津田です。
小倉城祭りにちょっとだけ顔出して秋刀魚とか食った。
ところで“書庫”から借りて、萩尾望都「半神」を読んだ。
文庫版で短編集なのだが、どの作品も珠玉という言葉が相応しく、正に物語詩人。
特に名高い表題作の「半神」はわずか16ページの漫画ながら非常に精錬された完成度を誇るといっていい。
現在の様々な作家と呼ばれる人々に多大な影響を与え続けている作家であることは間違いないと思う。
だがこうも考える。
商業至上の編集や出版サイドからみれば、話はそこそこの面白さでも長く引っ張れて安定して続けられた方が儲かることは確かそうに思える。
「俺達は最高傑作が欲しいんじゃ無い 最新作が欲しいんだよ(中略)その上で傑作ならなおいいが」
コレをこなせるのは正に天賦の才を与えられしごく希少な漫画家さんのみといえましょう。
萩尾望都、素晴らしい作家であります。
冒頭で虎の話題を出したのは半神(以下略)。