2011年3月5日土曜日

アニメやわ

全然アニメ見れてなかったのでとりあえず一話目だけでも見る。



北九州から!北方。



・IS<インフィニット・ストラトス>:「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです……北九州から!」はい、視聴決定。IS(インフィニット・ストラトス)とは宇宙空間での活動を想定、開発されたマルチフォーム・スーツ、らしいんだがどう見ても武装神姫状態です。ストーリー自体はハーレムアニメなんでアレなんだが、男の子も戦うとはいえ基本的に女性上位社会が形成されていて戦闘主体は女子って作風が近年かなり多い傾向にあるのは間違いなさそうである。いいんじゃないかな。ラノベ原作。

・フリージング:ふ。なんでこれも似たような感じ。露出の多さが目につくが、なんつうか少年漫画誌におけるバトルものみたいな感じで驚く。北斗の拳とか聖闘士星矢とかの性別逆転といったらいいのか。主役の名前がサテライザー(先輩)なのがどうしても吹き出す。まっしぐらを思い出して。漫画原作。

・フラクタル:ふ。なんかすごくふつう。悪くはなさそうなんだけど評価は低いらしい。OPの歌はいいんだけど映像が抽象的なフラクタル画像だけってのは新しいかもしれんけどダメだろ。やるなら三次元立体フラクタル映像が立ち上がってとか派手目な見せ場がないと。数少ないオリジナルなんだけど微妙だみょ。

・ドラゴンクライシス!:感嘆符。釘宮分補給に。異種族好きなら。ラノベ原作。

・これはゾンビですか?:疑問符。いいえアンデッドです。manzoがOPEDってことで。いってみれば无ですな主人公。男なのに魔装少女も兼ねてるのは女でも銀河美少年なのと同様に性のユニセックシ化ということかしら。ラノベ原作。

・ウルヴァリン:ウルビー細っ。アメリカンが見たらどう思うのか気になるなこれ。アメコミ原作。

・レベルE:宇宙人出た。面白そうなんだけど自分この原作の人の作品一作も読んでないんだよね。

・STAR DRIVER 輝きのタクト:相変わらずなんだけどようやくまともになってきた。輝く流星・タウ・ミサイルはちょっと新しかったんで評価。機能的にはヘル・アンド・ヘヴンに似てるけどね。前期からの続きのオリジナル作品。

・とある魔術の禁書目録II:前期を見てないせいか物語が散漫に見える。レールガンのまとまりがよかっただけに残念かな。ラノベ原作。

・魔法少女まどか☆マギカ:今期一番の話題作。シャフトの新房監督と脚本:虚淵玄の良い要素がリンクした感じかなぁ。「テレビの前の皆様が温かく幸せな気持ちで一杯になってもらえるよう、精一杯頑張ります!」の白々しさが清々しい。異空間設計という新たな役職でラインナップの劇団イヌカレーは映像表現として注目に値しますね。今後楽しみなオリジナル作品。

・その他
GOSICK─ゴシック─、Rio RainbowGate!、君に届け 2ND SEASON、放浪息子、お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!とかとってはいるけど見ないかも。SFとかファンタジーってわけじゃなさそうだし。

君のSFはもう輝いている!!

2011年3月4日金曜日

これがアンドロイド携帯、か

不気味の谷のジェミノイドで有名なロボット工学者石黒浩教授。
研究開発中だったヒト型ケータイ端末の研究成果発表が行われたらしいですよ。



流星のジェミノイド北方



もう現代のマッドサイエンティストっていってもいいんじゃないかな(いい意味で)。
人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイド、その名も「エルフォイド」ですが…ぱっと見意味が分からないくらいすごい。理解に苦しむところは天才のやることなんだなぁと実に腑に落ちる。
形状のインパクトが何とも言い難くさせてる要因の一つではあるけど、最近のアニメで似たようなの見た気がすると思ったらマクロスFに出てきたのランカの携帯電話に近いよ。
マクロスFではランカの他にこの柔らか携帯端末を持っているのか未確認だし、ただ柔らかいだけで操作インターフェイスが斬新なだけなのかもしれんが、もしかすると概念的にもニアかもしれん。

エルフォイドの特徴。
外見は乳白色の疑似人型、っつうかクリオネっぽ。手足にあたる先がしゅっと細くなっていて天使型といっても……そりゃないか。
大きさは折り畳み型形態を広げたくらいだけど、人型としての厚みがあるので結構大きく感じちゃうかも。
素材はウレタンゲル(人肌ゲル)で、触った感じはぷよっとしてるらしい。
カメラ、マイク、温度センサ、加速度センサ内蔵、通信規格はドコモのFOMAを採用とか。
人間の顔を認識、人間の口の動きに合わせてエルフォイドの口も動く仕様。
さらにボディがくねくねと動いたりして、触覚情報も伝えるという従来型ではありえなかった画期的デバイス。ゲーム機コントローラーの振動機能と意味合いは近しいかな。

