最初のSF雑誌の創刊者、ヒューゴー・ガーンズバックにちなんで名付けらられたヒューゴー賞は、創設1953年からの「SF功労賞」と呼ばれていた賞の愛称がそのまま正式化したもの。
受賞者にはロケット・シップ型トロフィーが与えられ、世界で最も権威あるSF賞って言われてるけど世界っていうのはアメリカのことです。
津田です。
もちろんメインは小説部門なんだけどそのほかにも映像部門もあって、今年2010年の最優秀映像作品 (長編) 賞にはスター・トレック、アバター、カールじいさんの空飛ぶ家、第9地区、月に囚われた男がノミネート。
スタトレ映画は今まで、ST5「新たなる未知へ」・ST10「ネメシス」以外は全てノミネートされてるけど受賞歴はない。SWはⅣ・Ⅴ・Ⅵ全部取ってるのにな。
今回も残念ながら「月に囚われた男」にかっさらわれてしまったようです。
つうか見たかったのだが北九州じゃ上映してないし。
でもTVシリーズでの受賞は多いよ。
1967年 『宇宙大作戦』「タロス星の幻怪人」
1968年 『宇宙大作戦』「危険な過去への旅」
1993年 『新スタートレック』「超時空惑星カターン」
1995年 『新スタートレック』「永遠への旅」
んで、今年のヒューゴー賞。
・「The City & The City」(チャイナ・ミエヴィル)
・「The Windup Girl」(パオロ・バチカルピ)
長篇部門は二作同点受賞で、これは1966年『デューン/砂の惑星』(フランク・ハーバート)・『わが名はコンラッド』(ロジャー・ゼラズニイ)、1993年『遠き神々の炎』(ヴァーナー・ヴィンジ)・『ドゥームズデイ・ブック』(コニー・ウィリス)に続いて3度目のようです。
他には、
関連書籍部門受賞:「This is Me, Jack Vance!」(自伝)ジャック・ヴァンス(94歳)。最高齢受賞じゃないかっていわれてる。
ウルフの「新しい太陽の書」好きだし『終末期の赤い地球』読んでみたい。
《暮れゆく地球の物語》シリーズとかD&D魔法体系に絶大な影響を与えているようだし、日本語で読めないものかな。
あとファンライター部門受賞:フレデリック・ポール(90歳)。
まぁこういう賞を取ったものを手にとってみるのもきっかけの一つとはなるのではないでしょうか。
(ほとんど読んでないヒューゴー賞長編小説部門受賞作一覧から目を逸らせながら)