上舞です。
海野十三「浮かぶ飛行島」を読み終わったんだが、これなんてBL?
川上機関大尉の快男児っぷりったらない。
冒頭の戦友、長谷部少佐との酒盛りから盛り上がること必然。
川上をストライクウィッチーズの坂本美緒、川上を追いかけてきた杉田二等水兵を宮藤芳佳として脳内劇中劇化して読むと百合対応としても楽しめ萌える。
敵方はユダヤ系英国人リット少将とソ連密使ハバノフをはじめスミス中尉やヨコハマ・ジャックなどいかにもな面々。
女キャラは福建省生れの少女給仕、梨花だけ。
潜水艦ホ型十三号の活躍もなかなか見所のひとつか。
しかし海モノはなぜこんなにも男臭いの?(教えておじいさん)。
そういえば、大部分がメガフロートの海上ハブ都市「人工島」が舞台アニメ『RD 潜脳調査室』も「キミトド」と同様「あなたにリアルドライブ!」が痛々しかったなぁ波留真理に対する久島永一朗のラヴっぷりが話題になったりしましたよね。
メガフロート海上空港は今話題の普天間問題でもニュースでちょっと取り上げられてましたが、このような浮島計画の技術は軌道エレベーターの地上ポートや赤道上食料生成プラントなどに最も有効だと思われるので鳩の一声で是非とも実現していただきたい(クルックー)・・・ムリダナ。
このように動く浮島のアイディアはジュール・ヴェルヌ「動く人工島」や井上ひさし・山元護久原作の「ひょっこりひょうたん島」など結構なじみ深い。
まぁどこに向かっているのかわからない浮遊列島日本とならぬよう、各人がしっかりしたいものですね。
松本零士にも多大な影響を与えている海野十三はまた、シャーロック・ホームズをもじって名付けられたとされる私立探偵、帆村荘六が活躍する探偵小説連作なども書いており、今でいういわゆるラノベっぽいのかもね。
日本SFの始祖の一人と呼ばれる海野十三。
古きをたずねて新しきを知ったり知らなかったり。