2010年6月18日金曜日

エージェント、星の舞台へ往く

 どんな時も万全に応えられる~

恋愛小説風味が強すぎて胃がもたれる。



上舞です。




糟屋さんに手渡された「星の舞台からみてる」(木本雅彦:早川書房)を読む。

全体的にライトな中、ネットワークなどハード描写も交えつつ、重い根幹と大展望的な結末が用意されている優秀なジュヴナイルと言える。


が私が読むにはツラい、とてもツライダーG7。


まず話の語り手がキモい。

一般的には親近感がもたれるキャラなんかもしれんが「デキる女」に憧れる女性ってだけでもうああそうですかって感じ。

これは生理的になんで作品の質を貶めることにはならないんだが、私にははっきりいってダメだった、スマヌ。

あとはこれはもうしょうがないんだろうが、エージェントプログラムの知性っつうか知能っぷり、私が嫌いな味付けのタイプだ。

生命とか知性とか自我とか魂とかの話も出るがそこらへんの考察は薄い、まぁあえてそうしてるんだろうがなので私には見所がないし、もう一方の主人公であるコンピューターサポートプログラム:エージェントの自問自答風なモノローグはうんざりポイント。

ここが容認できればすんなり読めてそれなりに楽しめるんじゃないかな。

見所はあって、某現行北政権を名指しで出してのその壊滅させっぷりは爽快かもしれない。

無邪気で見事なマッドエンジニアっぷりであろう。

それと校正の間違いだとは思うんだが、「コミュニケーションスキルのない人間も、仕事にあふれずにすんだ」ってのは無いなぁと思った。それとも新表現なのかな。

まぁ「愛と勇気のシステムエンジニアSF」と銘打たれているので、SEとかインターネット関連に詳しい人が読むとまた感慨も違うのであろうという想像はできる。

という意味合いでなかなか需要もあるだろうし、よい作品なのではないのだろうか。

マッド・サイエンティストならぬマッド・(システム)エンジニアが影の主役だし。

私からはお勧めできないのだが。

とかちつくちて。