2011年4月30日土曜日

ハンマー!コネクト!!

ガオガイガーとまどか☆マギカの類似点について



葉山ですの。



まど神さまの漢気にはそりゃほむらでなくとも惚れる、そう思いましたわ。

まどかが何を願うのか、というのが物語の焦点になるだろうとは思っていましたが、この願いは実際のところ恵まれた黄金の国ジパングつまり現:日本で生まれ育った恵まれた人間からしか生まれ得ないんじゃないかな、そう思いましたの。
文字通り命をその対価にしてまでの願いなんて、よほどのことでないと思いつくはずもありません。
ましてや次々と示されるそのリスクに見合った欲望など、あるはずもない。
そんな良質な環境と資質に恵まれているまどかだからこそ、望みえた願いなのだと思いますわ。
だからこそ男性原理、キリスト教圏的既成価値観の相転移を成しえたのだと。

ガオガイガーの天海護も非常に恵まれた両親(養父母ではあるのですが)のもとですくすくとまっすぐに育った少年。
イノセンスな立場から踏み出す時、人間は確かに世界や運命を覆すことが可能な存在であるといえましょう。
まどか☆マギカは人類神話史上類を見ない、リンガを必要としない破壊姫神であり創造姫神であるのではないでしょうか。

ワルプルギスの夜に

2011年4月29日金曜日

宇宙でランデヴー

もうそろそろエンデバーの最終打ち上げですね。



津田です。



スペースシャトル計画も残すところあとラスト2回。
今回のエンデバー(STS-134)と6月のアトランティス(STS-135)のミッションだけ。
打ち上げはアメリカ東部夏時間4月29日15時47分(日本時間4月30日4時47分)に予定されており、ニコニコ生放送にて4月30日早朝4時からその様子を生中継放送するとのこと。
まぁニコは有料会員じゃなかったらすぐはじかれるんだけどな。

追記:エンデバー打ち上げ中継
・NASATV:http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/index.html
・USTREAM:http://www.ustream.tv/nasahdtv#utm_campaign=synclickback&source=http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/index.html&medium=6540154

このミッションはアルファ磁気スペクトロメータ(AMS-02)とエクスプレス補給キャリア(ELC)をISS(国際宇宙ステーション)に運ぶってことらしい。
AMSは反物質や暗黒物質の解明のため宇宙線を高い精度で分析する大型装置。
素粒子物理学の発展に大きく貢献すると注目されているようだ。

そういえばクラークの「宇宙のランデヴー」の主役宇宙船の名称もエンデバーでしたね。
モーガン・フリーマンが発起人となってデヴィッド・フィンチャーで映画化というプロジェクトは、今のところ残念ながら中断。しかし是非とも実現させてほしいものです。
下の映像は2001年当時、大学生アーロン・ロスさんがCGアニメで、物語のイントロを3分間のプロモーション・リールにしてみた動画とのこと。


Rendezvous with Rama - NYU 2001 from Aaron Ross on Vimeo.

ラーマって故郷への長い道に(禁句)

追記:残念ながらシャトル打上げあさって以降に延期。 RT @NASA: Endeavour’s launch has been scrubbed for at least 48 hours(Soichi Noguchi 野口 聡一さんのツイートより)

2011年4月28日木曜日

コネクト・ワイヤード

まどか☆マギカはちょっとserial experiments lainを思い起こさせたり。



津田です。



世界で最も影響力のあるといわれるテクノロジー雑誌「WIRED(ワイアード)」の日本語版が再刊行。
6月10日にVOL.1、同日ウェブサイトもオープンとのこと。
「WIRED」日本版刊行記念特別企画として、「WIRED」を大学に見立て、編集部が選ぶ、絶対に読んでおくべき、あるいは読んでおきたい本を「教養学部の課題図書100冊」と題し、ウェブサイトで先行公開。
課題図書は「科学的思考」、「オルタナティブな思考」、「コンピューターとデジタルライフ」、「システム、ネットワークと情報」、「科学と創作」、「カウンターカルチャー」、「ギークカルチャー」、「ワイアード文化」といった10ジャンルからの合計100冊。
ツイッターによる投票結果をもとに必読書を絞りこむ、読者参加型の企画のようです。

