津田です。
メタマテリアルを使った「卓上ブラックホール」を中国人科学者らが作成との記事があったが、なんのことはないマイクロ波放射を完全に吸収し、そのエネルギーを熱に変える装置のようです。
最近、日本の産業技術総合研究所ナノテク研究者らが開発した「カーボンナノチューブ黒体」の、あらゆる波長の光を97〜99%吸収できるという性質に似たものかな。
そもそも「メタマテリアル」ってなんだ?と思うよね。
語句そのものは「人間の手で創生された物質」の意なんだけど、特に「光を含む電磁波に対して、自然界物質には無い振る舞いをする人工物質」を指すようです。
でも「負の屈折率を持った物質」とかいわれてもピンとこないんで、なんに使えそうかというと、
高分解能レンズ、光ファイバー、レンズアンテナ、透明化技術(ステルス)などに応用が期待されている、らしい。
SF的に言うと遮蔽装置とか光学迷彩とか。
まさに透明人間あらわるですよ、そこにいるのに存在感がなくて気がつかれないとか影が薄くて認識されないとかではありませんから!
カーボンナノチューブ黒体のほうも、光・赤外遮蔽などのステルス分野や光吸収性や熱放射性に優れることから太陽熱集熱や赤外線センサー、人工衛星の放熱への応用が期待できそうです。
またディスプレイなど美しい黒が必要な分野からもかなり注目されているよう。
決して通常のものより性質が腹黒いとかドス黒いとかじゃありませんから!
Living in a meta-material world