『海からきたチフス』は『ゼロの怪物ヌル』の書名でも出てたようですね。
津田です。
『ゼロの怪物ヌル』の方でよかったんじゃあと思いますがいずれにせよなんだかなぁなタイトルです。
チフスってチフス性疾患と発疹チフスの全然別の病気があって総称ではありません。
作品中のチフスは多分、腸チフス。サルモネラが病原体のやつですが、実は作中では全く出ません。
発疹チフスはリケッチアと呼ばれる生物と非生物の境界領域に位置するウイルスとも似たような性質を持つらしいです。
去年『生物と無生物のあいだ』(著:福岡 伸一)を非常に興味深く読みましたが、ここらへんもSFテーマとして重要かつメジャーなものです。
Wikiによると、一般的に生物が無生物と違う点は、
- 自己増殖能力
- エネルギー変換能力
- 恒常性(ホメオスタシス)維持能力
という3つの能力をもっていることとされています。
Gガンダムに出てくるガジェットのDG細胞はここからの発展なのでしょうね。
『海からきたチフス』にも無細胞生物「ヌル」(表面がぬるぬるしてるからとドイツ語でヌルはゼロをあらわすから)と呼ばれるようになる面白いものが出てきますが、みんな食べる食べる(笑)。
外見的には「ぷよ」みたいなイメージだし、海産物だから抵抗無いんでしょうかね~
古い作品ですが、今読んでもとても良質な物語だと思います。
小学校の図書館には是非おいて欲しい感じです。
自分は本の隅々まで見る方なんで当然カバーをめくって見ます。
漫画とかだとカバー裏にも漫画があってうれしくなったりしますが、
これは怖いよ!