津田です。
年の瀬も押し迫ってまいりましたが、科学の世界でも10大ニュースが発表されたようですよ。
米科学誌サイエンスは2009年の科学10大ニュースを発表。
アフリカ東部エチオピアで発見された約440万年前の猿人(初期人類)化石が直立二足歩行への進化途中だったことを解明して発表されたことが、トップに選ばれた。
化石は「アルディピテクス・ラミダス」という種類の人類で、この身長1m20cmの女性は「アルディ」と命名されたようです。
アルディピテクス・ラミダスは、諏訪元(げん)東京大教授らの国際研究チームが1992年の歯の発見後、全身骨格が分かる人類最古の化石が見つかったとのこと。
サイエンス誌は、「化石が発見されたのは1994年だが、47人の研究者が10年以上かけて詳細に分析した」と、ねばり強い研究を評価したようです。
10大ニュースの2位以下は順不同で、
・米航空宇宙局(NASA)無人探査機「エルクロス」による衝突実験で月に多量の水があると判明したこと
・スペースシャトルによるハッブル宇宙望遠鏡の修理。
・日米欧が08年6月に打ち上げた天文衛星「フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡」の観測により、エネルギーが高い電磁波であるガンマ線を灯台のように放射するパルサー(高速回転する中性子星)の発見。
他も気になるんだけどな。
NHK教育:サイエンスZEROの12/26(土)午後10:00~10:35で「科学10大ニュース」をやるらしいがコレとは違うのかも。
2010年に注目されるのは、2008年から続く難病患者からの人工多能性幹(iPS)細胞の作成と疾患メカニズム解明、スペースシャトル退役後の有人宇宙船開発と有人探査目標をめぐるオバマ大統領の政策決定などが挙げられているらしいです。
「暗黒物質」らしき粒子を地上で観測したかも!ってミネソタ大などの研究チームが発表というニュースも入ってきたばかり。
暗黒物質は2007年に50億光年離れた銀河団に存在している様子が観測されているらしいけど全然知らなかった、本当かな。
地上での検出には、東京大が岐阜県・神岡鉱山に探索施設「X(エックス)MASS(マス)」を建設しているほか、欧州の世界最強・最大加速器LHCチームも人工的に作ることを目指しているようです。
未来は薔薇色ってわけじゃないけれど、科学の進歩が人類の幸せに貢献する、この想いは今も変わっていないですよ。