2010年9月16日木曜日

注意【訃報ではありません】小松左京「宇宙に逝く」

が聞きたいなあ。



スターバード北方。



「上質のSFは、故郷を失い希求する人々の物語という要素を含んでいる」
というネットのどこかで拾ってきてメモっといた言葉があって、いい言葉なんで紹介。
んで、そこにはビクター音楽産業によるAMAGING3と銘打たれた企画モノのレコードの話もあった。
AMAGING3とは日本SF界御三家、小松左京、星新一、筒井康隆のこと。
星新一のは「星寄席」と題された、落語家による星作品の朗読で、「戸棚の男」「ネチラタ事件」「四で割って」などが収録されてるらしい。
筒井康隆のは「筒井康隆 文明」として、山下洋輔らによる「バブリング創世記」のジャズ演奏、自身による「眠る方法」朗読、構成などで川又千秋、かんべむさし、堀晃も参加してるようだ。
そして「小松左京 宇宙に逝く」である。
自ら作・演出・構成を手がけた短編SFドラマに“SF的イメージをどのように音で表現するか、音でどうSFを書くかという部分に力点がおかれている”とも解説にあるように、物悲しくも美しい宇宙を感じさせる横田年昭の音楽で彩られている約40分の作品である。
1978年のレコードだから入手できるような代物ではないけど、横田年昭さんのHPで短いながらも試聴できる。
http://tutibuefuki.inatori.info/discography_61.html
うむっ、なんというかその、ヤマトっぽいよなヤマト。
くすぐったさと気恥ずかしさがない交ぜとなってくるのではあるが、レトロフューチャーを懐かしむのもたまにはよかろう。
スタジオぬえの加藤直之がジャケットイラストで、表紙が戦闘機スターバードで裏面が母艦カシオペア、重厚ですごくカッコイイ。
しかしSFディスコラマ(DISCORAMA)って造語、LPレコード全盛の時代にしては頑張ったと評価したい、けどやっぱり無理があるよな気持ちはわかるけど。
最近じゃA面で恋も出来ないご時勢ですから。

新たなSFサウンドを求めて!(歌は気にするな)



追記:今冬「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の主題歌は、米ロックバンド・エアロスミスのボーカル:スティーヴン・タイラー書き下ろしオリジナル楽曲「LOVE LIVES」(11月24日発売)らしいです。
映画「アルマゲドン」主題歌「I Don't Want To Miss A Thing」のエアロスミスですよね(ドキハラ)。