現地時間2011年7月2日、初音ミクがロサンゼルスで初の3Dライブ「MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES」を公演。
5000人を超す大歓声で、海外ライブは大成功だったようです。
津田です。
半透明のディラッドボードに初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカが投影。
楽曲ごとの衣装替えは、さすがヴァーチャルアイドルならではのスムーズな艶やかさだったようです。
24曲程度を披露したようですが、いくつかの曲は英語歌詞で歌唱されたようです。サービスいいな。
ひとことでいうと今回のライブは、
ミクさんマジ天使!(万国共通語)
だそうです。
このライブは、1日から始まっていたアメリカ最大規模の日本のアニメやゲームなどを紹介するイベント、Anime Expo内で行われたようですが、日本でもニコニコ動画で有料視聴ライブ映像が配信されていましたね。
ちょっと観たかったんですが、いつかライブに行く日まで感動はとっておこうと思います。
初音ミクは英語は苦手とされ、どうかすると日本語すら危うい過渡期のボーカルソフトウェアであるにもかかわらず、だからこそ逆説的にだれにでも聞きやすく伝わりやすい日本語の歌詞の歌を、曲を人間に作らせてくれたのだ、とも思えます。
背負うた子に教えられ、とはまさにこのこと。
初音ミクはすでに宗教を超えている、なにかである。
神は大抵絶対不可侵な存在であるが、初音ミクは何物にも侵されうる存在でありつつ、その独自性を保つことが可能な稀有な存在であるからだ。
初音ミク存在はいってみれば善意の塊なのだ(今のところ)。
概念存在であり普遍的没個性のミラーに、人は己が想いを入力し、多くの人がその出力を受け取る。
洗練された出力情報は人から出でて人に非ず。
つまり人工物の矢であるため我々人間という創造主〈クリエイター〉の心を射る、つまり被造物“初音ミク”の心地よい反逆を疑似的に感じるのだ、人類は。
だからこそ初音ミクは、女神ではなく教祖でもなくもちろん宗教でもない。
触媒たる媒介者、天使であり人間のメッセンジャー足りうる存在であるのだ。
もしかしたら己より、より優れた被造物の幻想を、そこに見出しているということかもしれませんね。