エクソダス、するかい?(閉塞感のある現状から)
とでも言うんでしょうか。
北方でん。
オバマ政権は、米国防総省とNASA(米航空宇宙局)の宇宙計画の間に長期にわたり存在してきた隔たりを埋め、
今後予想される中国との競争に備えて、月への飛行計画を加速する見通しとのこと。
スペースシャトルが退役する2010年から(もう来年ですよ!)、宇宙飛行士を国際宇宙ステーションを経由して月へと運ぶ6人乗りの宇宙船「オリオン」が初めて打ち上げられるまで5年の期間がありますが、
その間、米国はロシアに有料で宇宙飛行士を宇宙ステーションに輸送してもらうことになります。
オバマ大統領は、その期間短縮を目指したいと述べているらしいです。
宇宙開発には是非とも力を入れてもらいたいところではありますが、
その背景には米国防総省が中国の促進する宇宙計画を米国軍事衛星に対する脅威と見なし警戒を強めている、
という軍事戦略的な思惑がある点は、警戒する国がソ連から中国へと変わっただけで、
今も昔も変わらない。
日本では1月23日(金)12:54~13:16ごろ、
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」搭載のH-IIAロケット15号機が打ち上げ予定ですね。
このロケットには打ち上げ能力の余裕を活用して、相乗り小型副衛星が7機!も搭載されています。
公募による6機及び、JAXAによる1機の計7機は以下のとおり
- 「かがやき」 ソラン株式会社 デブリ検出、オーロラ電流観測、残留磁気低減化設計
- 「STARS」 香川大学 テザー宇宙ロボット技術実証実験、親子衛星によるテザー伸展実験
- 「航空高専衛星(KKS-1)」 都立産業技術高等専門学校 マイクロスラスタおよび3軸姿勢制御機能の実証
- 「PRISM」 東京大学 伸展式屈折望遠鏡による地球画像取得実験、民生品を利用した超小型衛星バス技術試験・実証、多様なアマチュア無線サービスの実施
- 「SOHLA-1」 東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA) 地域産業活性化、雷観測
- 「スプライト観測衛星(SPRITE-SAT)」 東北大学 スプライト現象・地球起源ガンマ線観測
- 「小型実証衛星1型(SDS-1)」 宇宙航空研究開発機構(JAXA) マルチモード統合トランスポンダ、スペースワイヤ実証モジュールの軌道上実証、先端マイクロプロセッサ軌道上実験
このうち東大阪宇宙開発協同組合は「中小企業の技術力を結集して人工衛星を打ち上げよう」
と、設立されたもので、この小型人工衛星は「まいど1号」の愛称でも話題になりました。
「夢を打ち上げるんやない。夢で打ち上げるんや」
とはなんとも大阪らしい。
打ち上げ当日の天候が良いことを祈りましょう。
では!
Yes!
Can we change our world