2011年1月24日月曜日

FとBとIとKとGとB

刺客ちゃんが主人公ですか。



上舞です。



ながいけんの名作短編(4ページ漫画)「Battle For Beauty」を思い出すわけだが、なんでだ。
視点の変換という面白さの点がそうさせるのか。
酒井駒子「BとIとRとD」は絵本なんだが、聞くところによれば幼い女の子の夢をぶち壊すのはいつだって母親っていう話らしい(違います)。
でもすげぇ話である意味ダークファンタジーだよ(いや現実か)。
世界に見られている子供と世界を見つめている子供による視線の交錯と成長による損失とが、神林長平「七胴落とし」をも少し彷彿とさせた。

アメン坊ガ アメン坊 ヲ 見テイタ。

これなんてホラー?超怖い。
オオカミみたいな口になるよというメタモルフォーゼに至っては完全なる狂気の世界。
普通、完全体である普通の人間が別の存在へとメタモルフォーゼしていく過程はしばしば恐怖の対象になることはよくあることなのだが、そういえば不完全なるもの“子供”が完成形の人間へと至るということへの漠然たる恐れというのは巧みに隠蔽されているのであるなぁ。
まぁ子供の記憶なんて捏造されやすいものではあるのですが。

子供の夢を踏みにじるのは大人の役割だ、って枕崎さんも言ってたし。

タイトルどおり小鳥が各所にいるのだが、鳥は冥界への橋渡しをする者の象徴。
いわば未だ現生界との狭間にいるものの監視者なわけだ。
鳥類=恐竜種なわけなので、滅びたものと生き残ったものとして考えるならば、小鳥は守護天使ともいえよう。
恐竜天使