小さな部屋で 時を止め
上舞です。
北九州イノベーションギャラリーで2011年6月19日(日)まで、
「カメラの進化展~古き良き時代から現代まで~おもしろ写真スタジオ」
http://www.kigs.jp/kigs/kikakuten/kikakunow.html
という企画展をやってるようなので行ってきました。
カメラ誕生前史の光学機器としてカメラの語源ともなった「カメラ・オブスクラ」は、展示場外に実際に触って楽しめるものもあり、なるほど遠近感(パースペクティブ)正しくリアリズムに富んだ絵が描けるために発展していったというのはうなずけます。
だいたい時代順の展示なんで、大戦期に急速に発展していったように感じられることは、なんともモノ悲しいところも感じさせるなー。
粉砕じゃない方のバットもあったしマミヤもあったぞ(光画部)。
変わりカメラってのが面白くて、鳩カメラ(タイマーでの空撮。ブレブレだったようだ)とかローマの休日にも出たオイルライターに内蔵された隠しカメラ、夜間には専用マグネシウム閃光弾で撮影できるピストル型カメラとか、トランジスタラジオに内蔵された(なぜ?)カメラとか、バズーカみたいな射撃訓練用ガンカメラとかあってとても興味深かった。
そうそう、フィルムは入ってないものの実際操作出来るカメラも用意されていて、昔懐かしのデカいヤツとか二眼カメラ、カタカタ音が懐かしいハンディビデオとかバシバシ操作できるぞ。
ガイドさんが親切に教えてくれるのも嬉しい。
おもしろ写真スタジオの方はまぁちょっと微妙ながら、昔ながらの一分間ジッと我慢しての記念撮影は龍馬さん(パネル)との撮影なんでなにかとタイムリーか。
立っての撮影したんだけどすっごくブレてた。人として軸がブレているらしい。
あと、魚眼レンズカメラで撮った写真をキーホルダーに工作するものづくりミニ体験コーナー(有料)もあり、なかなかに頑張っていると思う。
見たものをほぼ見たままに他者へと伝達できる手段がここまで急速に身近になり、いまだ加速し続けている現代ですが、その潮流のただなかにいると普段は気がつきにくいものです。
しかしこうしてカメラの歴史をたどることで、人類だけが持つその能力の一端をあらためて感じ取ることができるのではないでしょうか。