2010年6月17日木曜日

見えざるは会社

いやいや「見えざる破壊者」だって。



アタックライドゥ・・・インビジボゥ!北方。



やめてくれないか、僕のことをネタにするのは!(海東)

原題Balance of Terror、恐怖の均衡ってトコですかね。TV版邦題は「宇宙基地SOS」。うわ~以下略。

映画『スター・トレック』(第11作目)で、その存在感を増したロミュラン帝国だが、源流はこのエピソード。

小説版タイトル「見えざる破壊者」からもわかるようにお馴染みの遮蔽装置、クローキング・デヴァイスもすでに重要な技術として登場している。

今ならステルスとかちょっと意味合いは異なるが光学迷彩とかに類似するテクノロジー、まさにお宝だ!じゃなくって実際は潜水艦をイメージしているんだよね。

実際この話は「眼下の敵」という1957年の映画を元に作られているのだ。

元イギリス海軍中佐が実体験を元に書いた小説「水面下の敵」を映画化した作品で、潜水艦映画の古典的名作とされるようだ。

スタトレでも互いの指揮官同士の心理戦が見所の一つだが、この時のロミュラン艦長を演じる人がのちにスポックの父サレックを演じるのでちょっと面白い。

ロミュラン人の外見がヴァルカン人に似ているという設定もここで登場する。

ストーリー自体ハードで、中立地帯においてあわや全面戦争になりかねない事態の中進行する。

スポックとロミュラン人の外観の相似から動揺する一部乗組員。

緊張が続く中、多少なりとも士気を上げようと、警報により中断されていた乗組員同士の結婚式を再開するんだが(小説版)、まぁ悲劇性を高めることになるだろうこと押して知るべし。


TV版のしかも吹き替えのみだったと思うんだが、最後にカーク船長がこのように述懐していたと思う。

「戦争はたくさんだ。いくら任務とはいえ、人の命は大切にしたいものだ」

近隣の国々を思うにつけ、決して他人事ではありませんね。