本当に製品化されるかどうかはともかく、こういったまったく新しい試みには心躍らせられるものがあります。
ハードウェア開発にあと4年くらいかかる見通しらしいですが、単なるトイとして受け入れられるか携帯の一ジャンルを築けるのか、楽しみでありますな。

2011年3月3日木曜日

はやぶさの頃

「はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」
って本が図書館から借りられてきていたのでせっかくなので読んだ。



上舞です。



あぁ、やっぱ面白かったわ、これ。
プロジェクトリーダー川口淳一郎教授みずから執筆しただけあって、このプロジェクトの全体像が明快にはっきりと見えてくる。機会があればぜひとも読んでみることをお勧めしたい。

前半部のNASAとの確執などまさにプロジェクト誕生秘話。ぐいぐい読ませてくれます。
数々のトラブルを乗り越えてきた経緯はかなり報道もなされていましたので、そんなに目新しい点はないのですがそれでも惹きこまれるっていうのはほんと、フィクションが嫉妬するほどではないかな。
あとやっぱり背筋がゾッとしたのは、通信途絶回復後に「はやぶさ」の状態をチェックした時のくだり。
リチウムイオンバッテリを構成している11個の電池のうち、3個は確実に死亡。
1個は弱っている可能性が高い。
残りの7個は元気に見えるけれども実際のところは不明。
で、この7個の電池は不思議と満充電に近い電圧を示してたんだが、つまり通信途絶時になぜかバッテリの補充電回路がONになっていましたとさ。
非動作状態だと過放電で電池死んじゃうから4個が使い物にならなくなったところで、
「これ以上はまずい。補充電回路をONにしよう」と
「はやぶさ」が勝手にONにして7個の電池を生かしておいてくれたってわけ。
川口淳一郎教授いわく
「プログラムのどこにも書き込まれていなかった」
「『はやぷさ』が自分の意思で、危機を回避するために補充電回路をONにした?それは、科学の原理としてあり得ない」
まてまてまてーい!
フィクションでのご都合主義をもあっさりと超える事態。
「はやぶさ」…恐ろしい子!

まほろばに 身を挺してや 宙(そら)纏う 産(うぶ)の形見に 未来必ず

あの時、「はやぶさ」は本当に生きていたんだと思う。
ヒトは一人では人間を形成しえず、二人以上で人間を形成しうる。という意識を持つ私たち。
「はやぶさ」はけっしてヒトではなかったのだが、多くの人の想いを受け、人間にはなれたのかもしれない。
いい本読んだ。

しかしそう、この本の物語はここでは終わらない。
現在もリアルタイムで動いているのです。
(大人の超合金でも出るしな)

「はやぶさ」は精一杯“生きて”、そして“死んだ”。
だからこそ、生命を持ったといっていい。
そしてその血脈たる残した次世代の卵は、脈々と今まさに育まれているのだから。

2011年3月2日水曜日

宇宙に集いし

名実とも正に国際宇宙ステーションですよねISS!



津田です。



先月日本時間27日未明にスペースシャトル:ディスカバリーがISSにドッキング成功!ということで、日米欧露の宇宙船5種6機がISSに集結したわけですよ。
ほんと、長かったですよねここまで。

・日本:JAXA無人補給機「こうのとり」(HTV)
・欧州:ESA無人補給機「ヨハネス・ケプラー」(ATV)
・ロシア:ソユーズ宇宙船2機 、無人補給機「プログレス」
・アメリカ:NASAスペースシャトル「ディスカバリー」

また今回、NASAとゼネラル・モーターズ(GM)共同開発の上半身だけのロボット飛行士「ロボノート2」もディスカバリーでISSに搭乗。
まだ梱包はとかれてないらしいけど、5月末からISSに長期滞在する古川聡飛行士の「同僚」となるもよう。
夢見た未来の形がまたひとつ実現するわけですね。

お世辞にも平和とは程遠い地上、しかし今この宇宙の海辺のほんの砂浜の楼閣でしかないようなちっぽけな存在でも、地上から見上げれば夜空に一番光輝く星、立派な“国際”宇宙ステーションとしてここに誕生したのである。

中国はまだいませんがそのうちは、宇宙でくらい仲良くやりたいものです。

2011年3月1日火曜日

Zone -地帯の記憶-

スパイラル!



