津田です。
スタートレックのプロデューサーとして知られるジーン・ロッデンベリーがテレビシリーズ(TOS)の終了後に制作したのが『人造人間クエスター』("Quester" 1974年)だが、これはパイロット版として作られた単発番組でありTVシリーズ化はされなかった。
後にこの構想がネクストジェネレーション(TNG)の登場人物、データ少佐へ生かされている。
で、先日観てみたんだが(邦題はなぜか改造人間になってた)、非常に面白く上質なSFドラマでビックリした。
ジーン・ロッデンベリーはやっぱりすげぇや。
普段は半端なものが多いんでいわゆる“ロボット(アンドロイド)人情モノ”はダメだとうそぶいているんですが、これは文句なしに面白かったと認めざるを得ない。
アシモフとの親交は伊達じゃないわけだ。
主役のアンドロイド:クエスターを演じたのはDS9やENTにも出演したロバート・フォックスワース、らしい(う~むわからん)。あとウォルター・ケーニッグやメイジェル・バレットも出演しているらしいが、どれだろう。
また吹き替えがいい味出してると個人的には感じた。
ヴァルカンには無い感情な動画サイトにて閲覧可能なようなので興味のある方は是非。
2010年1月21日の海外ニュースではTVシリーズとしてのリメイクも話があるらしい。
が、映画化でもいいんじゃないかなぁ。
最後に印象的なクエスターの口述伝言メモを。
君は私のことを有効に機能しえなかった単なる装置と考えてくれたまえ。
もっと人類について学習したかった。
創造主に対する君の考えもだ。
人類には批判されるべき多くがあるが、しかしそれ以上に、美点がある。
時間が許したなら、人類の最大の美点である、人間性と人間同士の愛を、学習することも出来たろう。
しかしきみは、少なくとも、友情の意味を教えてくれた。
ありがとう。
-クエスター-