2010年9月13日月曜日

ゆるキャラは「だーくまたん」で

NHKクローズアップ現代「ダークマター 見えない暗黒物質を探せ」を見たよ。



上舞です。



ダークマターの存在はNHKで特集されるほど一般的になってきたのですねー。
観測結果と理論があまりにも異なることを受けて、いまだ観測されない未知の物質を仮に設定したら上手く説明できるんじゃね?
として仮定された物質をダークマター(暗黒物質)なんて誰が呼んだか知らんけど1933年に提唱したのは、「球形のろくでなし」(どこからみてもろくでなし、の意)というオリジナリティあふれる罵倒語で知られる天文学者フリッツ・ツビッキー。
まぁこのダークマターをもってしても宇宙全体の臨界質量密度の25%しか説明できないことが強く示唆されたんで、それを補うのはダークエネルギーだよ!とか言い出したのが宇宙論研究者マイケル・ターナー(経緯は妄想)。
2009年東大での特別公演演目が「The dark side of the Universe(宇宙の暗黒面)」とあることから、あぁスターウォーズお好きなんですねということがしのばれる。

もちろん反論もあって、おまえら物質とほとんどかかわりを持たない架空物質なんか妄想しなくても全てはプラズマ(宇宙論)で説明できるんだよプラズマ最強、とどこかの大槻教授のようなことをいう学者もいるんだけど、こちらは宇宙マイクロ波背景放射とかの観測事例を上手く説明できないので、現在はダークマター派が主流らしい。
プラズマ派の学者のひとりは「ビッグバンはなかった」(キリッ)とかいう著書があったりして、もうどっちもオカルトっぽくてSF作家はもっと頑張れって感じではある。

で国際的発見競争が熱いダークマター検出に日本も参加してるって話。
日本が誇るスーパーカミオカンデと同じ神岡鉱山の地下1000mに東京大学宇宙線研究所が建設したエックスマス(XMASS)という検出器がそれ。
おまえらどこ探してんの?ってくらいの他国検出器の100倍の敏感な感度を持つ性能のXMASSとは、Xenon detector for Weakly Interacting MASSive Particlesの略。

来月あたりから観測が始まるようなので、今年のクリスマス頃にはXMASSでダークマター観測という神(岡)演出で盛り上げてください。
よろしくお願いいたします。