2009年6月11日木曜日

かぐやを月まで連れてって!

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回衛星「かぐや」が11日午前3時25分、最終ミッションである月表側への制御落下を無事成功させた。




津田です。



「かぐや」は高度約100kmの極・円軌道を周回する主衛星と、より高い楕円軌道を周回する2機の子衛星(「おきな(リレー衛星)」・「おうな(VRAD(ブイラド)衛星))」から構成。

1年半に及んだ月観測の主な目的は、月の起源と進化の解明のための科学データを取得することと、月周回軌道への投入や軌道姿勢制御技術の実証を行うことでした。

また、月の地平線から昇る「地球の出」をハイビジョンカメラで撮影。

みんなも見たよね!(みんな?)



JAXAによると、かぐやは高度約80キロを周回中にエンジンを逆噴射、予定通り月表側クレーター付近(東経80度、南緯65度)に落下。

衝突速度は秒速1.6km。

深さ約1m、直径5~10mのクレーターができたようです。

オーストラリアの大学から落下時の発光を望遠鏡で観測したとの連絡があり、JAXAが確認を進めているみたいです。

 

「かぐや」は2007年9月14日10時31分01秒(日本時間)に打ち上げられ、14種類の観測機器で高度約100kmから地形や元素分布などを調査。

アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査を行ってきました。

昨年11月からは高度を下げ、追加観測。

データは将来の月面基地建設などに役立つと期待されているようです。



狙った場所に衛星を落とすには正確な軌道決定・制御が必要で、探査機を月に着陸させ有人活動をする際、必ず必要になる基礎技術を獲得したとのこと。

技術者の一人は、予定通り落下してほっとしてうれしい半面、開発から運用まで長い時間をかぐやと過ごしたため心にぽっかりと穴が開いたような寂しさもある、と語ったそうですよ。

現代の竹取物語ですね。
 

そういえば「おきな」は2009年2月12日に月の裏側に落下し、裏側の重力場観測ミッションを完了。

おうなが残り、かぐやとおきなが月に還るなんて星野之宣さんの名作「妖女伝説」シリーズのひとつ「月夢」のようではありませんか。