http://gqjapan.jp/special/wired_univ/

「WIRED大学 新・教養学部 必読図書50」の現時点でのTOP10の中間発表は以下。

http://gqjapan.jp/2011/04/28/あなたが選ぶwired大学-新・教養学部-必読書50%e3%80%80中間発/


1位:攻殻機動隊(ギークカルチャー1位)
2位:ニューロマンサー(科学と創作1位)
3位:利己的な遺伝子(科学的思考1位)
4位:銃・病原菌・鉄 – 一万三○○○年にわたる人類史の謎
5位:ゲーデル、エッシャー、バッハ – あるいは不思議の環(オルタナティブな思考1位)
6位:銀河ヒッチハイク・ガイド
7位:フリー – 〈無料〉からお金を生みだす新戦略(ワイアード文化1位)
8位:虐殺器官
9位:フェイスブック 若き天才の野望(経済とビジネス1位)
10位:監獄の誕生 – 監視と処罰(近代と社会1位)

ワンツーをSFが、あと2作品も懐かしい「銀河ヒッチハイク・ガイド」から新しい「虐殺器官」もSF。
嬉しい限りではありませんか。

投票は5月10日までらしいんで、ツイッターのアカウント持ちは参加してみるのも面白いかもしれませんね。

2011年4月27日水曜日

Jディステンパー・セット!

つうわけで今年も再興第95回院展を見てきた。



上舞です。



何度か足を運んでると、同人(どうにん=院内序列最高位)の作家さんは毎年似たような感じの画題が多いことに気づかされる。作風ということなのか見出した一つの美に対してとことん追求するという姿勢が、日本画の特徴の一つであるのかもしれない。

フェノロサが優れていると評価した日本画の特徴として、

・写真のような写実を追わない
・陰影が無い
・鉤勒(こうろく、輪郭線)がある
・色調が濃厚でない
・表現が簡潔である

というのがあるが、この定義にしたところで近年技法の幅の広がりからか、例外的な作品もあると聞く。
たとえばプロジェクターなどを用いて輪郭線を描かないという表現技巧など。
だから現在では“日本画”というのは、日本画材料たとえば日本製の岩絵具など粒子径の大きな顔料を用いた膠絵具(ディステンパー)で描かれたもの、ということにでもなろうか。
つまり比較的高価なこれら日本画材で描いたものであれば、萌え絵だって日本画なのである。
痛日本画とでも言おうか。認められるかどうかはさておき。
逆に、どんなに伝統的構図と画題に従って描かれた純日本風の絵であったとしても、それがCGや他の画材を使って描かれたものなら日本画ではないということに。

“SF”というジャンルにしてもあいまいでありもはやそれを定義づけることに意味はない、とする意見もあろう。
しかしながら、確固たる“SF”としてのアイデンティティを常に模索し続けるという姿勢を持つものを受け入れ難しとするのは、知性にかける態度であると言わざるを得ない。
両態度のうちにせめぎあい、多様性を保ちつつ調和させていくことを試みてこそ“SF”というジャンルがより豊かに発展開花していくに相違あるまい。
常に再定義をしていくことにより、常に新しい。新陳代謝のように変化しつつも変わらないということは、可能なのである。

絵画とは、一見して通り過ぎ去ることも可能ながら、その実壮大な物語空間を背景に持つ。
同様に、小説の物語空間中には、心に永遠に留め置かされる印象深い絵画要素を数多く内包する。

SFは絵だねェ、この名言は逆説的に絵画にはすべからくSF要素を見出すことが可能だということを、暗に示してもいるのだ。

(えー)

2011年4月26日火曜日

マルペの光、の時間です。

東日本大震災に配慮し、週刊少年ジャンプがインターネット上で特別無料配信を行うというニュースは記憶に新しく、一気に時代が動いたという感がありました。
ジャンプ読まないけど。



上舞です。



これに追随してか早川書房さんも、日本全国数十億のローダンファンのために
「宇宙英雄ローダン」シリーズ最新刊の特別無償配信を開始したようです。

http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000433

無償配信作品は

・3月10日発売の396巻「コンプとサイバネティカー」マール&ダールトン/渡辺広佐訳
・3月25日発売の397巻「細胞活性装置狩り」H・G・エーヴェルス/林啓子訳

の二冊。
pdfファイル形式でダウンロード可能ですよ。
隔週ペリー・ローダンの刊行ペースは続いていたんですね。
配信期間は5月31日まで。

被災されたために続巻を読むことができない数千万の愛読者の方々が、宇宙英雄ローダン・シリーズを引き続きお読みいただけるようにとのハヤカワの配慮、胸が熱くなるな。
これを機にマルペ教に入信してみようと思われる方もすでに信者の方も、この世界最長スペースオペラの真骨頂をウェブで堪能してみないか。
私は読まないけど。

マルペ音頭ってあったよな?

