2010年1月5日火曜日

う:ウラシマから出た効果

特殊相対性理論では、ある物体が高速で移動すればするほど、速度が遅い物体に対しその系における時間の流れが遅くなる、という現象が知られている。

例えば光速に近い速度の宇宙船に乗って旅をし帰ってきたら友人はみな歳を取っていた、という状態が日本御伽噺「浦島太郎」に似てることから命名された効果。

柴野拓美さんが命名って言われてるらしい。



津田です。



英語ではリップ・ヴァン・ウィンクル効果とでもいうのかと思ったけど不明。ウラシマでも通じそう。

この現象、日常的にはピンとこないけど、現に音速航空機に搭載原子時計の進みがごく僅かに遅れる事が英・米空軍合同実験によって、事実であることが確認されているようです。

SFの題材において使い古された感はあるものの、そのドラマティック性において色褪せない魅力的な題材のひとつである。

ジョー・ホールドマン「終りなき戦い」

ポール・アンダースン「タウ・ゼロ」

とかアニメでは「トップをねらえ!」、「ドラえもん」や他の藤子不二雄作品中にもなんかあったよな。

なお、重力も空間(時空)を歪ませ時間の進みを遅らせる、という一般相対性理論における時間の遅れ効果は「ウラシマ効果」とはちょっと違うのかも、知らんけど。

なんか高重力環境(ブラックホール)の傍に隠れ潜んでいた種族がいたような気もするんだけど・・・

フレデリック・ポール「ゲイトウェイ」のヒーチー人は違うか?途中まで読んでるはずなのに全然思い出せない。


日常生活に馴染みが無いような効果ですが、全地球測位システム(GPS)で地球上の正確な位置を測定するために、GPS衛星周回運動による時間の遅れと重力場による信号到達時間の遅れが考慮され、衛星内蔵時計は毎秒10億分の4.45秒だけ遅く進むように補正が行われているようです。


リップ・ヴァン・ウィンクルには時代遅れの人という意味合いもあるようですが、

Wake Up! Wake up!

耳を澄ますのさ~

摩天楼飛び越えてはるかな時間の国へと夢より遠い世界(端折るな)。