上舞です。
「美しきバラと花々の祭典」が今日までだったんで見てきましたよ。
ルドゥテの絵の凄まじさってのは一見わかりやすく、その実深くフェティッシュなものであることに気づかされる点にある。
それはもう淡々とバラを筆頭に花々と果実の絵が精密かつ写実に淡々と描かれており、まさに図譜であるのだが、銅版画による多色刷り印刷にもかかわらず作品はすべて手彩色による修正が施されているらしく正気を疑う。
さらに彼の時代以前のボタニカルアートは、輪郭を描いてから色づけという手法だったらしいが「花に輪郭なんか無くね?」と銅版に細かく点状に傷をつけていくことで花の微妙な濃淡を表現するスティップル(点刻)と呼ばれる画期的な技法を用いたらしい。
昔は時の流れが緩やかだったんだなぁ。
盲目的なまでに対象物を見ているのである。見つめているのである。
ボタニカルって言やぁ即思い出されるのが宇宙の帝王(原題:“SPACE SEED”)。
S.S.ボタニーベイの名前を発見したチェコフが驚愕してたのが「カーンの逆襲」だが、お前このエピソードに出てないじゃないという突っ込みもいい思い出。
オーストラリア流刑地があったと説明されるボタニーベイですが、その名の通り(Botany Bay植物の湾)植物が豊かな土地であるようです。
あとバラといえば「マリア様がみてる」実写映画化らしいですが、ルドゥテのバラのように本物以上に本物らしいハイパーリアリスティックでありかつ、描かれている対象物を実際に見たいという欲求をかきたてるような作品であってほしいものです(無理だろうが)。
←みやげ物。蜂のマークのトートバックとダイヤモンドやすりとダイヤモンド粒入りトップコート。
ナポレオン展?かなんかの余りものらしく値下げ品だったので。
美術館で工具買うとは思ってもみなかった。
あれ?ルドゥテは?
余談:
←キッチンに変な植物が置いてあったので調べると、流通名「宇宙の木」と呼ばれるベンケイソウ科の一種で「クラッスラ・オウァタ“ゴーラム”」というらしい。
オワァタってコレか? → \(^o^)/
旧来分類ではバラ目に含まれてたようだが、分子系統解析ではユキノシタ目に属するとのこと、そりゃそうだろうな。
まぁゴーラムって言えば最近じゃあクウガとかロドリンを連想だろうがやはりここはカブトガニみたいな宇宙船でやってきたトカーガの歴戦の強者、戦士ゾルでしょう。
では真の勇気ある男に捧げる言葉をひとつ。
「ゴーラム!!」(ソフトドリンクで)