2011年4月25日月曜日

2011年星雲賞参考候補作発表

今年も出揃いましたね。



津田です。



2010年1月1日から12月31日までに公開、発表、完結したものがその対象。
以下羅列(ていうかコピペ)。

※2011年星雲賞 参考候補作一覧※

○【日本長編部門(小説)】
・『華竜の宮』 上田早夕里
・『去年はいい年になるだろう』 山本弘
・『どろんころんど』 北野勇作
・『不動カリンは一切動ぜず』 森田季節
・『エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と』 片理誠
・『ペンギン・ハイウェイ』 森見登美彦
・『スワロウテイル人工少女販売処』 籘真千歳
タイトルだけは……って感じでお恥ずかしながら読めてねぇです。

○【日本短編部門(小説)】
・「allo,toi,toi」 長谷敏司
・「アリスマ王の愛した魔物」 小川一水
・「五色の舟」 津原泰水
・「囚人の両刀論法」 小林泰三
・「テルミン嬢」 津原泰水
・「マグネフィオ」 上田早夕里
・「あがり」 松崎有理
同様に。

○【海外長編部門(小説)】
・『異星人の郷』 マイクル・フリン/嶋田洋一
・『WORLD WAR Z』 マックス・ブルックス/浜野アキオ
・〈ファージング三部作〉(『英雄たちの朝』『暗殺のハムレット』『バッキンガムの光芒』) ジョー・ウォルトン/茂木健
・『時の地図』 フェリクス・J・パルマ/宮崎真紀
・『ハンターズ・ラン』 ジョージ・R・R・マーティン/ガードナー・ドゾワ/ダニエル・エイブラハム/酒井昭伸
・『アンランダン』 チャイナ・ミエヴィル/内田昌之
・『創世の島』 バーナード・ベケット/小野田和子
全然把握してないし。

○【海外短編部門(小説)】
・「息吹」 テッド・チャン/大森望
・「光線銃――ある愛の物語」 ジェイムズ・アラン・ガードナー/金子浩
・「クリスタルの夜」 グレッグ・イーガン/山岸真
・「第六ポンプ」 パオロ・バチガルピ/中原尚哉
・「マン・イン・ザ・ミラー」 ジェフリー・A・ランディス/小野田和子
・「月をぼくのポケットに」 ジェイムズ・ラヴグローヴ/中村融
・「彼らの生涯の最愛の時」 イアン・ワトスン&ロベルト・クアリア/大森望
同様に。

○【メディア部門】
・『第9地区』
・『四畳半神話大系』
・『仮面ライダーW』
・『宇宙ショーへようこそ』
・『侍戦隊シンケンジャー』
・『時をかける少女』
・『宇宙犬作戦』
わかる、俺にもわかるぞ。「宇宙犬作戦」を推すが、「第9地区」が手堅いかな。子供向け特撮二作入ってて驚く。

○【コミック部門】
・『鋼の錬金術師』 荒川弘
・『惑星のさみだれ』 水上悟志
・『夏のあらし!』 小林尽
・『兵器局非常識機材関連開発室ヴンダーカンマー』 西川魯介
・『SARU』 五十嵐大介
・『キック・アス』 マーク・ミラー (著), ジョン・ロミータJr. (イラスト), 光岡三ツ子 (翻訳)
・『ベントラーベントラー』 野村亮馬
・『SF大将特別編 万物理論[完全版]』 とり・みき
まぁハガレンだろうねー。「キック・アス」がコミックでのノミネートってのに驚く。

