2010年5月30日日曜日

明日はきのう

Tomorrow is Yesterday




宇宙歴元年北方。



TVタイトル「宇宙暦元年7.21」という宇宙大作戦のこのエピソードは、これまたタイムトラベルというか歴史改変テーマを主軸にした話だが、なんで7月21日なん?

アポロ11号が人類初の月面有人着陸を果たすのは7月20日じゃん、と思ってたが、日本時間では月面着陸に成功したのが1969年7月21日5時17分にあたるからなのね(多分)、これはひどい(笑)。

この話、TV版の見所の一つはなんといっても萌えコンピューターボイス。

女が支配している遊星シグネット14では「コンピューターにも個性が必要だ」と考えられており、そこに修理に出していたためコンピューター発声装置が甘い声で囁いてくると説明するMr.スポック。

なにこのエピソード(爆笑)。

しかもこのシーン全然本編とからんでないしノベライズには無い、なんでなんだぜ。スタートレック、すごいだろ?


まぁそれは置いといて、序盤でブラックスター(黒星)が時空を超える仕掛けとして登場するわけだが、大変便利なんでこののちよく使用されるようになっちゃうんだよな。

当時ブラックスターはブラックホールのこととして解釈されてたんだけど、現在独立した天体現象としてブラック・スターの存在が見直されてるってんだから未来はわからないものです。

小説版ではワープスピードの解説、コンスティテューション級(エンタープライズと同型艦)の宇宙船が12隻存在すること、乗組員総員数(430名、うち女性100名)などが明かされており興味をそそる。

「きみはまったく勝目のないことをしりながら、未来に挑戦しているのだ。残念ながら、われわれは未来そのものであり、きみはすでに敗者ときまっている。事実、きみはいますでに死者と化しているのだ」

スポックさん容赦ねぇぇぇぇ。

結局、歴史における遺伝的貢献度が重要視され、拉致られたジョン・クリストファー大尉は地球へ返されることにはなるのだが。

彼の乗ってた戦闘機はF-104スターファイターだと思ったが映像は確認していないので不明。


このノベライズにはTV版には無かったと思うDr.マッコイの台詞があるので書き抜いておく。

「おそらく、60年後か、それ以上の年月がたてば、こんなことよりももっと重要なことだってわすれてしまうだろうよ―――奥さんのことも、子どもたちのことも、それどころか、きみ自身が存在していたという事実すらわすれてしまうことだろう。きみは愛していたものをすべてさいごのひとつにいたるまでわすれてしまう。さらにわるいことには、きみがそんなことを気にもかけなくなってしまうしまうだろうということだ」

「わたしは絶望をおしつけているわけじゃない」

「偉大なる科学的成果とはいささかも関係なく、われわれにしてもさいごには暗闇のなかにほうむられていく。わたしはその事実をつたえたかったまでだ。わたしは医者として、これまでたくさんの死というものをみつめてきた。だが、その事実もわたしの気持ちをくじくことはできなかったな。それどころか、きみが目にした未来からの男たち、あるいは進歩したすぐれた機械類、そんなものよりきみにとってもっと価値のあるものがいくらでもころがっている。それらに注目したほうがいいということをいいたかったのだ。むろん、きみはわたしたちのことはわすれるだろう。だが、こんごともそういう貴重なものを手にいれることができる人間だ。わたしたちはいま、それをきみにかえしてやろうとしている。・・・」


小説のラストはスポックがオマール・カイヤーム(オマル・ハイヤーム)の詩を引用しているわけですが、ルバイヤートをざっと流し読んだけどその箇所はわからなかった。

ただルバイヤートが素晴らしい酒浸りの詩であることはわかった。

酒飲みであるならいつかは目を通しておいて損はないと思う。

いつかまた酒を飲むようになったら、ルバイヤート片手に飲みたいもの。

だが要注意なのがこの四行詩集に出てくる「酒姫(サーキー)」とは酌人の美少年・美青年のことであるらしいということ。


イスラム世界の非実在じゃない青少年愛、半端ないですね。

(なぜこんなはなしに)