超自然的北方。
火星極冠部の氷を融解させると下からナスカ地上絵に似た図形が発見されます(さよならジュピター)。
そういえば地球連邦大統領(森繁久彌)がお亡くなりになりましたよね。
というわけでひろがるバンバのイエー悪の影じゃなかった、南米ペルーの乾燥した盆地状高原地パンパ=コロラダ表面に描かれた広大な地上絵を紹介展示している「世界遺産 ナスカ 地上絵の謎」を、北九州市が誇る「いのちのたび博物館」へ見にいってきました。
とりあえず欠かせないBGMは正義のシンボルではなく「コンドルは飛んでいく」。
博物館的な展示物としては地味かもしれませんが、自分には十分興味深く楽しむことができました。
一番の見所は最後にある最新バーチャル・リアリティ技術で再現された13分間のナスカ台地遊覧飛行映像でしょうか。
大型スクリーン上映なので浮遊感も抜群。
導入のシーンではインカコーラのトラックが確認できるのでお見逃しなく(何故)。
あと興味深かったのが展示物に描かれている動物モチーフ絵の説明に“超自然的~”とされていた点。
「超自然的シャチ」とか「仮面を付けた超自然的存在」とか。
東京大学古代アンデス文明調査団が発見に寄与したクントゥル・ワシ遺跡から出土の金細工「十四人面金冠」「五面ジャガー金冠」ともあいまって、来年は仮面ライダーナスカかなとか妄想。
アマゾンと並ぶ南米ライダー、いいね!(ちょっと血生臭い系)
地上絵に関しては天文暦説、宇宙人建設説もありますが、今では豊穣儀礼説をもとに調査研究がなされているようです。
しかし首級、要するに人の首を超自然的存在に捧げる豊穣祈願システムは厳しい土地がら口減らしの意味もあったであろうしなかなか合理的であるとも考えられます。
首級をそれだけ大切なものと思って超自然的存在に差し出したということは、古代ナスカの人々は現代人以上にある意味命を大事な尊いものだと感じていたのではないかとも推察されるのです。
アンデスの動物剥製展示も充実してて、目玉のアンデスコンドルの迫力ある姿はバード・オブ・プレイを彷彿とさせますな。
で、頭部に毛が無いのは腐肉を餌にしており漁った時に腐敗物などが毛に付着した時の感染症などを防ぐ為らしいです。
あれ?どこかの前市長の姿が目に浮かぶようだよ(アンデスコンドルに失礼ですよね)。
ともかく、見所満載のこの秋の特別展。
11/23(月・祝)までなので予定のある方はお早めに。
http://www.kmnh.jp/nasca/index.html
以下写真。
基本撮影禁止だが最後の映像の前に撮影コーナーがあった。
実際に民族衣装と帽子でこの上に立てるよ。
マチュ・ピチュ模型。
このコーナーにあり特に注意書きが無かったから撮ったのだが・・・
土産。クリアファイルとDVD(1800円45分だったかな?)が見難いけど。
そういえば「時空転抄ナスカ」なんてアニメもあったなぁ~知らんけど。