2010年10月9日土曜日

見るぜ見るぜ、超見るぜ

前期は世紀末オカルト学院を筆頭に学園黙示録とかストライクウィッチーズ2とか戦国BASARA弐とかみつどもえとかいろいろ見ごたえあったけど、秋期はどうかな。



アニメート(サルーイン)北方。



・仮面ライダーオーズ:いきなりアニメじゃないけど超面白いっすね、毎週楽しみ。

・アイアンマン:安心のマッドハウス製作。音楽とかもいいしなにせ大人の男がヒーローなんでね。アメコミもなかなかいいものなんですよ(映画観てないけど)。

・パンティ&ストッキングwithガーターベルト:ガイナックスが放つカートゥーンノリのドタバタコメディ。下品でエログロナンセンス満載のダーティペアか。見所はそれなりだけど間違っても子供には見せられない類のアニメ。

・STAR DRIVER 輝きのタクト:ロボアニメ・・・っていっていいのかな。ウテナをすっごくつまらなくしたみたいだ。

○小説・ラノベ枠
・心霊探偵 八雲:NHKアニメだし安定だけど今のところなんか地味、でも悪くないと思う。
・とある魔術の禁書目録II:レールガンは良かったけど・・・一期見てないしなあ。見るべき?
・俺の妹がこんなに可愛いわけがない:オタ観察アニメかな。絵柄はかわいいので人気ありそうだが。

○漫画枠
・バクマン。:ジャンプ連載。ふつう。現代版まんが道なう、って感じか。
・神のみぞ知るセカイ:サンデー連載。ギャルゲ好き主人公がリアル女を攻略せざるを得ないハメに、という話。うーん。
・侵略!イカ娘:チャンピオン連載。ギャグ漫画・・・なんだろうが肝心のギャグはすべってるでゲソ。イカちゃんのカワイさを堪能できればいいんじゃなイカ?
・おとめ妖怪ざくろ:コミックバーズ連載。大正ロマン妖怪モノ?劣化さくら大戦風。
・海月姫 ~くらげひめ~:未見。講談社Kiss連載。ノイタミナ枠。第34回講談社漫画賞少女部門受賞らしい。
・それでも町は廻っている:ヤングキングアワーズ連載。実は個人的に当たりだ。製作シャフト、新房監督なんで原作ファンには相当不評だろうと思われる、がOPの「DOWN TOWN」でもうヤラレタ。懐かしくて涙出そう。

○ゲーム枠
・スーパーロボット大戦OG-ジ・インスペクター-:オリジナルを知らないのでよくわからんがファンなら楽しめるのかも。
・咎狗の血:女性向け。女子ってこういうの好きだよね。

○その他
・探偵オペラ ミルキィホームズ:一応見たけどさすがに辛かった。でも需要はありそうか。
・農業ムスメ!:未見、どうだろうか。
・百花繚乱サムライガールズ:ホビージャパン創業40周年記念企画。ああ、そんなこともやってましたよねHJ。くぎゅ成分を補給したい人に。

今期は見るアニメ少ないねー(そんだけ見ておいて)。

2010年10月8日金曜日

案外Amazon辺りが軌道エレベーターのスポンサーになるかも

宇宙エレベーターも題材に取り入れたNHK恋愛SFドラマ「10年先も君に恋して」も終わりましたね。



上舞です。



オリジナル脚本の大森美香は福岡県築上郡築城町(現・築上町)出身らしい。
「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」の脚本もやった人だった(笑)なぜかこれは見てたんだよな。
アグネスプリンとか思い出す。

それはおいといて君恋の宇宙エレベーターのビジュアルイメージはさすがJESA宇宙エレベーター協会が全面協力だけあって説得力の高いものでした。
くわしくは協会のHP上の宇宙エレベーターとはを読んでもらうとして、日本ではアニメとかの影響で今だ地上からそびえ立つバベルタワーのごとき建造物なイメージが横行しすぎておるように思えます。
静止軌道衛星から伸びてくる糸(テザー)というイメージが本当はぴったりで、まさに蜘蛛の糸ですよね(不吉な例え)。
だから旧ソ連科学者の発案者であるアルツターノフの命名「天のケーブルカー」が一番しっくりくるのだ。

