2010年6月14日月曜日

はやぶさを待たない日々

露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢 -豊臣秀吉-



上舞です。



野口聡一さんが上の句を引用していましたな。

「はやぶさ」動画関連

HAYABUSA re-entry

http://www.ustream.tv/recorded/7634995 これは中継で見ることができてほんとよかった。

http://www.youtube.com/watch?v=u-Xp_-_gLTA NASA DC-8飛行機からの空撮。

NHK NEWS http://www.youtube.com/watch?v=yqaJXUsjEsY



写真関連

http://twitpic.com/1wgyd7 連続写真。


星空を進む「はやぶさ」。天の川(左)の中にある南十字星の上で消えた(撮影:尾崎孝)

http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20100613-OYT9I00808.htm


「はやぶさ」広報班 6月14日 00時38分(日本時間)発信

http://twitpic.com/1whtmx http://twitpic.com/1whtjd


はやぶさが最期に見た、地球 http://twitpic.com/1wh78q 最後の撮影は13日22時2分。


日本時間6月13日23時頃、小惑星探査機「はやぶさ」の試料回収カプセルがオーストラリアのWPA(ウーメラ実験場(立入禁止区域))に無事着陸。月より遠い天体に着陸し、地球に戻ってくるのは世界初。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、「はやぶさ」は日本時間6月13日19時51分にカプセルを分離、切り離されたカプセルは22時51分頃に大気圏再突入、パラシュートを開き、23時10分頃に無事着陸。

ヘリコプターなどを着陸地点に派遣、捜索の結果23時56分にWPA内の予定区域内においてカプセル本体を目視確認。

6月14日12時40分(日本時間):はやぶさカプセル回収作業開始。

6月14日16時08分(日本時間):はやぶさカプセル回収作業完了。現段階でカプセルに破損はない模様。免震箱に入れられ現在はクリーンルームで保管されている。

今後は早ければ6月18日にも日本へ空輸、回収したカプセルをJAXA相模原キャンパスに運び、サンプル収納容器を点検、内容物抽出と分析にとりかかる予定。

イトカワ表面物質が確認できて、太陽系起源と進化の解明に貢献できると素晴らしいですよね。

6月14日14時頃(日本時間):カプセルを大気圏再突入から守った耐熱シールド(防護材)をWPA内にて発見。回収作業は15日以降、日本へ持ち帰る予定。ビーコンを出さないため発見は難しいのではとされていた。




一方、JAXAは後継機「はやぶさ2」の計画を進めており、文部科学省は昨夏今年度予算概算要求に17億円を盛り込んだが、政権交代を受けた予算削減で3000万円に縮小。

製造に着手できなかった。

はやぶさ2は、目標とする小惑星と地球の位置関係などから、2014~15年に打ち上げないと次の機会は10年以上も先になり、来年度には製造に着手しないと間に合わない。

川端文部科学相は11日「(はやぶさの実績が)次につながるようにしたい」と述べた。

しかし財政状況は厳しく、宇宙開発の今年度予算は3390億円で前年度比2.6%減で今後も大幅増は見込めない。


はやぶさプロジェクトマネジャー川口淳一郎JAXA教授は、

「今日ではやぶさは終わるが、技術の風化と拡散が始まっている。伝承する機会がもう失われているかもしれない。これを理解してもらい、将来につなげるミッションを立ち上げる必要がある。」

と述べる。


太陽系の大航海時代を開いた今回の「はやぶさ」プロジェクトはここに一度幕を下ろしました。

この7年間にわたる偉大な旅路は、わたしたちに大きな夢と希望を与えたのではないでしょうか。

しかし、ここで終わっては、忘れてはならないのです。

次の探査のガイドラインはすでに与えられています。


はやぶさで感動するだけでなく、その感動を伝え、いつか与えられる人を目指したいものです。

今はただ。

おかえりなさい、はやぶさ。

http://www.geogreeting.com/view.html?yGovmywoUrywo0UrkIklECka#t




ひっそりと静まった運用室。

はやぶさが終わっても、いつも通り多くの宇宙機の運用が粛々と続く。
いつか世界が驚く成果を出すために。(IES兄)