2009年10月20日火曜日

家族のすかいらーく

ドク・スミスことE・E・スミスこそ、初めて我々を太陽系外宇宙へと誘ってくれた先駆者である。



津田です。



「レンズマン」シリーズの方がメジャーだと思いますが、処女作「宇宙のスカイラーク」こそスペースオペラの嚆矢であったことは間違いないようです。

小学校図書館のジュブナイルシリーズでは定番だったけど今でもあるのかな。

ここらへんから入るとロボット(乗り込み型)が好きというよりも、個人所有の宇宙船に心惹かれるものがあるんじゃないでしょうかね。

スカイラーク・シリーズは4作品あり、最終作が遺作であることも感慨を深めます。

銀河を股にかける一大冒険活劇という大舞台を設置したことも凄いですが、このシリーズでは魅力的な敵役をダークヒーローという構図で登場させている点も興味深い点であります。

次巻「スカイラーク3号」ではついに銀河系を飛び出すのですが、実際アンドロメダ星雲が別銀河だということを天文学者ハッブルが確認したのが1923年、この作品発表年1930年なので比較的科学知識に基づいてはいるといえないこともない気がするよねぇ(無理やり)。

あと主人公一行に日本人シローという召使いがいるんだけど(忘れてたけど)、ラノベ風にするなら男の娘メイドなのかなと思ってみたり。

そしてさらに次巻では宇宙も飛び出しちゃう。異なる次元へGOだぜ。


最終的にヴァレロンのスカイラーク号は改良され大きさがとんでもないことになるんですよ。

ここまで巨大な宇宙船はSF史上でも稀じゃないかな。




ファミレスのすかいらーくが全店舗消滅したニュースを聞いて「宇宙のスカイラーク」を思い出したんだけど、現在、何が一番変わったかといえば家族の有様なのかもしれませんね。


相対性理論は所詮、理論にすぎんよ:シートン談




スペオペの合言葉。

スピーク スカイラーク(ミッキー・ロークでお願いします)