バトルスコーピオン北方



「模型情報」にて連載されてた玩具先行企画(だったと思う)「スパイラルゾーン」。
今見ても色あせないデザインの一輪バイク「モノシード」とかとてもカッコいい。
主体はプロテクトスーツ(パワードスーツの一種)でG.I.ジョーとかの類。男の子のための着せ替え玩具としてのアレは現在「武装神姫」に受け継がれている、というのは考えすぎ。
んで舞台設定となっているのが、1999年に現れた既存の物理法則が成立しない、空間にして空間にあらざる場所「ゾーン」。
最近のアニメとかによくありそうな設定ですネウロイ。

でさ、このゾーンの元ネタはストルガツキー兄弟の「ストーカー」、まんまゾーンっていう地帯が出てくる。
ある日なんらかの「来訪」がおこり、その領域は以後立入禁止危険区域として政府管理下に置かれていたが、監視の目をかいくぐって「ゾーン」に侵入する者たちがいた。このゾーン内には人間の一番切実な望みをかなえる「部屋」があるといわれていたからだ。
そこに導く彼らの事を人は「ストーカー」と呼んダーカー。
この「ゾーン」は原発事故跡地だとする考察もあってなかなかに興味深いといえよう。

スパイラルゾーンの方は、よくわからないゾーンに入ってなにかと戦ったらとりあえずゾーン領域が後退したので戦う、みたいな?フェアリィかよ!

しかし、地球の友よ握手は後だ、ってすごいな流星人間。
ゾーンファイト・パワー!

2011年2月28日月曜日

Yesterday -昨日の記憶-

That's so long ago. I don't remember.



上舞です。



昆躍達の歌が有名だけど、SF的なテーマとしてはもしも昨日に戻れたら、といういわば限定歴史改変要素になり、これからの発展としては最近よく見るいわゆる“ループもの”の発想にはすぐ至る。
今日が昨日の繰り返しでもってやつですな(違います)。

宇宙大作戦で「明日はきのう」という過去へ戻る系のエピソードがあるがなぜか「明日への帰還」という忘れ去られていた超知生体モノのエピソードがセットで思い起こされる。
「明日への帰還」中にマッコイとカークでこんなやりとりがある。

マッコイ:「まだ一つ答えていただいてない疑問がある!〈なぜそんなことをするのか〉だ。見せてもらえる奇跡のリストではなく――起こりうる危険をすべて勘案した上での、だれにでも納得のできるような、単純で基本的な〈なぜ〉です!自らの手で自分を縛るような言いかたはやめてください。この一件には実に多くの危険が潜在しているのです!」

カーク:「昔の人はよく言ったものだよ、ボーンズ(マッコイの愛称)――人間が空を飛ぶように作られたものなら、翼があるはずではないか、とね。しかし現実に人間は空を飛んだ」
「実際の話、人間の存在は、常に進歩や学問や努力や成長を阻もうとする臆病な警告の積み重ねそのものだった。われわれはここで停まることはできない、とおれは信じているんだ、ボーンズ。あなたは医師がメスで人間のからだを切り刻み、腸線でそれを縫合していた時代に戻りたいと思っているのか?」

おっと話が明日の方にそれた。
ループものっていえば桜坂洋の「All You Need Is Kill」のハリウッド映画化はどうなったんだろ。2011年度中に製作開始らしいけど。

つい、昨日のように思える出来事も、よくよく振り返ってみれば遠い過去であり、今の私がどれほど近未来的な世界に生きているのかを実感させられることも多い。
過ぎ去りし日々があればこそ、である。

SFは時に懐かしささえ感じさせる。
名作はいつもインスタント・クラシックであるのだ。
未来が、懐かしい

only yesterday but also tomorrow

2011年2月27日日曜日

Xtreme -極限の記憶-

コーナーで差をつけろ!!
瞬足ですねわかります。
(それはエクストリーマーズ)



津田です。



だいたいなんでエクストリームがXなんだよ、Xmasかよ。
というのは置いといて、しばらく見ない間にアキレスの瞬足がパワーアップしててすごいね、びっくりだね。

http://www.syunsoku.jp/extreamers/index.html
「エクストリーム+ジュブナイル」はラジオドラマ風コンテンツ。もうかなり物語は進んでいてNHKテイストが好きなら結構楽しめるかも。つうかもうアニメ化しろ。
「ワールドオブエクストリーマーズ」は世界観やキャラ設定が無駄に濃い。ガジェットや用語解説もあって靴のCMってことを一瞬忘れそうになるよ。

極限状態を扱った最も有名なSFといえばいわゆる「方程式もの」だろう。
トム・ゴドウィンの短編「冷たい方程式」を代表とするジレンマ小説は、数々のバリエーションを生み出しているが、もとはといえば古代ギリシャ哲学問題「カルネアデスの板」のSF版である。
そうそう、北九州を代表する二大松本の清張さんも「カルネアデスの舟板」というのを書いてます。
テンプレなれどシチュエーション的にオイシイこのテーマ、今後とも良質なパロディが生まれてくることに期待ですね。

未来をハードに履きこなせ!(もういいって)