンドドラマがあったんで貼っときますね。
もっと音質のいいヤツもあったんでアカウントある方はそちらで。
 
 


そうそう、複製版画も売られててかなり売れてるなーとみてたんだけど、「ポーの一族」中1篇「小鳥の巣」のもみつけて、みんなでニヤニヤしていましたよ。

お手を拝借、だ~れが殺したクック・以下略。

2011年2月18日金曜日

Rocket -ロケットの記憶-

飛んでけロケット発進



津田です。



ま順当に王立宇宙軍が出てくるんですが。
「夏のロケット」とそれにインスパイアされた漫画「なつのロケット」(あさりよしとお)が最近では記憶に新しいか。
果てはホリエモンらと「なつのロケット団」っていう開発グループまで立ち上げて、本当に実現可能な小型ロケット開発を行っており、2014年頃の軌道投入を目標としているんだから大したもんです。
そういえばラノベの皮を被ったハードSF「ロケットガール」(野尻抱介)ってのもありましたな。アニメ化もされたし読んでみないと。
同様に劇団☆新感線の「大江戸ロケット」もアニメ化されたよな。もー日本はすーぐなんでもアニメにしちゃうんだからー。
ロケットパーンチッ!!!

ところでロケットの語源は、イタリア語で「糸巻き」を意味する「rocchetto」に由来するらしい。
イタリアで作られた打ち上げ花火の形状が機織りの紡錘に似ていたところかららしいけど、なるほど糸を紡ぐためのものからとは象徴的である。
近い将来、その紡がれた糸そのものが宇宙へ出立する文字どおり糸口になるだろうと思うからだ。
そう、軌道エレベーターのケーブルとして。

非常に非効率的なロケットはそのうち需要が激減すると思われるが、それでも俺たちはその打ち上げの勇壮さを忘れることはないだろう。
火星年代記のロケットの夏のように。

2011年2月17日木曜日

Queen -女王の記憶-

神聖ゼテギネア帝国はもうおしまいだ。
女帝エンドラ、貴様の野望もこれでエンドら!



北方のローディス教国(あれっ…あってる)



アルバム「クイーンII」のサイドブラック一曲目「Ogre Battle」に由来する「伝説のオウガバトル」は非常に印象深いゲームであり、サブタイトルにEpisode V The March of the Black Queenとあるようにゼテギネア女帝エンドラが最終的な敵の一人として登場している。
クイーンっていったらスタンド:キラークイーンのネタ元でもあり日本文化(一部)への影響力は絶大だなぁ。

でもSFで女王っていえばハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」が白眉の邦題、矢野徹さん凄い。
まあこれも女王様が出てくるわけじゃないんだけど、月は厳格な女教師って感じの意味らしい。

女王陛下のといえばやはり英連邦王国なんだけど、日本でも女王好きな漫画家がいるよなコスモスドリーム。
んでそんなに好きならということでかは知らないが、アンドレ・ノートンの<太陽の女王号> シリーズの表紙、挿絵は松本零士。二巻しか訳されていないのは残念なことですが。
売り方自体はラノベ的だったんですなハヤカワ書房。
ベアの女王天使とかスターリングの蝉の女王とかファンタジーに限らずSFにもタイトルであるけど女王様が活躍する話じゃなくて比喩表現だし、そのものズバリが主役を張るなんてプロメシュームさん半端ない。999じゃラスボスまでこなすし。

古来、日本にも卑弥呼っていう鬼道(萌え)で衆を惑わしてた邪馬台国女王がいた、とされているので今後象徴としての女帝が存在しても自分は一向に構わんよ。

まるではかないまほろば

2011年2月16日水曜日

Puppeteer -人形遣いの記憶-

きゃーっ、タイタンの妖怪よ!
はっ!これは人形(つかい)。



上舞です。



人形つかいといえばおなじみハインラインですが、右翼的と批判されたり左翼的と批判されたり、いっそ二つとも俺の翼だって言えば良かったと思うのアルトくん。
「ひでおと素子の愛の交換日記」で新井素子が悪書認定しており、吾妻さんがナメクジ漫画描いてたような。
確かにナメクジ状の寄生タイプ宇宙知性体に背中から取りつかれるというのはトラウマモノだろうな。

素子つながりでGHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊での人形使いは、電脳化してる人をゴーストハックして人形のように操る正体不明の国際手配中ハッカーのことでしたね。
ネッ広。
そうそう、富士鷹ジュビロ先生じゃねぇ藤田和日郎「からくりサーカス」は最初の方ちらほら読んでたんだけど全部まとめて読みたいね。糟谷さんが持ってなかったっけ、と思いつつ43巻もあるのかと。

他者の意思や抗えないと思えるほどの大自然の脅威に翻弄され、それに束縛され操られる様を人形に喩え、その姿を物語る人形使い傀儡子たち。
その人形使いも何者かに操られていないとなぜいえようか。
人形が、自分たちより小さな人形を操り人形劇をする・・・こみねゆら「にんぎょうげきだん」の攻撃かッ!(スタンド(違います))
入れ子構造かつ円環構造であります。

