2011年5月17日火曜日

まぁ実際のところまだ割高だったりするわけですが

スズキの燃料電池スクーターが国内初、北九州市で実験開始らしいですよ。



上舞です。



スズキと新日鉄は17日、新日鉄八幡製鉄所で発生する水素を利用した「水素燃料電池スクーター」走行実験を、八幡東区東田地区で開始とのこと。
同電池を積んだ二輪車の実用実験は全国初。新しモノ好きですな。

二酸化炭素を排出しないクリーンな次世代エネルギーとしての水素燃料、とはされているけど水素作るのにいろいろかかるのは内緒だ。

実験は福岡県や北九州市などが進める北九州水素タウン事業の一環、らしい。
水素燃料電池車普及には水素安定供給体制や水素備蓄タンクの安全性など課題が山積み。
東田地区では今年1月から八幡製鉄所コークス炉で副次的に発生する水素を総延長1.2kmのパイプラインで集合住宅や商業施設、博物館などに供給、燃料電池で電力の一部を賄う社会実験にすでに取り組んでいるってんだから驚きだ。

今回走行実験では来年8月まで、スズキが新日鉄関連企業に水素燃料電池で動くスクーター1台を貸与。
企業側が地区内での電気計器点検の移動手段として使うようなんで大っぴらにってわけじゃないんだね。

このスクーターは普通二輪小型限定免許が必要な原付き2種。
1回の水素補充で最長約180km走行可能。
欧州統一形式認証を取得済みで、EU加盟各国での販売はすでに可能とか。
気になるお値段ですが、100万円以下に抑えて2015年までに試験販売を始める方針とのことなんで結構本気なのか。

開始式参加のスズキ会長兼社長は「軽乗用車での水素燃料電池利用にも挑戦したい」と強調。
新日鉄会長の「今回の震災に伴う電力不足問題で、エネルギー供給源は(原子力など一つに依存せず)分散が必要なことが明確になった。(製鉄所から供給可能な)水素が今後のエネルギー政策に役立つことになれば幸いだ」と述べたようだが、それは全くごもっとも。多様性が確保されることは望ましいですよね。

実際TVニュースで走行の様子を見たんですが、うわーすごく無音でひったくりに使えそうですね騒音問題解消にも一役買っているという感じです。

ムビオラ(イデオン)走行音を付けたり、ローラーダッシュ走行音を付加するといいと思うよ(販売促進的な意味で)。