芸を極めるのは大変なんだなという映画でしたよ。
上舞です。
話題の「ブラック・スワン」観てきたんですが、いやー下手なホラー映画より怖かったですね。
最初から最後まで嫌な予感しかしない全編緊張しっぱなしのこの恐ろしい映画は、やはり主演ナタリー・ポートマンの力によるところが少なくないでしょう。
あと痛い系がダメな人は覚悟してね、爪切りこわい。
主人公の母親役もいや~な感じだし元プリマ役(ウィノナ・ライダー)もかなりキてる。
ストーリー的には昔からあるような少女漫画のモノなんだけど、現在の映像化技術ではこう魅せられるのかとなかなか感に入るものがあるよ。
壮絶というか熾烈な演劇というか舞踏バレエの世界は、まさに鳥肌ものでした(あ、ネタバレだ)。
なんとなく先週のTVドラマ仁先生の歌舞伎役者エピソードも思い出したり。
さて、バレエの起源としてはルネッサンス期イタリア当時、宮廷での余興の一部としてバロ(Ballo)と呼ばれるダンスからとされている。
これは宮廷広間で貴族たちが歩きながら床に図形を描いていくもので、それをバルコニーから眺めるのが当時の楽しみ方であったとか。(wikiより)
あぁこれってつまりは呪術の一種だよね。
完璧な芸術とはなにか、それに行き着く一つの解答例がここにも示されているといっていいんじゃないだろうか。
さぁ君も、白から黒への変身〈メタモルフォーゼ〉を、劇場で確かめよう。
白黒つけたぜ(それはゼブラーマン)