2009年2月6日金曜日

君はクオリア

鷺色の風に踊る妖精さ(それはエオリア)

鷺色って何色なんだろう・・・



北方だろう。


共感覚というものをご存知だろうか。

ひとつの刺激に対して通常ひとつの感覚が知覚されるわけだが、

ひとつの刺激によって異なる種類の感覚をも生じさせているという、一部の人に見られる特殊な知覚現象を指すのだそうだ。


例えば、数字を見ると数字であると認識するのと同時に、その数字に色をも知覚しているという状態なのだ。

共感覚には様々な種類があって、音に色を感じたり、形に味を感じたりする現象が知られている。

このような人々は、共感覚を持たない人には感じられない独自の感覚を、主観的な知覚現象 (クオリア) として生々しく感じているらしい。

この共感覚現象をもとに、主観的な心の世界と客観的な脳との関係を探る手がかりにしようと研究が進められているようだ。

一説には200人に一人はいるともいわれる共感覚だが、幼生時における五感等の異なる種類の感覚が未分化な知覚を生み出しており、通常成長による感覚の分化発達にともなう脳の変化によって共感覚は失われていくとされる。

成人しても共感覚を保持している人は、何らかの原因で発達過程の脳の他の感覚部位への結合が保たれた結果、複合した知覚もそのまま保持されているという説もあるようだ。




この研究が進めば、霊感が強いとか、オーラが見えるとか、なにか感じる系の人々の原因のひとつとして認識されるようになるのではないでしょうか。

共感覚を持っている人は、いわゆる芸術家肌の人や天才気質の人が多いともいわれています。

まぁ左利きの人が云々と近いのでしょうか。

ダ・ヴィンチやナボコフ、ランボーや賢治もそうだったのではないかということですが、ありそうなことではあります。




おんなじ世界を見ているつもりでも、感じ方は異なることもある。

しかし異なる世界を見ているにもかかわらず、同じように感じることもまた出来ないことではないのだ。


違いこそが重要なのだろう。



というところから宇宙やそれを形成する素粒子の対称性の乱れが現在の存在様式と時空間連続体を形成しておりきっと誰かとめぐり逢うそんな朝を信じているわけだ云々かんぬんはまた別の話。