2010年7月7日水曜日

最初に言っておく、笹の短冊は飾りだ!

さーさーのーはーさーらさらー



津田です。



ササとタケとバンブーって植物学上一応の区別があるんですな。

ま、それは置いといて七夕といえばベガ、アルタイルです。
デネブを加えて夏の大三角形を形作る星々としても有名で、夏の天体観測の指標となるほど明るく見つけやすい、ド近眼でも。

ベガには我が太陽系とよく似た惑星系が存在する可能性があるかもー、ってんで話題になったこともありましたな。
またベガには原始惑星系円盤があるのではないかとも考えられており、カストル運動星群と呼ばれるほぼ同じ空間運動をしている恒星フォーマルハウトとは、かつて同じ星間雲から生まれたのではと考えられているらしい。
フォーマルハウトには惑星の存在が推測されていたんですが、ハッブル宇宙望遠鏡による観測解析の結果、視覚的にその惑星を発見。可視光による太陽系外惑星直接観測としては史上初となったようです。
なんとも壮大な話ですな。

一方、アルタイルの方には、日本人による初のMETI (Messaging to Extra-Terrestrial Intelligence) = Active SETI(能動的な地球外知的生命体探査)が行なわれたというエピソードがあるようです。

少年ジャンプの企画だったらしいんですがほんまかいな。
1983年8月15日に送ったらしいんで16光年近く離れているアルタイルから返信があるとすれば2016年過ぎ。
まぁハッブル宇宙望遠鏡による調査では、残念ながらアルタイル周囲には観測可能な大きさの木星型惑星すら確認されていないようなのですが。

最後にデネブですが、アルタイル16光年、ベガが25光年ほど地球に対して離れているのに比べ、約1800光年彼方にあってなお一等星として輝く、恒星としては最大級の明るさを持つ星として知られています。
デネブが一日で放射するエネルギーは、我らが太陽が140年かけて放射する量に等しいとか。
銀河系のかなり広範囲(半径3万光年程度)にわたって肉眼視が可能な星らしいんで、銀河大航海時代の暁にも灯台星として役立つかもしれませんね。

しかし都市の明かりのなかで見ることが出来る星々は、案外近いんだなぁ。
我らが天の川銀河から最も近い銀河であるアンドロメダ銀河が、約230万光年離れているのに比べればね。




天仰ぎ 人の近さ知る 夏の星 -北方多聞-