現状ではこの単純で明快な方式の宇宙エレベーターが一番技術的には難しいように感じられるので、極超音速スカイフックと呼ばれる宇宙エレベーターから大気圏内部分を取り除いたような構造のものを作るのが早道だと思う。
極端に縦長の人工衛星みたいなもんか。
かなり規模は小さく荷物の打ち上げ能力とかも少なくなるものの、どのロケットよりも安価で安全に宇宙への架け橋となりうるし、ケーブル下端は大気圏上高度100km付近になるみたいなんでサクッと行ければ地上への輸送手段ともなりえないかな、そりゃ無理か。
書きたくないけどこれって地上への高質量弾としての攻撃方法にもなりうるなぁ。
またオービタルリングシステムを小規模部分化したものであれば赤道上でなくとも建設できるので、それこそ地上輸送手段としても効率的なんじゃなかろうか。
イメージとしてはジェットコースターレールの最頂端が大気圏外にある感じ。下り側もある点がマスドライバーと異なる点。
おお、銀河鉄道的にも見えるじゃないか。

なんにせよ生きてるうちに宇宙から地球を見てみたいものですね。

2010年10月7日木曜日

美しさは数だよ、兄貴

と言ったかどうかはわからんし、なんか色々混ざってるけど、気にしない気にするな(アンク)。



津田です。



ディラックといえばシュレーディンガーと並びSFを知るものであれば避けては通れない理論物理学者ではあるが、ロリとか猫とか音頭とか派手な話題でよく知られるシュレーディンガーと違ってあんまり知られてないよなポール・ディラック(フルネーム:ポール・エイドリアン・モーリス・ディラック)。
光瀬龍「百億の昼と千億の夜」に出たあれだ、ディラックの海。
最近じゃエヴァかい、エヴァなのかい。虚数空間イメージなのかい。美しすぎると怖くなるのかい(それは女は海)。
アインシュタインやファインマンさんの業績にも引けを取らないディラックの人柄や私生活があんまり知られてないのは、単に彼が極端な無口さんだったかのようで、人に何聞かれても「はい・いいえ・知らない」しか答えなかったってくらいらいの人付き合いの悪さだったらしい。
1時間に1語発言したら1ディラックという無口さに関する単位がつくられたという逸話もあるようで、これはかなりの無口キャラですよね。
そのうち理論物理学者萌えキャラ本がくるね、きっと。

なんでいきなりこんな話かってーとこの謎の天才物理学者初の本格的伝記『量子の海、ディラックの深淵―天才物理学者の華々しき業績と寡黙なる生涯』がハヤカワから刊行されてるからなんですが、読んでみたいけど図書館かなあみたいな(価格的に考えて)。
ディラックは量子力学を記述する方程式としてディラック方程式を考案したり、量子力学の枠内で磁荷を持つ粒子“磁気単極子”いわゆるモノポールの記述を考案したりとSF界に対する影響力も絶大。
ガンダムOOのネタにも全面的に及んでいる、量子化~とかGNなんちゃら(モノポール)~とか。
まぁ使うなら使うでもうちょっと考証されてもいいんじゃないのって思う。
まだしもSFマインドが全くありませんから作劇を優先させ、おかしいところは全て謎粒子ミノフスキーのせいですとしたガンダムの方がよほど科学やSFに対して真摯な態度だったように感じる。

またディラックは物理学における数学的な美の重要性を強調したりした人でもある。すなわち、

「数学的な美を持つ理論は実験的データに適合する見苦しい理論よりももっと確からしい。神は最高次の数学者であり、森羅万象を創造するために非常に高度な数学を用いた。」

とか。
エレガントな証明を好んだのでしょうかね。
科学はとかく敷居が高く感じられがちですが、こういった伝記などからそのひととなりを知ることでも身近になりうる、こういったアプローチもあるのだなぁと思うのです。