○【アート部門】
・加藤直之
・大石まさる
・中村豪志
・岩郷重力
・中川悠京
・星野勝之
・竹岡美穂
そろそろ岩郷さんが取ってもいいころ。

○【ノンフィクション部門】
・『ぼくらが夢見た未来都市』 五十嵐太郎/磯達雄
・『サはサイエンスのサ』 鹿野司
・『二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分』 鏡明
・『東京創元社文庫解説総目録』 高橋良平+東京創元社編集部
・『SFアニメを科楽する! 福江流SFアニメと科学と”美少女”の楽しみ方』 福江純
・『科学と神秘のあいだ』 菊池誠
ここらへんはどれも興味深く読めそう。余力があればとは思うんだけど。

○【自由部門】
・探査機「はやぶさ」(第20号科学衛星MUSES-C)の地球帰還
・小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の光子加速確認
・『ロボットと美術~機械×身体のビジュアルイメージ~』
・SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー
・和歌山大学宇宙教育研究所による、「はやぶさ」帰還ライブ中継
・iPadの日本発売
「はやぶさ」が鉄板過ぎて……。

日本SF大会 公式サイト http://www.sf50.jp/

なんと今年は第50回を迎える日本SF大会。
愛称の「ドンブラコンL」は、もともと日本SF大会に合わせたオプショナルツアーとして船舶を利用して行われてきたイベントで、今回は会場の形状が船舶を模していることと、開催地の駿河地方を中心とした歴史的SFイベントがないことから、この名称を採用したようです。
ワールドコンのドンブラコンは実に印象深かったですよ。
Lはラブリーの……ではなくいつものドンブラコンより大きいのでLarge、陸上で行うのでLand、第50回日本SF大会の50はローマ数字でL、と複数の意味が込められているようです。
間違ってもLastのではありませんよ(だよね?だよね?)。

選考までに日本のやつでも何か糟谷さんから借りて読んどこうかなぁ。

追記:来年は「魔法少女まどか☆マギカ」が星雲賞を取る。俺の予言は当たる。

2011年4月24日日曜日

じっちゃんの…真実はいつも…ゴーストが…は、なんか似てる

観てきたよ、博多駅ビル内映画館で「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」を。
(なぜ、倒置法)



貴腐星人北方。



一部劇場を除き、神山健治監督最新作オリジナル短編アニメーション『タチコマな日々』の同時上映が決定しました!
除かれた!一部劇場として除かれたよ福岡博多!新駅ビルなのにな!

まそれはおいといて、攻殻は押井ちゃんの二部作くらいしか観てないんですが今度TV版2シリーズを“書庫”から借りる予定です。
つうか押井ちゃんのじゃないのに途中でちょっと眠くなってしまった。バドーのサイボーグ専用ビールが合わなかったのかな。

攻殻カフェ http://www.t-joy.net/koukaku/

物語は攻殻を全く知らない人でもギリギリ大丈夫な感じ(SF素養があれば)。まぁ構成は刑事ものに近いんで「相棒」全く知らない人が映画版みた感じか。

電脳空間や近未来都市・ガジェット演出などはやはり3Dが映える。
でも途中で、あれっ…3Dだったよな…ってけっこう目が(というか脳が)慣れてきちゃってソレと感じさせなくなるのが興味深かった。
ストーリーは現実世界にも通じる社会問題を扱っており耳が痛い、考えさせられるものもあります。
TVシリーズを観てから見直すとまた面白いと思う。
それとラスト、バドーがんばった!がんばったよバドー!

さて。
T・ジョイ博多自体なかなかいい雰囲気、良好な撮影スポットもあったんで光子企画さんとこのフェレット型神姫、パーソナルネーム:パトラさんとSA☆TSU☆E☆I大会へと相成った。

↓初お目見え、パトラさん。うちのタヌキリス型のクレオとはケモテック仲間だ。
  
攻殻機動隊特性フルカラークッキーと、
オリジナルカクテル:タチコマチャージ天然オイル(ジンジャーエール)で神姫お茶会。
プレゼントのコースターはシクレ、色指定原画風の素子だったよ。
タチコマが欲しいとこだがトグサよりましか。
お出かけ神姫も久しぶりかな~
  マシュマロ入り。
駅ビル屋上の鉄道神社にも行ってきた↓
 どーまんせーまん
というわけで、光子企画さんとこのパトラさんでした!色白子さんだなぁ。

パトラ:「ゴーストが、ささやきます」

パーシカ:「それにしても、ネットは広大だわ……」