2010年11月8日月曜日

Guns N' Memories 1

Steel Child O' Mine



MK-Ⅲメンバーズ北方



むかし。
サバイバルゲームが流行り始めていた頃、自分も銃に興味を持ち始める年代であった。
モデルガンが規制を受け、代わりにエアーガンが台等してきていた時代。
ツヅミ弾からBB弾へシフトしていった時期でもあるのだが、「マルゼン」の組み立て式エアーガン「S&W M59」もその一つであり、自分が最初に購入したトイガンであった。

当時自分の父は、たとえおもちゃとはいえ銃などの人殺しの道具を子供が持ったり戦争アニメ(ガンダムとか)を見たりするのははいかがなものかという考えを持っていて、購入にいたるまでには一悶着あったことが記憶の隅に残っているのだが、そんな父と人をバッタバッタ切り殺す時代劇や銃で殺人する西部劇なんか見てても特に言及は無く、矛盾を感じつつも可笑しかった事をも記憶している。

さて。
ABS樹脂(強化プラスチック)用接着剤などを使用し意外に強いバネの力に翻弄されつつ(非力)苦戦して作り上げたS&W M59。
持ってみると自分の手にはグリップが大きすぎ非常に操作し辛かったうえ、形状からスライドをロックするまで押し込むのに大変な苦労を要した(非力)。
操作は、カートリッジ(薬莢)の先端にBB弾を詰め、マガジン(弾倉)に装填。デフォルトでオープンしているスライドを押し込んでコッキング(空気を圧縮)。
トリガー(引き金)は二段引きになっていて、一段引くと弾丸が発射、深く引くとバネの力でスライドがブローバック(後退)、カートリッジが排莢される(ライブカートアクション)という現代のエアーガンには無いギミックを搭載していた。
カートリッジが勢い良く飛んでいく様はトイガンにしてはなかなかかっこよく思えるのだが、如何せん紛失という恐怖感が子供心にはあり、野外では特に思い切っては遊べなかったものよ。
そういえばカートキャッチャーってのもあったなぁ。
ライブカートアクションはその後廃れ、ショットガン弾倉やリボルバー(回転弾倉)式拳銃の一部にその名残を留めるだけとなってしまった。

実銃の世界では弾丸そのものの進化が銃の形状を誘導進化させてきたのであるが、トイガンにおいては6mmのプラスチック小球「BB弾」が今も代わらずエアーガンの弾としては100%に近いシェアを占める。
このBB弾の実用化を行ったメーカー「マルゼン」はのちに8mmBB弾なども開発、堅牢な作りで良質なエアーガンを作り続けているようだ。