2010年10月6日水曜日

甘いスパイス

パプリカは甘味唐辛子とも呼ばれ色彩豊かな目で味わう香辛料ともいえる。



上舞です。



2010年8月24日に惜しまれながらもお亡くなりになったアニメ監督:今敏さんを偲んでか、NHK-BS2で放映されてた「パプリカ」を録画して観た。
自他共に集大成と公言されているだけあって、その映像美は半端ない感じで圧倒される。
「PERFECT BLUE」くらいしか観たことなかったんだけど製作は安心のマッドハウスだし面白さは折り紙付きですが、録画したのはなんか音量が台詞部分と音楽部分の落差が大きくて聞き取りづらかった。
怨霊め(チガウカ)。

ストーリーは映画用にかなり改変する監督のようですが、筒井康隆による原作なんで外さないだろうし、安く上げる腕の良い料理人を失ったことはアニメ界にとって大打撃といっても過言無かったろうなと思う。次作「夢見る機械」を観る機会は永遠に失われたのだから。

そうそう、音楽とかあまり詳しくない私なんだけど聞いたらすぐにあぁ「けいおん!!」じゃない方の平沢だとわかったよ。
地球ネコの人だね(それしか知らん)。

ということでかなり楽しめたけど主演の林原めぐみと古谷徹の演技がちょっと声優そのものを意識しちゃったんで微妙だった。
あといつも俺の前を走る“あいつ(役名)”(プラズマじゃない)が田中秀幸でちょっと吹いた。

そういえば事前に糟谷さんから、
「言われる前に言っておく。パプリカの変身前は私の好みだ」
って言われてたんだった。

あー・・・ね・・・。

2010年10月5日火曜日

Y・M・D!Y・M・D!

いつも酔っ払って電話してくる荒廃後輩のYMDから電話があったよ。



あなたの魂に北方。



また酔ってグダグダな話に、と思いきや神林長平「あなたの魂に安らぎあれ」が、まだ途中ながらも面白すぎて電話してきたらしい。
讃岐の王子様からはディックを薦められ、かなりのSFモノの成長株ではあったんだけど神林の面白さにも目覚めてくれたようでなにより。
「文章というか視点が優しいんですよね」と言ってたが、「読み続けているとそのうちに“力強さ”も垣間見えていく過程が面白いんだよ」と答えておいた。
結構難解な「永久帰還装置」も読んでいるようで、太陽のにおいがするというくだりから「太陽の汗」とかも薦めておいたが、まずは雪風シリーズと敵は海賊シリーズだろう。
もっと早く読んでいればとこぼしていたけど、自分自身は読む時なんて死者の視点からは関係ないというカルヴィーノ視点を導入しているし、いまから正に面白さ保障付きの小説が未読で読めるなんてうらやましいくらいでもある。

こんなふうに少しづつでも幸福な連鎖が広がってゆけばよいと思うし、ファンを1人でも増やせることは幸せなことでもあるなあと感じる。
ハードな音楽が好きなYMD氏であるから「ライトジーンの遺産」のヤーンの声辺りがお好みかと言えばやはり、エグザントスの骨も好きらしい。自分はセシルの眼辺りが怖くてよかった。連作短編形式を取ってるんだけど書き下ろしなんだよーという豆知識も教えといた。

飛浩隆「グラン・ヴァカンス」(だっけ?)を薦められたので近いうちに読んでみたいと思う。
わずかばかりでもSFの面白さを伝えられることは、幸いである。

2010年10月4日月曜日

任務地:地球

「地球上陸命令」原題“Assignment: Earth”はTV版邦題「宇宙からの使者 Mr.セブン」。
・・・いつもながらにいいセンス。



津田です。



この話、実は同タイトルでのTVシリーズ用パイロット版のものとして考えられていたらしいです。
スタートレックからのスピンオフ作品になってた可能性もあるんですねー。

で、エンタープライズ号は初っ端から既に1968年の地球周回軌道上、このエピソードの放映年と同年。
この年に起こる歴史的危機を人類がどう乗り越えたのかという調査にやってきたわけですが、吹き替え版では1975年に、小説版では1969年になってる。

