2011年2月4日金曜日

Dummy -偽装の記憶-

チャフ(電波欺瞞紙)、フレア(赤外線欺瞞装置)、ジャミング(電波妨碍)、デコイ(おとり)などを使った戦闘はソフトキルと呼ばれるらしいが、キリングミーソフトリーというわけではない。
優しく殺して~(総統)



上舞です。



偽装といえば食品だったり耐震だったり結婚だったりといい意味では使われませんが、上記のように主に防御装置としての兵装は戦闘機などの電子戦でよく使用されています。
日本みたいに積極戦闘行為が難しい自衛隊などにはこちらのほうがより重要度が高いような気もしますね。
でも自衛隊は情報開示にかなり積極的らしいんで、秘匿なんかは意味なさそうな気も。

で、意外とありそうでなかった架空偽装装備がダミーバルーン。
いわゆるおとり風船なんだけど、日本では宇宙戦艦ヤマトに出たヤマトのバルーンダミー、一番メジャーな機動戦士Zガンダムで艦船やMSを模したダミーバルーンが有名かな。
ガンダム世界ではレーダーを無効化するミノフスキー粒子の設定があるので、よりこのダミーバルーンという偽装が有効だと思われる。
案外、こんな原始的なやり方が功を奏したり、なんてことはよくあること。
実際、偵察衛星の目を欺くため、ロシアは風船式デコイを開発、製造も進んでいるようです。
まぁ日本では2014年打ち上げ予定の情報収集衛星(偵察衛星?)「光学5号」には、地上40cm四方の物体を見分けられる解像度のカメラが装備されるなど衛星の高性能化も進んでるようなんで、いたちごっこなんだけどね。

光学迷彩をはじめとする類似技術はそれこそ枚挙にいとまないが、ダミーって感じとは少々趣を異とするよな。
兵器を騙して平気なの?

自分を指さし(俺が)、尻のあたりで手を振り(尾)、両手をバタバタ羽ばたかせて(鳥になる)。
こんなハンドシグナルでは「俺がおとりになる」とは伝わりようもありませんよ、と忍び笑ってみる。