2010年11月12日金曜日

Guns N' Memories 3

Ride on Shooting Star



散弾銃のように北方



予算の都合もあってなかなか長物と呼ばれる重火器に手を出すことが出来なかったのではあるが、唯一購入したのがKHC(啓弊社)「マーベリックM88」である。
ガスガンが隆盛を極め、電動ガンも飛ぶ鳥落とす勢いだったこの次期に、なぜエアコッキング式しかもショットガンだったのか。

その理由はまずはなんとなく近未来銃っぽい外観にある。
フランス陸軍で採用、現在も配備されているFA-MASを代表とするグリップと引き金より後方に弾倉や機関部を配置するブルパップと呼ばれる方式を採用したショットガンであるモスバーグM500。
この散弾銃にポリマー部品を多用した外装を付け、キャリングハンドルやコッキングにも使用するフォアグリップも装着されており、作動はオーソドックスなポンプアクションであるにもかかわらず一見してショットガンには見えない。
全然違うけどパルスライフルのような印象も。

さてそのエアーガンとしての性能だが、ショットガンと言うからには散弾してほしいよね、でも飛距離も欲しい。
そんなわがままな貴方の要求をかなえるべく、マーベリックにはバレル(銃身)が4本あります。
4本の独立したバレルとチャンバーを持つなんてかなりユニークな商品で、この発想は後に東京マルイのSPAS12に受け継がれるもののこちらは3バレル。面攻撃が可能で有効なエアーガンの草分け的存在であったことは間違いない(多分)。

さらにまたか!と思われるかもしれないが、東京マルイがショットシェル式のマガジン(装弾数30発)を採用してリアルさを演出したのとは逆に、KHCでは大胆にもキャリングハンドル部分をまるごと弾倉に。
自由落下方式で上部からBB弾をジャラジャラ流し込むタイプで給弾も楽な上に装弾数約240発という正に弾切れ知らず。
相変わらずこの方式だとうるさいんだけどね。

まだホップアップバレルは採用されていなかった(後に改良品も出たっけか?)けど、いうならば長物のエアーガンを4丁まとめたような仕組みである。
当然のようにコッキングが硬くて重い。非力な自分ならいざ知らず、当時のレビューとかでもスプリングカットの改造とかあったようなんでほんとに重かったんだろう。
あと操作音がデカイ、迫力満点であるが壊れそうで最初はビックリする。
撃つ方がそうなんで、狙われた方はたまらんだろうな。
基本的にモナカ構造だったと思うけど、ライブなグリップセイフティや金属製バレルジャケット、コッキングの際にチャンバーが開くギミックもあり、毛色が変わってはいるけれどなかなか優秀なモデルではなかっただろうか(モノにしては低価格だったし)。

前二つの銃は残念ながら破損してしまって手元に無いんだけれど、こいつだけはまだあるな(壊れてるけど)。