マリオネットたちに 愛をこめて

2011年2月15日火曜日

Ocean -海洋の記憶-

われらは海でなければ生きられなかった。
だがわれわれはその環境世界を内包した。
わたしたちがわだつみをみつめるその器官からは、ときどき海が流れるという。



上舞です。



宇宙と書いて“そら”と読むのはトミノから。古来、ヤマトを例に挙げるまでもなく、宇宙は海にたとえられていたものです。
宇宙の海は俺の海。

海洋SFといって最初に思い起こされるのはご存じ、海底二万リーグをおいてほかにない。
最近でもポニョの父ちゃんが元ノーチラス号の乗組員って設定があって驚いた。
おそらく世界一有名なこの潜水艦の名の出自は、ナポレオンの要請で設計された黎明期の実用(といっても手動式だったようだが)潜水艦からである。
ノーチラス、つまりオウムガイの殻の隔壁構造とそれによる浮沈システムを参考にある潜水艦構想が、5億年前から進化していないとされる生命体と同様なのは面白いことだ。

私は泳げないせいか、アトランティスから来た男とかには憧れた。海中で息さえできれば海は好きなんだけどな。


あと海洋堂はすげぇなって思う。既成の枠に収まらない、まだ何が出てきてもおかしくないって思えるところがその名のとおり海洋と同様だなぁと思うわけで。

海は生命の源であり、豊富なエネルギー源に満ち溢れ、私たち人類はまだまだ海洋から学ぶべきことは多い。
もっと搾取しても大丈夫(メタンハイドレートとかさ)。宇宙の海へ船出するその時まで。

いで大船を乘出して  我は拾はん海の富
われは海の子(は軍歌)。

2011年2月14日月曜日

Nasca -ナスカ文明の記憶-

あれだろ大分弁で、なぜですか?どうしてですか?っていう疑問文それは”なしか!”



北方文明の地上ェ



ナスカ郊外に広がるバンバは悪の帝国新人類間違えたパンパ(平原)だ。
ナスカ文明っていったらそりゃもう地上絵(ジオグリフス)くらいしか思い浮かばないわけであるが、最近では雨乞い儀式のためだとする説が有力になりつつあるようです。
地下水路を使った灌漑設備など当時としては画期的技術も持っていたのだろうけれど、気候変動などの影響により深刻な水不足とそれに伴う有力指導者間の争いが、文明の崩壊へとつながったのだと思われる。
そんな土地に住まなければいいのに、なんて単純に思っちゃうのは水資源に恵まれた日本の発想。

松本零士作品にもナスカってのがあるけどアニメなら時空転抄ナスカってのもあった。もー日本はすぐなんでもアニメにするんだから。ED曲「コンドルは飛んでいく」の演奏は葉加瀬太郎。あれ?ナイトレイドの時もそうだったよね。音楽は良かった系のアニメっすかね。

ゼビウスとかで雰囲気を出すために地上絵的な演出などに使用されていることからもわかるが、使うに都合のいいガジェットである。
小松センセも「さよならジュピター」の冒頭で使ってるけどな!!(しかも火星極冠の下から現れるでー)。

若者もよく使ってますよね。
「ちぃーっス、ナスカ?」
アンデスと!

2011年2月13日日曜日

Metal -闘士の記憶-

マシンマンはメタルヒーローじゃないのかしら。



上舞です。



中性的な魅力を持った女性キャラが出てくるたびに「男なんだろ?」「ぐずぐずするなよ」とすぐ掛け合いが始まるのはもう飽きたよ。
というわけで最近の仮面ライダーはほぼメタルヒーローだよねってとこは置いといて。
宇宙刑事は別格、超人機メタルダー・特捜ロボ ジャンパーソンはロボ、レスキューポリスシリーズはよく知らないけど歌はいいね。
こうしてみると特撮メタルヒーローでしっかり観てたのはギャバンとメタルダーくらい。
ほかにも見たい作品はあるので老後の楽しみということで。

んでメタルとは異なるけど、まんま「闘士」ってタイトルがハヤカワSFから出てた。
フィリップ・ワイリーのこの作品は、スーパーマンの元ネタになったともされるのだが、生物学教授の父親によって人工的に造られた超人というところは、キャシャーンをはじめ日本のヒーロー像とも親和性が高いのではないだろうか。
超人テーマSFの古典的名作は、すでに最初期から悲哀の様相を呈していたのだ。
(フィリップ・ワイリーは「地球最後の日」の共著者としても名高い。余談だが2012年に向けスピルバーグがリメイクとのことだがさて)

金属という冷たい鎧を身にまとい闘う屈強な男たちにも垣間見える心の弱さ、それはたとえ中身のない鎧だけの意思的存在であるアジルールフォ・エーモ・ ベルトランディーノ・デイ・グィルディヴェルニ・エ・デッリ・アルトリ・ディ・ コルベントラス・エ・スーラ、セリンピア・ チテリオーレならびにフェースの騎士殿にしたところで空虚で不安定な心の不在感をさらけ出すにすぎない。
闘士というのは金属のように熱く生まれ、叩き鍛えられ成形され、硬く冷たくだが光り輝き生き続けるものなのだ。

Show me the way to you
Lead me now where you are