まぁSF作品では年代問題なんてよくある話ですが。
でもすごいのがスポックの台詞。
スポック:「この時代の地球には重要な問題が山積しています。今日は大問題となる暗殺事件が起こり、またアジアの某国でクーデターが行われるでしょう。…さらに地球にとって危険なのは、合衆国によって核弾頭を装備した衛星が打ち上げられることで、これが成功した場合反対勢力も対抗手段に出るでしょう。」
放送が3月29日らしいんですが、4月4日にはマーティン・ルーサー・キングが、6月5日にはロバート・F・ケネディが暗殺されてますよ。
スタートレックってすげぇな。

物語は地球からある惑星に連れ去られ高度な訓練を施されたエージェント:ゲーリー・セブンが、誤ってエンタープライズ上で実体化してしまうところから始まるのですが、このとき黒猫アイシスを抱っこしてるビジネススーツ姿はかなりシュール。
そのあとスポックもアイシスを抱っこしてなでなでしながらかわいいっていってる(ラブリーアニマルって)。ヴァルカン星人もお墨付きのカワイさ抜群アニマル猫。
NASAの資料映像(サターンVロケットとか)もあり見所も多く、テーマ的にもロッデンベリーの「人造人間クエスター」に近しいところもあり、考えさせられます。
つまり人知を超えた科学的な何者かに見守られ守護されているが、それも完全なる全知全能者ではなく未来の我々の姿でもある、というような。
ま、そういうセブン氏のスポンサーが黒にゃんこの姿をとっているのはなかなかに象徴的であるとも申せましょうか。
すなわち猫は神。

アイシス人間形態挿絵&TVバージョン
"Live long and prosper, Mr. Seven."

2010年10月3日日曜日

俺の研究がこんなに凄いわけがない

明日からノーベル賞の発表が開始されるらしく、有力候補として日本人では医学生理学賞に人工多能性幹細胞(iPS細胞)開発の山中伸弥京都大教授、化学賞に多孔性金属錯体ナノ粒子の合成開発の北川進京都大教授、経済学賞に「キヨタキ・ムーアモデル」という経済モデルを構築した清滝信宏プリンストン大教授の名が挙がっている。



津田です。



これに先立って今年のイグノーベル賞が10月30日に発表されたようですが、なんと取ったぜ今年も日本人。
しかもあの粘菌ちゃんで2008年の認知科学賞受賞に続き2回目ですよ。
今回は、鉄道網など都市のインフラ整備を行う際、真正粘菌を用いて、輸送効率に優れた最適なネットワークを設計する研究に対して交通計画賞が贈られました。
やったね!
でもこの研究、普通にすごくいい研究だと思うんだが、イグノーベル賞の理念は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞、なんでありなのか。
年金制度改革とのダブルねんきん受賞とかだったら笑えないんだが(いや失笑か)。

そのほかの今年の受賞は、
・物理学賞:靴の外側に靴下をはけば凍結路での転倒頻度が低下することを示したことに対して
・経営学賞:従業員をランダムに昇進させると組織の効率が上がることを数学的証明したことに対して
・化学賞:水と油は混ざらないという古くからの観念が成り立たないことを証明したメキシコ湾原油流出事故を起こしたイギリス石油大手BPに対して
・平和賞:呪いや罵りの言葉を吐くと痛みが取り除かれる、という広く信じられてきた信念を確認したことに対して

と多彩な研究で彩られており、世の中マッドな有意義な研究が満ち溢れていることよなあ。
世に研究の種は尽きまじ。