2011年4月23日土曜日

フィリップ・K・ディック記念賞特別賞に故伊藤計劃「ハーモニー」

アメリカで発刊されたSFペーパーバックを対象とした「フィリップ・K・ディック記念賞」が22日(日本時間23日)に発表、一昨年34歳で死去した伊藤計劃さんの長編「ハーモニー」英訳版が特別賞を受賞。



津田です。



「ハーモニー」は2008年12月に早川書房から刊行。長編第2作にして最終作となった本作は、最新技術が駆逐されほとんどの病が消滅し、健康が当たり前になった未来医療社会の矛盾を描く逆説的ユートピア小説。
第30回日本SF大賞を故人として初めて受賞している。
早川書房によると、日本SF小説が欧米の文学賞を受賞するのは初めてとのこと。

ちょっと持ち上げられすぎな感もしないではないけど(ディック賞自体の位置づけも微妙らしいし)、ここは素直に喜んでおこう(全然素直じゃない)。
おめでとうございます、伊藤計劃さん。

船堀いじめのコラが頭に浮かぶのは気のせいです。