2010年9月2日木曜日

SFといえば3Dだが

もうちょっとマシーネンな展示をしてクリーガー。



S.A.F.S北方。



北九州イノベーションギャラリーで開催中の「立体の夢 3D大集合展」に行ったわけだが、これまでのイノベの企画展が良かっただけに、正直物足りないというか夏期長期休暇中にこの程度の展示ではちょっと評価が下がらざるを得ないところである。
これまであった小冊子は無く一つ折りの解説用紙、散漫で量の少ない展示、ほとんどない解説、3D技術のショールームや家電売り場のようにも感じられ(しかも有料の)、企業色もなんかやたら鼻に付く感じ。
「美食を芸術の域まで高める条件は、それは唯一、人の心を感動させることだ。そして人の心を感動させることが出来るのは人の心だけなのだ。材料や技術だけではダメだ。」
海原雄山の言葉を考えてみるがいい。
しかし3D映像技術だけは堪能できた。まぁ進化してるよね。
でも空間投影モノ(レイア姫で有名なアレ)はひとつも無かったし触れられてもいなかった。

そういえばホログラフィック原理と呼ばれる理論によれば、重力のない2次元空間は重力のある3次元空間と完全に同等だと考えられている。ホログラムから生まれる立体映像のように、重力を含む3次元の世界は2次元空間の物理から生じているという見方だ。
このホログラフィック宇宙論はSF的にもかなり魅力的なアイディアですよね。
オカルトっぽいけどな。

3次元映像の提示には大きく2つのアプローチがあって、今回の展示は3次元ディスプレイ方式のみ。
もう一つはヘッドマウントディスプレイ (HMD)という方式で、読んで字のごとく頭部装着型。電脳コイルのアレといえばわかりやすいか。
任天堂バーチャルボーイはマウントはしないけどこのタイプ。
同社ファミコン3Dシステムは、ゴーグルの液晶シャッターと画面映像が同期して高速に点滅、左右独立した映像を見せることで立体視を可能としたシャッター方式。
そして満を持して登場するニンテンドー3DSには、ワイド3D液晶ディスプレイに視差バリア方式を採用。裸眼での3D映像を可能とするようだ。
対応ソフトこそ無かったもののニンテンドーゲームキューブにも3Dディスプレイ対応回路が組み込まれており、その執念には恐れ入る。

今展示でも裸眼での3D映像を見ることができたがCG映像であったことを考えるに、リアル映像動画での裸眼3Dはまだ難しいのかもね。

おまけ:ソニーの裸眼立体視ディスプレイ動画。走るリサガスがかわいかったんで。