津田です。
というわけで早川書房編集部(編)「神林長平トリビュート」を購入。
新世代作家八人が神林SFを代表する長短篇を独自に解釈、豪華競演を果たした傑作アンソロジーとのことなんですが、音楽の世界ではいざ知らずまだ現役バリバリで活躍中の作家作品を他作家がオマージュして書いちゃうってーのはなんか凄いな。
以下目次
- 「狐と踊れ」 桜坂洋
- 「七胴落とし」 辻村深月
- 「完璧な涙」 仁木稔
- 「死して咲く花、実のある夢」 円城塔
- 「魂の駆動体」 森深紅
- 「敵は海賊」 虚淵玄
- 「我語りて世界あり」 元長柾木
- 「言葉使い師」 海猫沢めろん
当然オリジナルは全部既読、何度読み返しても感じるところの多い名作ぞろい。
これに加えて「過負荷都市」を伊藤計劃さんが執筆の予定だったそうですがご本人も絶対書きたかったでしょうに返す返すも残念です。
もちろん、神林さんによるありがたい序文「敬意と挑戦」もあります。
上記八人は恥ずかしながら全作家未読、これがきっかけで広がるといいな。
虚淵玄はゲームシナリオでなら「Phantom -PHANTOM OF INFERNO-」で読んでるけど。
SFマガジンだったかな記事中で、「膚の下」でひとまず作家としての完成をみたと思っているので後は余生と思って好きにやらせていただいていますというような趣旨のことを言っておられたと思うんですが、余生で「アンブロークンアロー」ですかーまだまだヤル気満々じゃないっすか。
なにはともあれプロ作家たちによる神林長平同人誌、楽しめそうです。